王者・聖光学院か、勢いの会津北嶺か 全国高校野球福島大会きょう決勝
第107回全国高校野球選手権福島大会は第12日の25日、ヨークいわきスタジアム(いわき市)で決勝が行われる。4年連続21度目の頂点を狙う第1シード聖光学院と初優勝を目指すノーシード会津北嶺が激突する。両校は休養日の24日、それぞれ最終調整を行った。試合は午前10時開始予定。
優勝校は8月5日に甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する第107回全国高校野球選手権大会に出場する。
県内68校61チームの中から勝ち上がった2校の戦力はともに充実しており、決勝がどのような展開になるか、注目が集まる。両チームの特徴を紹介する。
底力発揮、4連覇へ王手
【聖光学院】 準決勝では5点差をひっくり返すなど、3回戦以外は逆転勝利。持ち前の底力を存分に示し、4連覇に王手をかけた。
投手陣は誰が先発マウンドに立つかに注目だ。エース大嶋哲平(3年)は準々決勝と準決勝で登板し、17回途中を2失点と貫禄がある。右腕管野蓮(同)は準決勝こそ振るわなかったが、状態は悪くない。
攻撃では8番仁平大智(同)は打率6割超え。今大会好調の4番竹内啓汰(同)、5番細谷丈(同)の前に走者をためて一気に得点したい。代打の切り札坂元壱(同)の勝負強さにも期待だ。
ノーシード、初制覇へ勢い
【会津北嶺】 数々の実力校を退け、ノーシードから勝ち上がったチームの勢いは底知れない。準決勝では序盤の猛攻で第2シード学法石川を振り切った。
1イニングに5得点以上を奪うなど、当たり始めると止まらない打線が持ち味。チーム打率は聖光学院を上回る。打率5割超えの田原一聖(いっせい)(3年)と倉田頼杜(らいと)(同)ら中軸がけん引する。
投手陣は継投のタイミングが鍵を握りそうだ。左腕関根恒喜(2年)らが要所を締める投球で試合を組み立てて、準決勝で迫られながらも1点のリードを守り切った水村劉之介(同)がまとめる。