トランプ氏、口頭弁論傍聴は見送りへ-関税の合法性巡る最高裁審理で
 Wendy Benjaminson 
 
-  「私に多くの注目が集まることは望まない」-記者団に語る
 -  米高裁はグローバル関税の大半が違法と判断-政権は不服として上告
 
トランプ米大統領は、世界の多くの国・地域に対して発動した関税の合法性を巡る連邦最高裁の審理を巡り、今週行われる口頭弁論の傍聴は見送る考えを示した。
トランプ氏は2日、フロリダ州の私邸「マールアラーゴ」からワシントンに戻る大統領専用機内で記者団に対し、「私に多くの注目が集まることは望まない」とし、「これは私のためではなく、わが国のためのことだ」と語った。
米連邦高裁は8月、トランプ政権のグローバル関税について、その大半は大統領の権限を越えた違法行為だと判断。政権側はこれを不服として上告し、最高裁で5日、口頭弁論が行われる予定。
トランプ氏は、最高裁が下す判断について「国家の歴史で最も重要な決定の一つになる」と述べ、「関税がなければ国家安全保障もない。何年も米国に対して関税を使い、われわれにつけ込んできた他国は笑うだろう」と語った。
トランプ氏は以前、最高裁に赴いて口頭弁論を傍聴する考えを示していた。実現すれば、現職の米大統領による最高裁口頭弁論の傍聴は史上初となるはずだった。
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原題:Trump Says He Will Not Attend Supreme Court Hearing on Tariffs(抜粋)
— 取材協力 Jordan Fischer
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