米国株に強い割高感、ハードランディング予想は後退-BofA調査
Sagarika Jaisinghani、Michael Msika
- 米国株は過大評価との回答者は約91%、アンダーウエートが優勢
- ハードランディングを見込む確率は1月以降で最も低い
米国株は4月の安値から急上昇したが、ファンドマネジャーの過半数は割高とみていることが、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の月次調査で示された。
調査では、回答者の約91%が米国株は過大に評価されていると受け止めており、2001年以降のデータで最も高い比率となった。世界株への資産配分は2月以来の高水準に達したものの、米国株については差し引き16%がなおアンダーウエートとしている。
全体的なセンチメントはここ6カ月で最も強気な見方となった。BofAのストラテジスト、マイケル・ハートネット氏によれば、ハードランディングを見込む確率は1月以降で最も低い。
調査は合計運用資産4130億ドル(約61兆円)のファンドマネジャー169人を対象に、7月31日-8月7日にかけて実施した。主な結果は以下の通り:
- 今後12カ月間の世界経済の展開について:
- ソフトランディングの可能性が最も高い(約68%)
- ランディングなし(22%)
- ハードランディング(5%)
- 新興国株について:
- 割安とみる回答者は差し引きは49%と、2024年2月以来の高水準
- インフレ期待について:
- 世界的な消費者物価指数(CPI)の上昇を予想する回答者は差し引き18%と、3カ月ぶり高水準
- 最大のテールリスクについて:
- 貿易戦争がもたらす世界的なリセッション(29%)
- インフレが阻む米利下げ(27%)
- 無秩序な債券利回りの上昇(20%)
- 人工知能(AI)関連株バブル(14%)
- ドル下落(6%)
- 過熱気味の取引について:
- マグニフィセント・セブン銘柄へのロングポジション(45%)
- ドルへのショートポジション(23%)
- 金へのロングポジション(12%)
原題:BofA Poll Shows Record Number of Investors Say Stocks Overvalued
(抜粋)
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