ファミマのチョコミントフェアの中に心配になるヤツがいる / チョコミン党員として試してみたら…限界が見えた

夏が来ましたね。気温が高く湿度も高い、「うだるような」という言葉がピッタリな日本の夏。

少しでも爽やかさを感じるためか、ここ最近は至る所でチョコミント関連商品が売り出されている。チョコミン党員たる筆者にとっては大変有り難い限りである。

というわけで、ファミリーマートでもご多分に洩れず「チョコミントフェア」を開催中。なんと全14品もあるらしい。

定番のアイスにスイーツ、焼き菓子やドリンク。わぁ〜どれも美味しそう……と、ニッコニコでラインナップを見ていた……のだが。

「パン」カテゴリーに差し掛かったところで、口元の笑みが一瞬凍りついてしまった。

なんだコレ。

・大丈夫か

取り急ぎ近くのファミマに飛び込み、現物を引っ掴んできた。「チョコミントメロンパン」(税込168円)および「チョコミント蒸しケーキ」(税込145円)である。

商品名だけパッと聞くと普通に美味しそうだが、ちょっとよく見てみてほしい。

……え、具合悪い?

ことにメロンパンは、チョコミント色の上層部分から土台の生地の淡い黄色が透けて見え、なんとも不安な色を醸している。かと思えば蒸しケーキも蒸しケーキで、そのあまりに鮮やかな水色は、言葉を選ばずに言えばおよそ食べ物の色ではない。

……まあチョコミントの色自体もとからだいぶ人工物っぽくはあるのだが、それにしてもなんというか、この2つだけ やたらと正気度が低い。明らかに食べちゃダメそうな色である。

なので食べてみることにした。そう、筆者は天邪鬼。

・チョコミントメロンパン実食

まずはこの、バス酔いしたクラスメイトみたいな顔色のメロンパンから。

袋を開けた瞬間にチョコミントの香り。香りだけならメチャクチャ美味しそうなのだが……

……ゴジラ?

いや、人(?)の外見をあげつらってとやかく言うのはよろしくない。いつだって大切なのは中身。

ちなみにこの子の中身はミントホイップクリームにチョコチップである。素晴らしい子だ。

うん。美味しい。チョコミント。

喉にかすかな爽やかさが抜ける程度の主張しすぎないミントで、中身のクリームの口溶けやチョコチップの食感も心地良い。平均点の高い、無難なタイプのチョコミントだな。

……が、メロンパンである必要性はちょっと微妙かも。パン部分のちょっとモサッとした感じが、せっかくのチョコミント風味を薄めてしまっているような印象を受けた。パン部分はプレーン生地だったし、熱心なチョコミン党員にとっては物足りない可能性がある。

・チョコミント蒸しケーキ実食

さて、続いては蒸しケーキ。

メロンパンに比べると香りはおとなしめだ。見た目も綺麗な水色であるおかげか、メロンパンほどの抵抗はない。いただきます。

甘い。

チョコミント味ではあるのだがとにかく甘味が先に立つ。メロンパンと異なり生地全体が均一にチョコミント味だからか、チョコミント感もこっちの方が上かも。とは言うもののそこまでミントミントしてるわけでもなく、やはり強いのは甘味。

食感も一役買っているのかもしれない。蒸しケーキゆえ一切の弾力や抵抗なくフワシュワっと口溶け、そのおかげで味をよりダイレクトに感じるのだろう。

しかし味が強かったり食感が均一だったりするぶん「途中で飽きがち」という弱点も。難しい。

・愛党精神とは

うーむ、さすがというかなんというか なかなかの曲者揃いだった。

実食してみると双方見た目よりは大人しく、ミント感でいうとむしろ薄めではあるものの、思えば「既存の菓子パンにチョコミント要素を乗っける」という試み自体もだいぶチャレンジングだった気がする。チョコミントの限界値を見たというか。

これはなかなかチョコミン党員にとって示唆に富む商品かもしれない。チョコミントと名のつく全てを愛すべきか、あくまで純度の高いチョコミント体験を求めるか。人それぞれだ。

参考リンク:ファミリーマート キャンペーン「チョコミントフェア」 執筆:砂付近 Photo:Rocketnews24.

▼ちなみに他のフェア商品もいくつか試してみた。アイス系は食べなくても美味いに決まってるので、焼き菓子を少々。

▼「とろけるチョコミントクッキー」150円。500円玉サイズのちっこいクッキーが4枚。口に入れた瞬間の初動は強くないものの、ホロホロの生地が口溶けていくにつれミントタブレットみたいな風味が広がってくる。かなり攻めた商品だ。

▼「チョコミントタルト」190円。これもなかなか健闘していた。口に入れた瞬間ミントの風味、清涼感もしっかり感じる中に、ココア生地のほろ苦さと大きめキューブチョコの口溶けが優しい。美味しさのバランスでいうとこれが一番かも。

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