「チームメイトの助けになりたい」。 フォア・ザ・チームの象徴でもある喜田拓也が、マリノスを強くプッシュする [ACLE 上海海港戦プレビュー]

引き分け以上で準々決勝進出

サウジアラビア行きの切符を勝ち取りたい。

先週の1stレグは1-0で勝利した。条件を整理しておくと、この第2戦は引き分け以上で準々決勝進出を決められる。アウェイゴールルールは廃止されている。仮に1点差で敗れた場合は延長戦で雌雄を決することになり、そこでも勝敗が決まらない場合はPK戦にもつれ込む。

「前回の対戦と同じようにプレスをかけて、しっかりと攻めたい。ホームで戦うので攻撃的な試合展開に持っていくことが大事」と強気な姿勢を保っていたのはエースストライカーのアンデルソン・ロペスだ。ACLACLEでは現在までホームゲーム10連勝中。絶対の自信を持つアジアの戦いのホームで相手を上回りたい。

チームは公式戦開幕から中23日で7連戦を戦い抜き、ようやく1週間のインターバルが生まれた。中国から帰国後は連休でリフレッシュ。植中朝日は「久しぶりの休みはおいしいご飯を食べに行ったりしてリラックスできた」と思わず笑みをこぼした。

前日会見に出席した永戸勝也も「アウェイでのゲームから良い休息と良いトレーニング、良い準備ができているので、それを明日の試合でぶつけるだけ」と意気込みを語る。多くの選手が良い状態で2ndレグに臨めそう。

この一戦で戦列復帰しそうなのが喜田拓也だ。シーズン初戦の上海申花戦で負傷交代し、以降はリハビリに時間を費やした。約1ヵ月の離脱になってしまったが、チームは総力で主将不在の穴を埋めてきた。

「シンプルにチームに迷惑をかけたので、そこへの申し訳なさや、見ていてチームメイトの助けになりたいという思いがあった」

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