原点にして究極──マツダ ロードスターS試乗記
RFの重厚なラグジュアリー感も、PSの研ぎ澄まされたレーシング・スピリットも素晴らしい。しかし、ロードスターの起源に立ち返り、飾らない素の自分と向き合いながら、風の匂いや路面の息遣いを感じ取るような純粋無垢なドライブを求めるならば、このSグレード以上の選択肢は存在しないだろう。
車重1010kgの軽さと、磨き抜かれた基本設計がもたらす「人馬一体」の境地は、馬力やタイムといったスペックシート上の数字では測ることのできない、人間の感覚に直接訴えかける根源的な歓びの結晶であった。
時代がどのように変化しようとも、このクルマが教えてくれるアナログな走りの本質は、色褪せることはないだろう。
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By 稲垣邦康(GQ)
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文と編集・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)