ビットコイン、最高値更新でグーグルを抜き世界5位の資産に──FRBの利下げ期待で上昇(CoinDesk JAPAN)
ビットコイン(BTC)は米国時間13日夜、過去最高値を更新した。投資家が重要なマクロ経済イベントを前にリスク資産への投資を加速させるなか、市場は強含みで推移した。 アジア時間14日早朝には12万4000ドルを超え、7月14日に記録した12万3205ドルを上回った後、利益確定の動きを受けてわずかに下落した。S&P500が2日連続で史上最高値を更新するなか、ビットコインも同じ強気のマクロ環境を背景に足並みを揃えて上昇した。 当記事執筆時点、CompaniesMarketcapのデータによると、ビットコインの時価総額は2兆4600億ドルに達し、グーグルの2.4兆ドルを上回って世界5位の資産となった(ただし、日本時間14日16時過ぎには、グーグルがビットコインを上回り、ビットコインは第6位となっている)。 こうした動きは、トランプ政権下での規制環境の改善と、ビットコイントレジャリー企業の拡大による強気ムードを背景としている。 マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が率いるストラテジー(Strategy、旧マイクロストラテジー)が切り開いた、企業によるビットコイン購入は今や、比較的小規模な上場企業に広がっている。さらに最近ではイーサリアムを購入する動きも出ている。 その結果、主要な暗号資産銘柄は堅調に推移し、CoinGeckoによるとビットコインの時価総額は約2兆4600億ドル、イーサリアム(ETH)の時価総額は約5750億ドルに達した。また、この2銘柄で暗号資産取引の約70%を占めている。 今回の上昇はマクロ経済の楽観的な動きにも支えられている。今週発表された米消費者物価指数(CPI)はほぼ予想通りの結果となり、9月の米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測を強めた。 利下げは金融環境を緩和し、リスク資産の評価を押し上げる傾向がある。その結果、優良株から暗号資産のような高ボラティリティ資産へと資金が波及する。 現在、ビットコインは12万ドル台前半のレジスタンスを明確に上抜けており、テクニカルアナリストの中には、次の上値目標を13万5000ドル〜13万8000ドルに設定する者も出ている。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Kanchanara/Unplash|原文:Bitcoin Crosses Google to Become Fifth-Largest Asset as Fed Rate Cut Bets Rise
CoinDesk Japan 編集部