超高校級のスピード、馬力…山梨学院FWオノボフランシス日華が神村学園戦でも決めて4戦7発。より決め切る力や走力の向上を誓う
{c|山梨学院高}}FWオノボフランシス日華(3年=FC東京U-15むさし出身)はインターハイ4試合で7ゴール。(写真協力=『高校サッカー年鑑』)
[7.31 インターハイ準々決勝 山梨学院高 1-1(PK2-4)神村学園高 JヴィレッジP3]
50m走5秒台の快足ストライカーが、強烈なインパクトを残してインターハイを終えた。山梨学院高FWオノボフランシス日華(3年=FC東京U-15むさし出身)は、初戦から3試合連続2ゴール。準々決勝の神村学園高(鹿児島)戦でも個の力でゴールをこじ開けた。
前半31分、前線でDFを背負いながらパスを受けると、反転から右前方へのドリブルで加速。「上手くターンできたんで。あとは自分で運んで打つだけでした」。DFにシュートコースを限定されていたが、ニアのネットへ強烈な右足シュートを突き刺した。 プレミアリーグ勢の神村学園相手でも普段通りのプレーとゴール。「同じ高校生なんで、そんなリスペクトはし過ぎてはいなかったんですけど、あの場面は自分のその背負う力と、その得意なところが出たんじゃないかなと思います」と頷いた。 超高校級のスピードと馬力。登録身長は180cmだが、空中戦ではサイズ以上の高さを感じさせるような跳躍力とヘディングの上手さを見せている。後半もオノボにボールが入ると、何かが起きそうな予感。後半28分には左サイドからの折り返しを左足で狙い、35+6分にはDFと入れ替わる形でゴールに迫った。だが、ゴールを死守しようとした相手DF中野陽斗主将(3年/U-18日本代表)との激しい競り合いの末、ファウルで止められてシュートを撃つことができず。「最後自分で行ったんですけども、もう一歩踏ん張っていけたら、もしかしたらGKと1対1になって、ゴールを奪えたんじゃないかなと思います」と悔しがった。1番手を務めたPK戦はGKに止められる形で失敗。敗退が決まると、ピッチに座り込み、涙を流して悔しがった。
FC東京U-15むさし時代はなかなか公式戦に絡むことができなかった。だが、山梨学院1年時にU-16の全国大会、「MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16」で得点王に輝き、昨年も573分間の出場で8発のプリンスリーグ関東2部などでゴールを連発。2年間、島垣亮吾コーチに指導を受けてFWとして成長することができたという。 「FWとしての役割とか、レイオフの質とか、どこでどう落ちるとか。ラインプレイクの仕方とかっていうのは、凄く細かく教えてもらって、その(島垣)亮吾さんがあって、今、自分はこうやって成長できている」。そして今年はシーズン開幕前のフェスティバルから“怪物級”の動きでゴールを量産し、プリンスリーグ関東1部では10得点で得点ランキング首位に立っている。 今回のインターハイ4試合でも注目ストライカーに相応しい活躍。本人も全国大会で力が通用したことを実感していたが、「夏で走力っていうところがちょっと課題でした。ブレイクの回数を増やしたり、守備で2度、3度追いできたりしないといけない」と反省する。 そして、「もっと点取れたんじゃないかなっていうのがあります。その決め切る力っていうところをもうちょいつけていきたい」。決めるチャンスはまだあったと自己分析。「悔しさをバネにプリンスリーグとか、最後の選手権に向けて1つ1つレベルアップしていけたらなと思います」と誓った。注目の進路は現状、大学でまだまだ自分を進化させたいという考え。高校生活残り半年、そして上のステージでよりスケール感の大きなストライカーになって、プロで大暴れする。
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