【タイムライン】南城市長セクハラ、不信任案の行方は…同時進行ドキュメント

この記事を書いた人 琉球新報社

 沖縄県南城市の第三者委員会からセクハラを認定された古謝景春市長に対し、4度目となる不信任決議案が26日、市議会で審議されます。古謝市長が被害職員に口止めを迫る音声の存在も明らかになり、今回は市政与党の議員による初めての不信任案提出となりました。議会の判断の行方は―。1日の動きを追います。

14:46

不信任案が可決し、報道陣に囲まれる古謝景春市長。「市民に説明する責任があるのではないか」「会見はないのですか」と記者団から求められる中、市長室前で記者団に一方的にコメント。

「匿名で、報告して、ここ(市長室)でキスされたという話がありますが、これは絶対ないです。彼女から私に『おめでとうございます』と言って、それをハグして終わり。それだけです。第三者から見てこういうことを言っているのかなと思って聞いただけで、恫喝した訳ではありません。あれも。その後、(仲間市議の賛成討論で別の被害者)2人の話もありましたけど、全然そんな思いは、僕はやってません。これまで職員を本当に家族のように、みんな親しくやっていましたから。絶対そういうことはないということで、それを証明するために、10日以内ですから、みんなと相談をしながら、どういう形で今回のことを決着つけるかということを含めて相談します」(市長室へ)

14:30

14:26

採決を前に、退席する宮城秋夫市議。不信任決議案可決の公算が大きくなる。

14:22

公明党の銘苅哲次市議が賛成討論。今回は市政与党から不信任決議案を出したことについて「もはや党派を超えて憂えている証左」「人間の尊厳を守るか否かだ。皆さんの良心を信じています」

14:19

市政与党側で唯一の女性、上地寿賀子市議が賛成討論。女性が音声まで公開した心情を汲み取ってほしい。議会だからこそできることがあると思う。被害者は精神的苦痛をずっと負っている。被害者に寄り添える南城市議会であってほしい」と訴える。

14:16

徳田高男市議が賛成討論。「地域のため、未来のために議員になったのではないですか」「(市長を)支えてきたから、責任を果たすときではないか。どうか被害者が平穏な日々を取り戻すために」と与党議員に賛成呼びかける。

14:12

高江洲順達市議が賛成討論を始める。「9件のセクハラは多い。職員はウソをつかない。第三者委員会でも実証されたんじゃないですか。4度目で否決されたら、南城市議会恥ずかしいですよ。セクハラを許す南城市議会とレッテルはられますよ

14:12

市長不信任決議案に対する宮城尚子市議の賛成討論を聞き、議場外では映像で傍聴しながら涙を拭く女性の姿も。

14:05

市政野党の宮城尚子市議が賛成討論を始める。「(被害者の)職員はどんなに恐怖だったか」「議員の前に人として賢明な判断を」と訴える。

13:58

仲間光枝市議が賛成討論で、古謝景春市長からセクハラを受けた3人の被害者から寄せられたメッセージを読み上げる。「被害者の声が届くことを信じたいと思う」と締めくくると、議場外で拍手が起きる。

13:33

不信任決議案が審議入り。安谷屋正副議長が提案理由読み上げ、決議案への質疑はなく討論開始。1人目は、市政与党の平田安則市議(写真)による反対討論。「よく(経緯を)知らず、決めつけている人がいる」。職員アンケートで回答があった前市政時代のハラスメントなどを15分以上説明。また、「幼少期から知る職員のハグがセクハラにあたるのか」「それぞれの関係性による大変難しい」と主張。

13:06

【動画】休憩後、午後の本会議出席のため議場に向かう古謝景春南城市長

正午ごろ

本会議の午前日程を終え、報道陣に囲まれながら無言で市長室に向かう古謝景春市長(右)

11:10

市議会で市長不信任案が可決された場合、古謝景春市長は自身の「辞職」「失職」か、「議会解散」の三つを選ぶことになる。その場合の選挙費用について、南城市選挙管理委員会は、市長選は約1000万円、市議選は約2000万円かかると琉球新報の取材に説明した。2022年当時の選挙の際の費用のため、物価高や人件費高騰の影響で増額する可能性があるという。

10:58

休憩中に言葉を交わす古謝景春南城市長(右)と當眞隆夫副市長。

10:29

満席の傍聴席に入れず、議場の外で本会議の行方を見守る市民ら。

10:12

10:02

南城市議会本会議の開会直後の傍聴席。多くの市民や報道陣が詰め掛けた。

10:00

南城市議会本会議が開会。古謝景春市長に対する不信任決議案の採決は午後になる見通し。

9:52

【動画】市長室から議場へ向かう古謝景春南城市長。「市長を支える与党から不信任決議案が出たことの受け止めは」「副市長が職員に謝罪を出しているが、市長は?」などの記者団の質問には応じず

9:30

【動画】南城市議会の議場に詰めかけ、開会に備える報道陣。

南城市議会には「防犯対策」としてカメラも設置されている。

9:12

古謝景春南城市長が登庁。記者の問いかけには答えず市長室へ。

8:50

南城市役所前で不信任決議案への賛成を訴える市民ら。参加した1人は「ここまで長引いてしまったのは議会にも責任がある。市長を止められない議員の罪も重いと思う。しっかり判断してほしい」

8:30

南城市議会は傍聴券配布開始とほぼ同時に満席になった。

始業前

 市長からハラスメントを受けたことがあるという職員が26日の始業前、琉球新報にメッセージを寄せた。メディアに初めて証言するという。職員は特定を恐れて第三者委員会に証言ができなかった。「あの時に証言していれば、と悔しい」と嘆く。「不信任決議が否決されるたびに身が裂かれる思いで議会に絶望してきた。苦しんでいる職員がいることを知ってほしい」と訴えた。

関連記事: