【○虎将トーク】阪神・藤川監督、若虎スタメンで粘勝も「手応えですか? 今日の試合でありますか?」近本欠場「まあまあ。以上」

二回1死一、二塁、初打席で三塁内野安打を放った阪神・井坪陽生 =京セラドーム大阪(撮影・林俊志)

(セ・リーグ、阪神5ー4中日、16回戦、8勝8敗、19日、京セラ)競り勝った阪神が優勝マジックを1減の「21」とした。六回2死一、二塁、代打糸原健斗内野手(32)の右前への24打席ぶり安打と「1番・遊撃」熊谷敬宥内野手(29)の中前打で2点を勝ち越した。国内FA権取得の近本光司外野手(30)が24年7月17日巨人戦(東京D)以来のベンチスタートで、高卒3年目の井坪陽生外野手(20)が初昇格で「8番・中堅」に抜擢された。1点を追う二回、佐藤輝明内野手(26)の18打席ぶり安打などで1死一、二塁とし、3度目スタメンの栄枝裕貴捕手(27)の右前打で同点。井坪の三塁内野安打と敵失で、2者が生還した。ジェレミー・ビーズリー投手(29)は2点リードを守れずに五回途中3失点で降板した。六回に登板したラファエル・ドリス投手(37)がNPB復帰後初白星。七回の及川雅貴投手(24)はソロを浴びて、17試合ぶりの失点。石井大智投手(28)は日本記録の連続試合無失点を「41」とした。藤川球児監督(45)の主な一問一答は以下の通り(成績=67勝41敗2分、観衆=3万6194人)。

★テレビインタビュー編(抜粋)

ーー若い選手を起用しながら接戦をモノにした

「良かった、というところで。最初は若い選手、課題もありながらですけど、中盤以降は主に戦ってきたメンバーも出ながら、というところで、岩崎はさすがの締めを見せてくれましたね」

ーー井坪、栄枝は

「栄枝は内側にこもり過ぎている部分があるので、もっと開放できるようなところは必要かな、とは思いました。一足飛びにはいかないので。井坪はハーフスイングでヒットになって。どうですかね、本人に聞いてあげてください」

ーー近本が初欠場。積極的休養の意味合いも

「明日以降は大丈夫だと思いますけど。長く現役を続けてきて、今後も長く現役を第一線で続けていく部分では、ファンのみなさんにも、それを受け入れていただきながら。若い選手だと物足りないだろうし、自分もそう思いますけど。明日以降、さらに強い姿で立ってくれると思いますから」

★囲み編

ーー相手先発が左腕とあって右打者が多くなった面もあるか

「いや、そんなことはないです」

ーー井坪は7月、ファームで好調だった

「そうなんですか? 知りませんでした」

ーー起用するタイミングを探っていたか

「いえ、違いますね。ディフェンスはセンターラインが重要になりますから、近本の代わりで今センターが守れる選手、本職の選手は井坪になりますから、そういう意味で、ディフェンスからですね、はい」

ーー守備からだが、初安打で良いスタートが切れた

「それは良かったですね。本当に、ご両親がどうかな、というところで。キャンプでも、お会いしましたけど、これは全選手、家族のみなさんいることは理解はしていますけど。自分としては打撃より、ディフェンスの部分でセンター・井坪ということで来てもらいましたから。打撃はあまり気にしていないです」

ーー栄枝が内にこもってしまうのは、経験の部分か

「自分としては大人扱いをしていますけど、グラウンド上に出たら、1軍ですから、育成の場ではないですからね。打席ではいいモノが見えて、つながって自信にして、また足りないところを感じながら、ということは…また頑張るしかないというところになりますからね。指示にしてもそうだし、ビーズリーのセーフティースクイズですか、あそこの指示(二回1死一、三塁でセーフティースクイズ処理後に本塁送球も犠打野選)、そのあとのアウトかセーフかというところの、まあ、内にこもり過ぎるので、自分もそういった経験がありますから、解放する瞬間、開き直れる瞬間が訪れればいいな、と思いますね」

ーーメンバーを代えて勝てたことへの手応えは

「手応えですか? 今日の試合でありますか? 足りないことに気づいてもらえればいいかな、と。4時間、チーム全体で戦う。最後まで出られたり、その中で物足りないことが起きる。その中で守りと攻撃で気持ちを入れ替えて守っていく、攻撃していくということが、非常に大事なことが、1軍では求められるので。ディフェンスができるというのがメーンなので、選手それぞれに聞いていただいて。でも、一歩目を踏めたということは、僕はあまり興味はない。監督としてはどんな選手も同じなので、新しいから使っているというわけではないです」

ーー近本はこの先も考えて大切に

「まあまあ。以上」

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