パロアルト株が急伸、26年度通期の業績見通しが市場予想上回る

サイバーセキュリティー企業の米パロアルト・ネットワークスが18日に示した通期業績見通しは市場予想を上回り、同社の株価は時間外取引で一時約５％急伸した。同社はサイバー攻撃を阻止するための人工知能（ＡＩ）活用型サイバーセキュリティー製品の提供を目指している。

　　発表資料によると、26年７月通期売上高見通しは105億ドル（約１兆5500億円）前後を見込む。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は104億ドルだった。調整後の１株利益は3.75－3.85ドルと見込んでおり、市場予想平均の3.69ドルを上回った。

　　パロアルトの業績見通しは、セキュリティー製品プラットフォームの提供戦略が、ベンダー数の削減やコスト抑制を図ろうとする顧客を引きつけていることを示唆している。

　　同社は先月、イスラエルのサイバーセキュリティー企業サイバーアーク・ソフトウエアの買収に合意した。買収額は現金と株式を合わせて約250億ドルで、ニケシュ・アローラ氏が2018年に最高経営責任者（ＣＥＯ）に就任して以来、最大の案件。この買収によりパロアルトは、組織内で特定のアクセス権限を付与すべき対象者を判断する際に役立つアイデンティティー（ＩＤ）セキュリティーツールを獲得する。

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　　アローラＣＥＯは投資家向けの電話会見で「この新たな時代において、セキュリティーはもはや後付けではない」と述べ、「統合された最高水準のプラットフォームこそが優れたセキュリティー成果をもたらすと信じており、この信念を顧客がこれまで以上に大きく戦略的な契約を通じて裏付けている」と語った。

　　同社によると、８－10月（第１四半期）の１株利益は一部項目を除いたベースで89セントの見通し。アナリスト予想は86セントだった。

原題：Palo Alto Jumps on Stronger-Than-Expected Forecast for 2026 (1)（抜粋）