ホーレ「まさか勝てるとは」デルトロ「マリアローザを守った最高の結果 - ジロ・デ・イタリア2025第10ステージ選手コメント
ジロの大舞台でワールドツアー初勝利を飾ったダーン・ホーレ(オランダ、リドル・トレック)。総合順位を上げたサイモン・イェーツや雨の中マリアローザを守ったデルトロなど、選手たちのコメントでジロ第10ステージを振り返ります。ステージ優勝 ダーン・ホーレ(オランダ、リドル・トレック)ステージ1位:ダーン・ホーレ(オランダ、リドル・トレック) photo:RCS Sport信じられないよ。正直、まだ実感が湧いてこないんだ。すごく嬉しいし、感情がこみ上げてきている。(最後の走者が)フィニッシュする前に多くの人からお祝いのメッセージをもらった。だけど、なるべくそれ(勝利)については考えないようにして、最後の選手がフィニッシュするのを待ってから祝いたかった。シモーネ(コンソンニ)とジョナタン(ミラン)も電話をくれて、ホットシートでの時間を楽しむように、そして良い走りだったと言ってくれた。彼らは僕の良き友人で、僕の勝利を喜んでくれる彼らを見ることができて本当に嬉しかったよ。ジロ・デ・イタリアのステージで勝つなんて、本当に信じられない。この日を目標にしていたし、今週はずっと調子が良かったんだ。だけど、まさか本当に勝てるとは思ってもいなかった。タイムトライアルでは自分の結果を狙いに行けるし、チームが全面的にサポートしてくれる。チームの皆もこの勝利を喜んでくれると思う。また盛大にお祝いができるね。表彰式で喜ぶダーン・ホーレ(オランダ、リドル・トレック) photo:RCS Sportピーダスンにプロセッコを流し込まれるダーン・ホーレ(オランダ、リドル・トレック) photo:RCS Sportもちろん総合上位勢は雨の影響を受け、それが状況を大きく変えただろう。でもほぼ同じコンディションの中で走ったターリングを上回ることができ、本当に嬉しい。世界でもトップクラスのTTスペシャリストである彼に勝てたことに驚いている。彼の最初の中間計測のタイムを見て、ここに座り続けるのは難しいと思った。でも僕は後半に良い走りができ、逆に彼は少しスピードを失ったようだ。
ステージ3位 イーサン・ヘイター(イギリス、スーダル・クイックステップ)
ステージ3位:イーサン・ヘイター(イギリス、スーダル・クイックステップ) photo:RCS Sport雨の中での試走だったので、本番は暗闇を走っているようだった。序盤は路面が濡れた区間もあったので、コーナーや下りは慎重にならざるを得なかった。良いタイムトライアルができたが、10秒差(実際は9秒差)は惜しかったね。試走で追い風だったのに、実際は横風や追い風の区間もあり、風向きは変わっていた。トンネルまでの登りでは踏み込んだのだが、もう少しアグレッシブに行っても良かったと思う。でもそのおかげで最後まで踏み続けられたところもある。常にどこか濡れているか、気にしながら走っていたよ。ステージ4位 エドアルド・アッフィニ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク)
ピサにフィニッシュするエドアルド・アッフィニ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク) photo:RCS Sport自分の走りにはとても満足しているよ。スピードの出るコースで、良いレースができたと思う。ただ僕よりも数名の選手が速かった、それだけさ。ステージ16位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)
連勝とはならなかったワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:RCS Sport望んでいたコンディションではなかった。序盤から自分のリズムを掴むことができず、まあ調子通りの結果だよ。昨日は一昨日の疲れの回復に努め、今朝の感覚も悪くなかった。だけど、痛みの中で踏み続けるほど脚はフレッシュじゃなかった。ステージ23位&総合4位 サイモン・イェーツ(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)
良い日になったね。このチームに移籍してから新しいTTバイクのセッティングに時間をかけることができて、満足のいく仕上がりになっていたんだ。今日はその成果が出たんだろう。まだ改善の余地はあるけれど、今日の天候を考えれば良い出来だったと思う。総合4位に上がることができて嬉しいよ。この後は最終週の山岳ステージに向けて集中していきたい。まだまだ先は長いけど、今のところ計画通りに進んでいる。ステージ36位&マリアローザ イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)
ステージ36位:イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) photo:RCS Sportとてもハードなステージになると分かっていたが、マリアローザを守るために全力で臨んだ。そして最高な結果となった。十分な(総合タイムの)リードがあったので、極力リスクを取らずに走った。逆に直線で苦しんだが、良いレースができたよ。落車し、2分58秒遅れで総合順位を落としたエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)
コース序盤で落車してしまい、総合タイムを失ってしまった。雨により路面が滑りやすいトリッキーなコースとなった。まだアドレナリンが出続けている興奮状態だから、落車の影響がどれほどのものか、まだ分からない。タイムを失う最悪な結果となった。ジロは一日一日を大切に戦わなくてはいけないし、この後もそうやって戦っていくつもりだ。text:Sotaro.Arakawaphoto:CorVos, RCS Sport