NTT、新社名をまもなく発表か--NTTデータの完全子会社化も決議 最大2兆円台半ばとの報道

 日本電信電話(NTT)の島田明社長によれば、同社は近く新社名を発表する可能性がある。

島田明社長(2025年2月の決算会見時) ※クリックすると拡大画像が見られます

 島田社長は、去る2月7日の決算会見で、現在の社名 「日本電信電話」(Nippon Telegraph and Telephone、略称NTT)について「変更を検討している」と表明していた。

 新社名の公表時期に関しては「社名変更には定款変更が必要で、株主総会への付議が不可欠だ。5月の決算時に提案を示せれば」と語っており、つまり明日(5月9日)の「2024年度決算説明会」で発表される可能性もある。

 また、日本経済新聞は、新社名が「NTT」となる見通しだと報じた。これが事実であれば、これまで略称だった「NTT」を正式な社名に格上げとなる。

 NTTは従来から「20年前にサービスを終了した『電信』が社名に入っている」「グローバルで認知されにくい」などとして現在の社名を問題視していた。島田社長も「世界で通用し、存在感を示せる社名にしたい」と語っており、新社名はグローバル展開強化の布石となりそうだ。

  同じく日本経済新聞は5月8日付けで、NTTがNTTデータを最大2兆円台半ばでTOB(株式公開買付け)し、持株比率を現在の57.7%から100%へ引き上げ、上場を廃止する方針だと報じた。NTTは「本件は本日取締役会で決議予定」とし、事実上報道を認めた。

 NTTは2020年11月にNTTドコモを完全子会社化しており、今回のNTTデータの取り込みでIOWN構想、Beyond 5G、独自AI「tsuzumi」、クラウドなどの技術プラットフォームを一体運営する体制を整える。

 澤田純前社長の時代から掲げてきた「日本発のGAFA対抗軸にNTTがなる」という悲願を、社名変更と再編によって加速し、グローバル展開を加速させる狙いがあると思われる。

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