【JBCクラシック】(船橋)JRAのミッキーファイトが完勝、JpnI連勝|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI

3日、船橋競馬場(晴 稍重)で行われた第25回JBCクラシック(JpnI ダート1800m)は、クリストフ・ルメール騎手が騎乗した1番人気ミッキーファイト(JRA)が勝利した。レース序盤は5番手を追走、3コーナー過ぎに2番手に上がると、直線の入り口で先頭に立ち後続を引き離した。勝ちタイムは1分52秒0。

後方から追い上げた7番人気メイショウハリオ(JRA)が3馬身差の2着、さらに5馬身差の3着に、逃げた3番人気サントノーレ(大井)が続いた。2番人気ウィルソンテソーロ(JRA)は5着。なおホウオウトゥルース(船橋)は競走除外。

ミッキーファイトは父ドレフォン、母スペシャルグルーヴ(母の父スペシャルウィーク)、安平町・ノーザンファームが生産した4歳牡馬。JRA美浦・田中博康厩舎の管理馬。通算成績は10戦7勝、JpnIは7月の帝王賞に続く連勝で2勝目となった。

レース後の関係者のコメント

1着 ミッキーファイト(クリストフ・ルメール騎手) 「強いわ! 向正面からすごくいい脚を使って、ずっと伸びてくれました。強い馬ですから安全に伸びました。きょうの馬の状態は完璧でしたね。前回より良かったと思います。1800mもぴったりな距離ですし、自信を持って乗りました。(初の船橋コースだったが)心配はありませんでした。乗りやすい馬ですし、どこでもいいパフォーマンスを出せると思います。直線はいい反応をしてくれましたので、早めに安全なリードを取れました。そのあとは気持ちよかったです。ダートの一番大きいレースに行けると思います。能力がありますのでまたGIレベルでいいパフォーマンスができると思います。(2日連続のGI勝ちに)信じられないですね。僕にとっていい時期です。毎レース、ベストパフォーマンスにトライします。またたくさんGIがありますので頑張りたいです」

(田中博康調教師) 「左回りはバランスが整うまで避けてきましたが、今回JBCが船橋で、いい経験ができたと思います。あまり短いスパンでは使えず、3ヶ月、4ヶ月空けてきました。今は少しずつ体質もしっかりしてきましたが、1ヶ月後(チャンピオンズカップ)は否定はしませんが厳しいかなと思いますので、2ヶ月スパン(東京大賞典)でいければいいかなと思います」

(生産者 ノーザンファーム吉田勝己代表) 「牧場時代から立派な馬で、体が丈夫な馬で、走ると思っていました。パドックで見たら馬が良くなっていて、これは勝つなと思って見ていました。(今後の期待について)来年はアメリカかな。わかりませんが。凄いですね」

2着 メイショウハリオ(浜中俊騎手) 「よく走ってくれたと思います。向正面で手応えが良くて、3コーナーもいい感じでしたから、勝ちを意識できる雰囲気でした。4コーナーから直線にかけて勢いもついたので、勝った馬が強かった以外に言うことのない競馬でした。帝王賞を除外になってから正直順調に来たわけではなかったと思いますし、状態も一度使ってからかなという感じでしたが、これだけ走ってくれて、この馬の底力を感じるレース内容でしたから、この後調整を進めていければダート界では強い馬だと思います」

3着 サントノーレ(矢野貴之騎手) 「レース前は、行きたい馬を行かせて、その後ろくらいで、など色々と難しいことを考えていましたが、状態の良さから行けたら行っても良いなと作戦を変更しました。自分の競馬が出来たと思います。勝った馬が強く、並ぶ間も無くという感じになったので、色々と考えることはありますが、良く頑張ってくれていると思います。今後、こういうペースになることがあれば、さらに良くなってくると思います」

4着 キングズソード(藤岡佑介騎手) 「一度使われて気持ちも乗って、体も動いていましたし、前走より走れそうだなという雰囲気を今日は感じていました。できればミッキーファイトの前でということで、3番手で理想的なところにおさまったかなというところでしたが、正直向正面の立ち上がりのところであまり手応えが無くて、かなり厳しい流れの中を勝ち馬は引っ張ったまま来たので、まだ今日のところは動ききれなかったかなという感じです。前走と比べてもかなり手応えが悪かったので、3コーナーに入った時に厳しいかなと思いましたが、無理しなかった分バテた馬を交わしてきた感じです。ちょっと勝ちには遠い競馬でしたし、もう少し戻ってきてほしいです。あと左回りは良くないですね。コーナーで加速できません」

5着 ウィルソンテソーロ(川田将雅騎手) 「今日も全力です」

(高木登調教師) 「前回からの反動はなかったですし、順調に来ていました。返し馬でも状態が良かったです。しかし、動き切れませんでした。手応えが良くなくて、4コーナーではバタバタになってしまいました。見えない疲れがあったのでしょうか。今までにないくらい、何で動けなかったのだろうという感じです。1600mから1800mという過程で力みもあったのでしょうか」

6着 アラジンバローズ(下原理騎手) 「今日の馬場の感じですと、内が良いので、ラチ沿いに行けたらと思っていました。掲示板もあると思いましたが、外から馬が見えて来たという感じでした。乗りやすい馬ですし、毎回そうなのですが、この馬としては、かなり走ってくれています。JpnIでなかったら、もう少し来られる気がします」

10着 サンライズジパング(坂井瑠星騎手) 「返し馬の感じは悪くないなと思いましたが、レースで走る方に気持ちを持っていけませんでした。条件的に小回りもあまり合っていないのですが、力を出し切れませんでした。広いコースならまた巻き返せると思います」

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