U-15 Jリーグ選抜がリバプールU15との初戦で完封勝利!! 鳥栖U-15FW太田V弾、大宮U15GK新村が好守連発

[7.29 Jアカデミーマッチ U-15 J選抜 1-0 リバプールU15 味フィ西]

「Jリーグインターナショナルシリーズ2025 アカデミーマッチ」の第1戦が29日に行われ、U-15 Jリーグ選抜がリバプールU15に1-0で勝利した。3000人を超える観衆が集まった一戦でFW太田凛空(鳥栖U-15)が決勝点。最終戦となる第2戦は31日に行われる。

 川井健太監督が率いるU-15 Jリーグ選抜は4-2-3-1のフォーメーション。GK新村和史(大宮U15)を最後尾に最終ラインは右からDF山添琥愛(いわきU-15)、DF西井玄篤(京都U-15)、DF竹内悠三(名古屋U-15)、DF高橋真平(松本U-15)が並んだ。MF小澤春太(仙台Jrユース)とMFゼイナー大耀(東京V Jrユース)の2ボランチでサイドハーフは右にMF柿沼伶音(鹿島つくばJrユース)、左にMF廣山濯(沼津U15)。前線はFW阿部圭吾(町田Jrユース)を頂点にFW太田凛空(鳥栖U-15)が1列下に入った。

 U-15 Jリーグ選抜は前半4分、廣山が左サイドを縦に抜けてクロス。ペナルティエリア内中央で収めた阿部がキープから右へ展開して柿沼のシュートまで持っていったが、相手のブロックに遭った。するとそこからリバプールが速攻を仕掛け、FWザク・コクソンの抜け出しから最後はFWアイザック・コンデがGK新村と1対1になる決定機。それでもゼイナーの寄せを受けて放ったシュートは枠の左に外れた。  前半14分には小澤が中盤で粘った流れから、柿沼が鋭い切り返しで相手をかわしてクロス。しかし手前でブロックされ、シュートには至らなかった。続く同17分、太田のパスから阿部が上手く体を入れて反転。そのままシュートを放ったが、GKハリー・リー・フリスの好守に防がれた。  対するリバプールU15は迫力ある速攻を見せ続けていく中で前半19分、パスで打開するシーンを作った。左サイドからDFリアム・バルマーが中央のコンデにつけてワンツーでリターンを受けると、再びコンデにスルーパス。コンデはペナルティエリア内左を取ってファーサイドへシュートを放つも、ここはGK新村の守備範囲だった。  すると前半21分、U-15 Jリーグ選抜が試合を動かした。廣山が左サイド深くでボールを奪い取ってペナルティエリア内に侵入。左から折り返したボールに太田が走り込み、右足ダイレクトでゴールネットを揺らした。飲水タイム直前の先制ゴールとなった。  ところがU-15 Jリーグ選抜は前半26分に大きなピンチを迎えた。コンデのグラウンダーのクロスに竹内が触れるも、跳ね上がったボールをコクソンがヘディングシュートする。ボールはゴール最上部へふわりと飛んでいったが、GK新村が両手の指先で触れるスーパーセーブ。ビッグプレーでリードを保った。その後は小澤がゴールネットを揺らす場面もあったがオフサイドで追加点とはならず、1-0で前半を終了した。

 ハーフタイム明けから阿部に代わってFW三原大虎(北九州U-15)が出場。後半の立ち上がりにはコクソンに最終ラインの背後を取られたが、間合いを詰めたGK新村がここでも立ちはだかった。さらに後半10分、コンデにペナルティエリア内からゴール上隅を狙うシュートを放たれたが、新村が好セーブで凌いだ。

 後半15分、川井監督は前日練習を途中で離脱していたMF稲田凌久(柏U-15)を除き、ベンチスタートのフィールドプレーヤーを全員投入。DF小田嶋優希(秋田U-15)、DF山田樹生(金沢U-15)、MF伊藤航(FC東京U-15むさし)、MF末廣大翔(湘南U-15)、MF初音虎次郎(川崎F U-15等々力)、FW片岡裕清(高知Jrユース)が入り、先発組はゼイナー、竹内、西井とGK新村が残った。

 U-15 Jリーグ選抜は伊藤がドリブルで相手を振り切ってミドルシュートを放つなど、追加点を狙う姿勢を見せながら試合を展開していく。日本特有の蒸し暑さも影響してか、後半はリバプールU15の選手たちがピッチに座り込む場面も目立った。  後半36分には竹内の縦パスから三原が抜け出してシュート。直後には末廣と伊藤にもチャンスが訪れたが、2点目は生まれなかった。後半アディショナルタイムには西井に代わって山添が再出場。U-15 Jリーグ選抜がリードを守り抜いて勝利した。 (取材・文 加藤直岐)●2025シーズンJリーグ特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中

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