習主席、中央アジア5カ国との条約に署名 貿易・エネで協力深化へ

中国の習近平国家主席は17日、中央アジア諸国との関係強化を目的とした条約に署名した。同日撮影の提供写真(2025年 ロイター/Sultan Dosaliev/Kyrgyz Presidential Press Service/Handout via REUTERS)

[北京 17日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は17日、中央アジア諸国との関係強化を目的とした条約に署名した。中国は資源豊富な同地域との貿易、エネルギー、インフラ整備を巡る一段の協力深化を狙う。

習主席は、カザフスタンの首都アスタナで17日に開かれた地域首脳会議で、中央アジア5カ国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)の首脳と「恒久的な善隣友好協力」条約に署名した。中国国営通信新華社が報じた。

新華社によると習主席は演説で「現在、世界は過去100年間で前例のないほどの急速な変化を遂げており、新たな混乱と変革の時代に突入している」と指摘。「貿易戦争や関税戦争に勝者はなく、一国主義、保護主義、覇権主義は自国および他国の両方に損害を与えることになる」とし、関税を巡り緊張関係が続く米国を暗に批判した。

さらに「中国は中央アジア諸国と協力して国際正義を守り、覇権主義と強権政治に反対する用意がある」と表明した。新華社によると、中国と中央アジア5カ国との貿易額は年初来の5カ月間で2864億2000万元と過去最高を記録した。

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