民主社会主義者マムダニ市長のNY、金融街は競争力への影響懸念
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米ニューヨーク(NY)市長選で民主社会主義的政策を掲げるゾーラン・マムダニ氏が勝利したことを受け、ウォール街(米金融街)からは同市の競争力が損なわれないか懸念する声が上がっている。
NY市長がウォール街を直接監督することはないが、ビジネスがやりやすい都市かどうかという認識に影響する。マムダニ氏が市長に就任することに不安を抱いていた金融業界の多くは、同氏が穏健化するか、企業や富裕層への増税を阻む障害に直面することを期待している。
著名投資家のビル・アックマン、ダン・ローブ両氏はマムダニ氏を選挙戦で打ち負かす取り組みに資金を提供。マムダニ氏の主な対抗馬は無所属で出馬したクオモ前ニューヨーク州知事だった。アックマン氏はソーシャルメディア上でマムダニ氏の当選を祝福しつつ「今、あなたには大きな責任がある」とくぎを刺した。
マイアミを拠点とするシタデルのケン・グリフィンCEOはビジネスフォーラムで、マムダニ氏の政策が彼の主張とは異なるものであることを望むと指摘。「NYの人々にはもっと良いものが必要だ」と語った。
ウェルズ・ファーゴのチャーリー・シャーフCEOは会合で、誰が市政を担ってもNYは繁栄するだろうと語った。
「私は個人的にNYを愛している。私はここに住んでいるし、成功してほしい」。
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Saeed Azhar is a Reuters financial journalist and part of the U.S. banking team, which covers Wall Street's biggest banks. He focuses on Goldman Sachs and Bank of America, and also writes about regional banks. Before moving to New York in July 2022, he led the finance team in the Middle East from Dubai, and also worked in Singapore, covering Southeast Asia finance.