竹田麗央は海外初戦から「1年間すごく早い」 2度目の全米女子へ
◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 事前情報(28日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン州)◇6829yd(パー72)
国内女子ツアーで初優勝を挙げた去年の春頃は、まだ米ツアーでプレーする具体的なビジョンは持っていなかった。「いつかは行きたいなと思っていたけど」。その考えが変わったのは去年の「全米女子オープン」(ペンシルベニア州ランカスターCC)。「初めて行ってみて、すごい楽しかった。来年から行きたいなと思った大会」と竹田麗央は振り返った。
昨年の全米女子が初めて経験した海外の試合だった。4月「KKT杯バンテリンレディス」で国内ツアー初優勝を挙げ、翌週「フジサンケイレディス」、5月「ブリヂストンレディス」と3勝。世界ランキングを45位まで上げて全米女子オープンの出場権を獲得した。
「去年はまったくわからずに出たというか、自分がどこまで行けるかという感じだった」。キャリアが大きく動き出した矢先のメジャーは、手探り状態で出場しながら9位に入ってトップ10の資格で2025年の出場権を獲得。「1年間、すごく早い」と怒とうの1年だった。昨年11月の日米共催「TOTOジャパンクラシック」で優勝し、米ツアー出場権を獲得した。
ランカースターCCで膨らんだ海外への思いを早々に実現させ、本格参戦5試合目の今年3月「ブルーベイLPGA」で2勝目を挙げ、現在年間ポイントレースは5位につけている。ツアーの優勝者として迎える今年は、「しっかり自分のプレーに集中して上位に行けたら」と1年前とは違う気持ちで開幕を待っていた。
前週メキシコで出場した「リビエラマヤオープン」は予選落ちだったが、週末は現地で練習。日曜の飛行機で米国に飛び、開幕までに2ラウンドを回って最終調整を行った。
タイトなスケジュールも「去年までは経験できなかったこと。色々な所でプレーできるので毎週楽しい」と苦にならない。「(今週は)距離が長いので、しっかりドライバーで距離を稼げたら有利になる」。メジャーの舞台でも、いまは自信を持ってクラブを振る。(ウィスコンシン州エリン/谷口愛純)