「水面付近に大群」「1匹でもパニックなのに...」カヤック中の女性が遭遇・撮影した「おぞましい光景」(海外)(ニューズウィーク日本版)

カップルにとって「普通の」カヤック体験のはずだった──しかし、ボートのすぐ下に潜んでいたものに気づいた瞬間、旅の様相は一変した。 【動画】「水面近くに巨大な群れ」「1匹でもパニックなのに...」カヤック中に女性が遭遇した「恐怖の光景」 メーガン・ギルバート(30)は旅行ブロガーであり、ライター、また写真家としても活動している。その冒険の記録が、彼女のブログ「メーガン・ザ・トラベリング・ライター(Megan The Traveling Writer)」に綴られている。 アメリカ出身の彼女は現在、南アフリカ・ケープタウンに拠点を置き、1年の大半を旅をして過ごしているという(編集部注:インスタグラムの投稿によると、彼女は現地で出会ったパートナーと一緒に旅をしている)。 今回ギルバートは遠出することなく、ケープタウンでの「普通のカヤック体験」中に「信じられないほど特別で珍しい瞬間」に遭遇した。 ギルバートは本誌に対し、「以前にもここでカヤックをしたことがあって、ペンギンやイルカを見ました」と本誌に語っている。 しかし、今回彼らはクラゲを目撃した。「最初は1〜2匹見つけて喜んでいたけど、水面近くに巨大な群れが浮かんでいるのが見えてきて......それは"スーパーブルーム(super bloom)"と呼ばれる現象でした」とギルバートは語る。 「まるで何千匹もいるように見えました」

クラゲのブルーム(大発生)とは、個体数が一時的に急増する自然現象だ。海洋生物学者デヴィッド・シフマン(David Shiffman)博士が『スキューバダイビングマガジン(Scuba Diving Magazine)』誌に寄稿したところによると、これは自然な現象だが、人間の環境破壊が一因となる場合もあるという。 「今回みたいなスーパーブルームは非常に珍しい」とギルバートは語る。「カヤックのガイドたちも皆、こんなのは初めてだと言っていました。今年ケープタウンでは小規模なブルームは発生していたそうですが」 クラゲを避けるようにカヤックを進めたカップルとガイド。ガイドは「オキクラゲ科は刺してくる」と警告したが、ギルバートは水中に空間ができた瞬間をとらえ、GoProで撮影を試みた。 「水中にGoProを入れるまで、そこにどれほどたくさんのクラゲがいるのか全然分かっていませんでした」と彼女は述べた。 「映像を見返して衝撃を受けました。毒のあるクラゲが何千匹も漂っている海の上を漕いでたなんて!」 この映像は5月6日、彼女のインスタグラムアカウント(@meganthetravelingwriter)に投稿され、140万件以上の「いいね」がついている。 動画は、ギルバートが穏やかな海の上で微笑む場面から始まる。しかし、カメラを水の中に入れると、無数のクラゲが水面直下から深海へと広がっていた。 「泳ぎたい人、いる?」 彼女は冗談めかしてそうコメントした。 「こんな光景は今まで見たことがありませんでした。不気味で、美しくて、同時に怖かったです」と彼女は振り返る。

ニューズウィーク日本版
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: