金相場が最高値更新、地政学リスクで安全資産への需要高まる

Sybilla Gross

金相場が最高値を更新した。地政学リスクを受け安全資産への需要が高まっている。

  金相場は1オンス=2947.23ドルを付け、19日に付けた最高値を更新。トランプ米大統領が、米国によるウクライナ支援を放棄するとの懸念が強まっている。

  トランプ氏は19日、自身のソーシャルメディア「トゥルース」への投稿で、ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアとの合意に向け「迅速に行動すべきだ」と指摘し、そうしなければ国は残らないだろうと警告した。

  金相場は2024年に27%上昇。今年に入ってからも高値を更新し続けている。背景には貿易や地政学に関連するトランプ氏の政策への懸念の高まりがある。

  ゴールドマン・サックス・グループは今週、予想を上回る中央銀行による買いを主な要因として、25年末の金相場の目標を1オンス=3100ドルに引き上げている。

  金は金利が付かないため金利低下時は値上がりしやすいが、米金融当局が利下げを急がない姿勢については市場で材料視されなかった。

関連記事:ゴールドマン、金の年末目標価格を3100ドルに上げ-中銀の需要旺盛

原題:Gold Hits Fresh Record as Geopolitical Fears Drive Haven Demand(抜粋)

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