23区は過去最高──マンション平均家賃が「24.7万円」に 今後どうなる? 基準地価の上昇率TOP10【なるほどッ!】
基準地価が16日発表され、全国平均ではバブル期以来の上昇率となりました。上昇率が高かった住宅地には、どんな背景があるのでしょうか。東京23区のマンションの平均家賃は過去最高を更新。さまざまなコストが上がる中、家賃の今後の見通しを考えます。
森圭介アナウンサー「マンションの家賃が過去最高となっていて、今、マンションも土地も(価格が)上がっているということです。16日、ある数字が出ました。 国土交通省は、土地取引の目安となる基準地価を発表しました」「全国平均(全用途平均)でプラス1.5%。4年連続上昇し、上昇幅では1991年のバブル期以来、最大になりました」「都道府県など地域別に見ると、もちろん下がった県などもありますが、東京圏では5.3%アップ。大阪や名古屋圏内など大都市が上がっているということで、全体的な数字を引っ張り上げたということでしょうか」「全国の住宅地の変動率のランキング(前年比)があります。地価の上昇率が高かった上位10か所を見ると、1位は北海道・富良野市で27.1%上がりました。1年間で30%弱上昇したということですね」「4位までが北海道で、軒並み値上がりしています。2位と3位は千歳市の違う地点(プラス23.2%と同23.1%)で、4位の真狩村(プラス19.7%)はニセコの近くの土地だということです」
「5位は関東の茨城・つくば市(プラス19.6%)が入り、6位はまた北海道の真狩村(プラス19.0%)。続いて沖縄リゾートが入っています。10位は千葉・流山市(プラス17.9%)ということになりました」
森アナウンサー「上がっている理由がありました。上昇率トップの富良野市はスキーリゾートとして超人気ですよね」斎藤佑樹キャスター「パウダースノーが人気で、海外からたくさん来ますよね」森アナウンサー「外国の皆さんがいわゆる別荘などを買うといった需要が増加し、地価が上がったということです。こういった北海道や沖縄のリゾートは、なんとなく理由が分かるかもしれません。では10位に入った住宅地の千葉・流山市、なぜ17.9%も上昇したのでしょうか」 斎藤キャスター「流山市は教育などにすごく力を入れているという話を聞いたことがあるんですけど、そのあたりなのかなと予想しています」森アナウンサー「大正解です。理由が子育て支援の充実と言われていて、いろいろな政策を打っています。『送迎保育ステーション』という、子どもの送迎を一日100円でサポートする取り組みが行われるなどしています」 鈴江奈々アナウンサー「子どもの送迎は本当にいつも綱渡りなので、それが100円ですか? すごい思い切った支援ですね」 森アナウンサー「さらに都心から30キロ圏内というアクセスの良さもあります。流山おおたかの森駅から東京駅まで、つくばエクスプレスで乗り換え1回の40分程度で着いてしまうということです」「子育てが充実、さらには都心までのアクセスもいいということで、子育て世代の人口増加につながって住宅のニーズが高まる。人気が高くなると土地の価格が上がるということです」
「ただ土地の価格が上がっていくと、家の価格も上がってしまう。家が高くなると、とてもじゃないけど買えないとなると、借りようということになると思います。8月、あるデータが発表されました」