事故で赤旗終了―ピアストリが最速、角田裕毅はTOP10発進 / F1マイアミGP 2025《FP1》結果と詳報
2025年5月2日、マイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われたF1第6戦マイアミGPの唯一のフリー走行(FP1)は、オリバー・ベアマン(ハース)のクラッシュにより、残り5分で赤旗中断となり、そのまま終了した。
このセッションでは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が1分27秒128の最速タイムを記録し、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がこれに続いた。角田裕毅は8番手。僚友フェルスタッペンとの差は0.597秒と開いた。
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角田裕毅(レッドブル・レーシング)をリードするランド・ノリス(マクラーレン)、2025年5月2日(金) F1マイアミGPフリー走行1(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)
セッション終盤、ハースの新人オリバー・ベアマンがターン11の出口でマシンのコントロールを失い、ターン12のウォールに接触。これにより赤旗が提示され、セッションは再開されることなく終了した。ベアマンは無線で「申し訳ない」と悔しさをにじませた。
この赤旗により、多くのドライバーがソフトタイヤでのアタックラップを完了できないまま、セッションを終える結果となった。
Red flag 🚩
Ollie Bearman is in the wall after losing the rear of the car at Turn 12#F1 #MiamiGP pic.twitter.com/8MAPjlRp8b
— Formula 1 (@F1) May 2, 2025
赤旗中断前にソフトでのタイム計測を完了したドライバーの中で、最も速かったのが今季唯一複数勝利を挙げているピアストリ。ルクレールに0.356秒差をつけ、タイムシートのトップに立った。
フェルスタッペンは、パートナーのケリー・ピケが第一子リリーちゃんを出産したことにより前日のメディアデーを欠席していたが、フリー走行には無事参加。ピアストリから0.430秒遅れの3番手タイムをマークした。
カルロス・サインツとアレックス・アルボンがそれぞれ4番手と5番手に入り、ウィリアムズFW47のパフォーマンスが注目を集めた。6番手にはアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)が食い込んだ。
一方でメルセデス勢は、ジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリの双方がミディアムタイヤでの走行に留まり、ソフトでのアタックを行えず、それぞれ7番手と9番手でセッションを終えた。フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は10番手に滑り込んだ。
ランド・ノリス(マクラーレン)は赤旗によりソフトでのアタックを完了できず、12番手でセッションを終えた。また、2件のインシデントについて、スプリント予選を前にスチュワードによる調査を受ける見通しだ。
1件目はアンセーフ・リリース。セッション開始直後、ガレージ用の懐中電灯がコックピット内に残されたままコースに出てしまったようだ。2件目は、ターン17でのエステバン・オコン(ハース)との接触未遂で、こちらも調査が行われる予定だ。
Something loose in the cockpit! 👀
Lando Norris was straight back out on track after this moment at the start of FP1 🔧👇#F1 #MiamiGP pic.twitter.com/d0cFiwIaC6
— Formula 1 (@F1) May 2, 2025
スプリント予選は日本時間5月2日(金)29時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。