【分析】トランプ氏に投票した有権者の「後悔」、今になって顕著に

CNN.co.jp

ミシガン州での最後の選挙集会に登場したドナルド・トランプ氏=2024年11月5日/Jeff Kowalsky/AFP/Getty Images

CNNイランとの戦争のさなかにトランプ米大統領の支持率が過去最低水準まで落ち込む中、長らく予想されていた現象の裏付けとなる確たる証拠が示されている。トランプ氏に投票したことを後悔する有権者の存在だ。

かなりの数のトランプ氏支持者はしばらくの間、懸念を抱いてはいたが、ここ数週間での一連の世論調査は、その懸念がより深刻なものへと傾きつつあることを示している。

マサチューセッツ大学アマースト校とユーガブの調査は、その最も強力な証拠となっている。

調査は、自分の投票を後悔しているかどうかを単刀直入に尋ねるのではなく、「多少の懸念」「複雑な思い」「多少の後悔」など、全面的な後悔だけではない、段階的でよりニュアンスを含む選択肢を提示している。

2025年4月には、トランプ氏に投票した74%がそうした選択肢を退け、自分の投票に「非常に自信がある」と答えていた。だが、いまその割合は62%に低下している。

それほど確固たる態度ではない選択肢を選んだトランプ氏支持者は38%で、民主党のハリス前副大統領支持者で同様の回答をした19%の倍だった。

その38%のうち21%は、トランプ氏への投票には今も「自信がある」が、「多少の懸念」があると答えた。

また、自分の投票に自信を示さず、少なくとも「複雑な思い」があると答えた割合は、25年4月の8%から現在は17%に増えた。

「後悔しており、できるなら別の候補に投票したい」と答えた人はわずか5%だったが、これは本当の後悔の度合いを過小評価しているようだ。

実際、24年の投票をやり直せるとして、再びトランプ氏に投票すると答えたトランプ氏支持者は84%にとどまった。一方、ハリス氏支持者では91%だった。

つまり、「後悔」という言葉を使いたくない人がいるとしても、16%は後から振り返れば別の行動を取っていたということになる。

ほぼ同時期に行われたストレングス・イン・ナンバーズとベラサイトの調査は、この後悔の構図を補強している。

この調査では、トランプ氏に投票した13%が、自分の投票を「強く」後悔している(5%)か、「やや」後悔している(8%)と答えた。これはハリス氏支持者の倍だった。

後悔は30歳未満のトランプ氏支持者(17%)とヒスパニック系(16%)で特に高かった。

トランプ氏支持者のうち後悔を示した割合は、ハリス氏支持者の倍なだけではない。昨年4月と10月に米紙ワシントン・ポストとイプソスが実施した調査で同様の回答をしたトランプ氏支持者(6~7%)の倍でもある。

改めて言うと、これらの調査は、24年にトランプ氏に投票した8人に1人から6人に1人が自身の投票に何らかの後悔を示していることを示唆している。この割合の有権者が26年の中間選挙共和党から離れれば、民主党はほぼ間違いなく圧勝を手にすることになる。

そして、これはトランプ氏の支持基盤が軟化していることを示す唯一の証拠ではない。自称MAGA(米国を再び偉大に)支持者がイランとの戦争を支持しているとの議論は多いが、トランプ氏支持層の多くの有権者がそうでないことは明らかだ。

さらにCNNの先週の調査は、その問題や他の多くの問題でも明らかな軟調ぶりを示していた。

24年にトランプ氏に投票した人の分野ごとの不支持率は以下の通り。

全体:22%移民:15%外交:25%

イラン:28%

経済:30%インフレ:39%

ガソリン価格:45%

これらは、トランプ氏支持層の間で、その時々の主要な問題や、トランプ氏が選挙戦で訴えた中心的な問題について不支持が大きな割合に上っていることを示している。

トランプ氏の支持基盤がどれほど同氏に嫌気がさしているかまだはっきりしないというなら、CNNの調査にある次の一節を見てほしい。

「労働者階級の白人有権者」は、トランプ氏が大きな政治的効果を上げて取り込んできた有権者を指す代名詞となっている。そして25年2月のCNNの調査では、その63%が同氏を支持していた。

では、新たなCNNの調査での支持率はどうだったか。たったの49%だ。

本稿はCNNのアーロン・ブレイク記者による分析記事です。

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