共産議員が小泉大臣に「しゃしゃり出てこないで」「委員長! 委員長! 時間を!」「一人当たり負担が22万円増大する」指をさしながら怒り心頭…防衛費増めぐり国会大荒れ
12日、共産党の辰巳孝太郎議員が防衛費について質問し、衆議院予算委員会が大荒れとなった。
【映像】「しゃしゃり出てこないで」国会大荒れの瞬間(実際の様子)
辰巳議員は「来年度の増税だけではありません。政府は今年中に安保三文書を改定し、さらなる大軍拡に踏み出そうとしております。アメリカのトランプ政権は、同盟国に対し、中核的な軍事費でGDP3.5%、関連経費を含めた全体で5%への引き上げを求めております」と切り出し、「これを機械的にGDPに当てはめた場合、それぞれ3.5%、そして5%でいくらになるのか? そして、国民一人当たりの負担額も合わせて示していただけますか?」と質問。
これに宇波弘貴財務省主計局長は「機械的な計算として、令和8年1月度内閣府令和8年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度によれば、令和8年度の名目GDP比は691.9兆円程度と見通されております。これを用いて機械的に計算いたしますと、その3.5%は24.2兆円程度、5%は34.6兆円程度となります。また、一人当たりの金額につきましては、令和8年2月の総務省人口推計における2026年2月1日現在の日本の総人口1億2286万人を用いて、こちらも機械的に計算をいたしますと、GDP比3.5%は19.7万円程度、5%は28.2万円程度となります」と回答。
辰巳議員は「ものすごい金額ですよ。今の答弁に基づいて試算すると、安保三文書の前の5兆円規模だった軍事費は、これも5%で35兆円という途方もない規模になるわけですね。税収の4割が軍事費ということになります。教育予算の7倍以上です。国民一人当たりの負担増も額も、22年度の一人当たり6万円から28万円へと22万円も増大することになります。総理ね、こんな要求をアメリカから受け入れたら、日本の財政も国民生活も無茶苦茶になると思います。総理、来週19日に日米首脳会談、トランプ大統領に対して『このような荒唐無稽な軍拡要求には応じられない』とはっきり伝えるべきだと思いますけれども、いかがですか?」と質問した。
高市総理は「そもそもトランプ大統領からそのような要求は受けておりません」と回答。辰巳議員は坂本哲志委員長の指名を待たず「これから受けるんです」とこぼした。
その後、辰巳議員は改めて指名され「だから、これから受けるんですよ、受けた時にはきっぱり拒否してくださいという質問をしております」と再度総理に聞いた。
ここで小泉進次郎防衛大臣が挙手し、坂本委員長は所管大臣として指名。
高市総理の回答を希望していた辰巳議員は「出てこんでいいて。しゃしゃり出てこないでください」と厳しい言葉を投げかけ、議場内はざわついた。
小泉大臣が「辰巳先生、『それはこれから受けるんです』というのは全く事実と根拠がないので、そこについてやはり一方的に、仮定を置いて、あたかもその前提で質問されても、それは噛み合わない議論が続くと思います」と答えると議場に「そうだ!」という同調の声が響いた。
国会が“大荒れ”になった瞬間
この後、議場はさらに騒然として、“大荒れ”となる。
小泉大臣は続けて「軍拡や大軍拡とおっしゃってますが、軍事費とも申し上げて、ずっと言っていますけど、共産党さんは自衛隊のことは違憲だということも言っている中で…」と話すと辰巳議員は「委員長、委員長!」と不満を露わにした。
小泉大臣は「あまり軍というふうに皆さんが言うというよりも、私は何がベースなのかがよくわからないこともあります」と発言を続けたが、納得がいかない辰巳議員は「委員長、委員長、注意してください。質問にも答えてないじゃないですか?」とクレームを入れた。
騒然とした議場において、小泉議員はさらに「ですので、ある皆さんの考え方によれば、この防衛力の整備ということを今まで言ってなかったという前提で質問しているとすれば…」と発言。辰巳議員は「時間止めてください、委員長」と訴えた。
小泉大臣はこの声に止まることなく「我々は、まず、この税制上の措置については岸田政権の時に決まっていて、その中で、戦略三文書の改定は前倒しで進めますが…」と続けたが、いよいよ辰巳議員が「委員長! 委員長! 時間を!」と声を荒らげて訴え、自身の質疑時間が減っていることに対し猛然と抗議した。
小泉大臣が「この防衛力の整備を続けていくということは…」と話したところで、坂本委員長が「時間が迫っております。防衛大臣」と指摘し、これを受けて小泉大臣は「我々は選挙の時でもこのことについてお話をさせていただいております」と発言を締めくくった。
自身の要望がなかなか届かなかった辰巳議員は指名されると「委員長、注意してくださいよ。貴重な時間を質問していない防衛大臣がしゃしゃり出てきて、こんな答弁おかしいじゃないですか? 」と指をさしながら不満を露わにした。
その上で、辰巳議員は「トランプ大統領から求められたらきっぱりと拒否をする、これを求めたいと思います。今問われてるのは、米軍と一体で軍事力を強化することが憲法9条を持つ国として許されるのかということです。国民の暮らしも平和も暮らす。安保三文書の改定も撤回すべきだということもはっきり言っておきたいと思います」と述べて次の質問に移った。
(ABEMA NEWS)