滋賀に東京世界陸上代表が集結!110mH野本周成や800m落合晃、女子100m井戸アビゲイル風果らが参戦/滋賀国スポ成年みどころ

滋賀に東京世界陸上代表が集結!110mH野本周成や800m落合晃、女子100m井戸アビゲイル風果らが参戦/滋賀国スポ成年みどころ

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)

第79回国民スポーツ大会の陸上競技が10月3日に開幕する。中学生からシニアまで、故郷の誇りを背負って激突する。成年の部には東京世界選手権(世界選手権)に出場した日本代表選手も含め、数多くのトップ選手が出場する。

少年種目のみどころはこちら

注目は男子走高跳。世界大会で3年連続入賞の赤松諒一(岐阜・SEIBU PRINCE)、日本選手権覇者の真野友博(広島・クラフティア)、今季日本歴代2位タイの2m33をマークした瀬古優斗(滋賀・FAAS)がそろって名を連ねる。それぞれ世界選手権での疲れもあり、状態を見ながらの参戦となりそうだがハイレベルの争いとなりそうだ。

男子300mは世界選手権400mで6位入賞を果たした中島佑気ジョセフ(東京・富士通)と鵜澤飛羽(宮城・JAL)がエントリーして注目を集めていたが、いずれも出場を見送る見込み。一方で、混合リレーで8位入賞に貢献した今泉堅貴(福岡・内田洋行AC)や400m前日本記録保持者の佐藤拳太郎(埼玉・富士通)らが争う。

豪華メンバーが集った男子110mハードルには、世界選手権セミファイナリストの野本周成(愛媛・愛媛競技力本部)、阿部竜希(千葉・順大)が登録。代表入りを逃がした阿部は、8月に13秒12をマークし、海外レースでも優勝するなど上り調子だ。横地大雅(東京・Digverse)、高山峻野(広島・ゼンリン)ら代表経験者も出場する。

80mオーバーの記録を持つ選手がそろった男子やり投。日本選手権で日本歴代2位となる87m16を打ち立てた﨑山雄太(愛媛・愛媛競技力本部)に、小椋健司(栃木・エイジェック)、鈴木凜(山梨・九州共立大)、長沼元(岩手・スズキ)らがどこまで食い下がれるか。

男子100mは世界選手権4×100mRで1走を担った小池祐貴(北海道・住友電工)が好調。8月に10秒00をマークした世界選手権100m代表の守祐陽(千葉・大東大)、ケガから復活した山縣亮太(広島・セイコー)、世界選手権200mに出場の水久保漱至(宮崎・宮崎県スポ協)にも注目だ。

男子400mハードルは小川大輝(愛知・東洋大)、井之上駿太(京都・富士通)、豊田兼(東京・トヨタ自動車)の世界選手権代表の3人エントリーしているものの、豊田は欠場の意向を示している。全日本実業団優勝の山内大夢(福島・東邦銀行)、復調してきた黒川和樹(山口・住友電工)らも覇権を争う。

男子走幅跳には世界選手権代表の津波響樹(沖縄・大塚製薬)、伊藤陸(三重・スズキ)が出場予定。藤原孝輝(滋賀・東洋大)、山川夏輝(佐賀・Team SSP)も力がある。

地元優勝を狙うのが男子800m日本記録保持者の落合晃(滋賀・駒大)。今年は日本選手権を連覇し、世界選手権にも出場するなど、国際舞台での経験も積んだ。地元の大声援を受け、慣れ親しんだトラックを駆け抜ける。

男子砲丸投は昨年19mの大台を突破した奥村仁志(福井・センコー)が出場し、日本記録更新にも期待が懸かる。男子円盤投には日本勢として18年ぶりに世界選手権の舞台に立った湯上剛輝(滋賀・トヨタ自動車)が地元滋賀での試合に臨む。

少年(A・B)と組む男子4×100mリレーには地元滋賀に桐生祥秀(日本生命)、長野にデーデー・ブルーノ(セイコー)、福井に宇野勝翔(オリコ)といったスプリンターが登場しそうだ。

女子100mは日本選手権スプリント2冠を達成し、世界選手権に出場した井戸アビゲイル風果(福島・東邦銀行)が登場。井戸を追うのが、御家瀬緑(大阪・住友電工)、君嶋愛梨沙(山口・土木管理総合)あたりか。御家瀬は8月に井戸の自己記録(11秒35)を上回る11秒33をマークした。世界陸上100mハードルで準決勝に進んだ中島ひとみ(兵庫・長谷川体育施設)も参戦する。

女子100mハードルには世界選手権代表の田中佑美(大阪・富士通)がエントリーも、出場はコンディション次第ととしている。今季限りでの引退を表明している寺田明日香(北海道・ジャパンクリエイト)、左手骨折を抱えながら最後まで代表争いを繰り広げた清山ちさと(宮崎・いちご)らベテラン勢も参戦。学生記録保持者の本田怜(茨城・順大)も加えてハイレベルな争いとなりそうだ。

女子300mでは昨年の国スポで大会新記録の好勝負を演じた松本奈菜子(福島・東邦銀行)、青木アリエ(静岡・日体大)が再び激突。松本は世界選手権で400mと混合4×400mリレーに出場、青木は今年400mで日本記録を超える51秒71で走破している。

女子やり投にも注目。世界選手権出場の上田百寧(福岡・ゼンリン)、武本紗栄(兵庫・オリコ)に加え、関東インカレで学生歴代5位の60m57をマークした倉田紗優加(長野・慶大)らを含めたビッグアーチ合戦となるか。

女子三段跳では2大会連続の世界選手権コンビ出場となった髙島真織子(福岡・クラフティア)、森本麻里子(大阪・オリコ)が登場。髙島は8月の実学対抗で追い風参考ながら、日本記録を9cm上回る14m25(+2.5)のビッグジャンプを見せている。

女子800mは塩見綾乃(京都・岩谷産業)が2分01秒台の自己記録を持つ。今季はアジア選手権にも出場し、5位に食い込むなど実績・記録ともに抜けている。勝くるみ(東京・筑波大)、西田有里(滋賀・立命大)、川田朱夏(大阪・ニコニコのり)らがどこまで食らいつけるか。

女子400mハードルでは山本亜美(滋賀・富士通)、瀧野未来(京都・立命大)の“立命大”対決となるか。女子10000m競歩は世界選手権2大会連続代表の柳井綾音(福岡・立命大)に注目だ。

女子走高跳は日本選手権覇者の津田シェリアイ(大阪・築地銀だこAC)、8月に大幅自己新の1m82をマークした森﨑優希(東京・日女体大)に注目。女子棒高跳では日本選手権を日本学生記録となる4m31で優勝した小林美月(東京・日体大)が最有力か。

女子ハンマー投は学生記録保持者の村上来花(青森・九州共立大)と小舘充華(滋賀・染めQ)が昨年に引き続き一騎打ちとなるか。

複数世代が登場する成年少年男女混合4×400mリレーも、世界陸上で混合4×400mリレーが8位入賞した影響もあり、さらに盛り上がるだろう。

大会の様子は国スポチャンネルでライブ配信される。

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム) 第79回国民スポーツ大会の陸上競技が10月3日に開幕する。中学生からシニアまで、故郷の誇りを背負って激突する。成年の部には東京世界選手権(世界選手権)に出場した日本代表選手も含め、数多くのトップ選手が出場する。 少年種目のみどころはこちら 注目は男子走高跳。世界大会で3年連続入賞の赤松諒一(岐阜・SEIBU PRINCE)、日本選手権覇者の真野友博(広島・クラフティア)、今季日本歴代2位タイの2m33をマークした瀬古優斗(滋賀・FAAS)がそろって名を連ねる。それぞれ世界選手権での疲れもあり、状態を見ながらの参戦となりそうだがハイレベルの争いとなりそうだ。 男子300mは世界選手権400mで6位入賞を果たした中島佑気ジョセフ(東京・富士通)と鵜澤飛羽(宮城・JAL)がエントリーして注目を集めていたが、いずれも出場を見送る見込み。一方で、混合リレーで8位入賞に貢献した今泉堅貴(福岡・内田洋行AC)や400m前日本記録保持者の佐藤拳太郎(埼玉・富士通)らが争う。 豪華メンバーが集った男子110mハードルには、世界選手権セミファイナリストの野本周成(愛媛・愛媛競技力本部)、阿部竜希(千葉・順大)が登録。代表入りを逃がした阿部は、8月に13秒12をマークし、海外レースでも優勝するなど上り調子だ。横地大雅(東京・Digverse)、高山峻野(広島・ゼンリン)ら代表経験者も出場する。 80mオーバーの記録を持つ選手がそろった男子やり投。日本選手権で日本歴代2位となる87m16を打ち立てた﨑山雄太(愛媛・愛媛競技力本部)に、小椋健司(栃木・エイジェック)、鈴木凜(山梨・九州共立大)、長沼元(岩手・スズキ)らがどこまで食い下がれるか。 男子100mは世界選手権4×100mRで1走を担った小池祐貴(北海道・住友電工)が好調。8月に10秒00をマークした世界選手権100m代表の守祐陽(千葉・大東大)、ケガから復活した山縣亮太(広島・セイコー)、世界選手権200mに出場の水久保漱至(宮崎・宮崎県スポ協)にも注目だ。 男子400mハードルは小川大輝(愛知・東洋大)、井之上駿太(京都・富士通)、豊田兼(東京・トヨタ自動車)の世界選手権代表の3人エントリーしているものの、豊田は欠場の意向を示している。全日本実業団優勝の山内大夢(福島・東邦銀行)、復調してきた黒川和樹(山口・住友電工)らも覇権を争う。 男子走幅跳には世界選手権代表の津波響樹(沖縄・大塚製薬)、伊藤陸(三重・スズキ)が出場予定。藤原孝輝(滋賀・東洋大)、山川夏輝(佐賀・Team SSP)も力がある。 地元優勝を狙うのが男子800m日本記録保持者の落合晃(滋賀・駒大)。今年は日本選手権を連覇し、世界選手権にも出場するなど、国際舞台での経験も積んだ。地元の大声援を受け、慣れ親しんだトラックを駆け抜ける。 男子砲丸投は昨年19mの大台を突破した奥村仁志(福井・センコー)が出場し、日本記録更新にも期待が懸かる。男子円盤投には日本勢として18年ぶりに世界選手権の舞台に立った湯上剛輝(滋賀・トヨタ自動車)が地元滋賀での試合に臨む。 少年(A・B)と組む男子4×100mリレーには地元滋賀に桐生祥秀(日本生命)、長野にデーデー・ブルーノ(セイコー)、福井に宇野勝翔(オリコ)といったスプリンターが登場しそうだ。 女子100mは日本選手権スプリント2冠を達成し、世界選手権に出場した井戸アビゲイル風果(福島・東邦銀行)が登場。井戸を追うのが、御家瀬緑(大阪・住友電工)、君嶋愛梨沙(山口・土木管理総合)あたりか。御家瀬は8月に井戸の自己記録(11秒35)を上回る11秒33をマークした。世界陸上100mハードルで準決勝に進んだ中島ひとみ(兵庫・長谷川体育施設)も参戦する。 女子100mハードルには世界選手権代表の田中佑美(大阪・富士通)がエントリーも、出場はコンディション次第ととしている。今季限りでの引退を表明している寺田明日香(北海道・ジャパンクリエイト)、左手骨折を抱えながら最後まで代表争いを繰り広げた清山ちさと(宮崎・いちご)らベテラン勢も参戦。学生記録保持者の本田怜(茨城・順大)も加えてハイレベルな争いとなりそうだ。 女子300mでは昨年の国スポで大会新記録の好勝負を演じた松本奈菜子(福島・東邦銀行)、青木アリエ(静岡・日体大)が再び激突。松本は世界選手権で400mと混合4×400mリレーに出場、青木は今年400mで日本記録を超える51秒71で走破している。 女子やり投にも注目。世界選手権出場の上田百寧(福岡・ゼンリン)、武本紗栄(兵庫・オリコ)に加え、関東インカレで学生歴代5位の60m57をマークした倉田紗優加(長野・慶大)らを含めたビッグアーチ合戦となるか。 女子三段跳では2大会連続の世界選手権コンビ出場となった髙島真織子(福岡・クラフティア)、森本麻里子(大阪・オリコ)が登場。髙島は8月の実学対抗で追い風参考ながら、日本記録を9cm上回る14m25(+2.5)のビッグジャンプを見せている。 女子800mは塩見綾乃(京都・岩谷産業)が2分01秒台の自己記録を持つ。今季はアジア選手権にも出場し、5位に食い込むなど実績・記録ともに抜けている。勝くるみ(東京・筑波大)、西田有里(滋賀・立命大)、川田朱夏(大阪・ニコニコのり)らがどこまで食らいつけるか。 女子400mハードルでは山本亜美(滋賀・富士通)、瀧野未来(京都・立命大)の“立命大”対決となるか。女子10000m競歩は世界選手権2大会連続代表の柳井綾音(福岡・立命大)に注目だ。 女子走高跳は日本選手権覇者の津田シェリアイ(大阪・築地銀だこAC)、8月に大幅自己新の1m82をマークした森﨑優希(東京・日女体大)に注目。女子棒高跳では日本選手権を日本学生記録となる4m31で優勝した小林美月(東京・日体大)が最有力か。 女子ハンマー投は学生記録保持者の村上来花(青森・九州共立大)と小舘充華(滋賀・染めQ)が昨年に引き続き一騎打ちとなるか。 複数世代が登場する成年少年男女混合4×400mリレーも、世界陸上で混合4×400mリレーが8位入賞した影響もあり、さらに盛り上がるだろう。 大会の様子は国スポチャンネルでライブ配信される。

Page 2

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)

第79回国民スポーツ大会の陸上競技が10月3日に開幕する。中学生からシニアまで、故郷の誇りを背負って激突。少年の部には広島インターハイやU20世界選手権で活躍した選手が出場する。

成年種目のみどころはこちら

少年は少年A(高2~3世代)、少年B(中3~高1)、少年共通(中3~高3)の区分で競技を行う。

大注目の少年A男子100mには、インターハイで10秒00の高校記録を樹立し、東京世界選手権リレー代表に選出された清水空跳(石川・星稜高2)が登場する。9月下旬のU20東アジア選手権では、セカンドベストとなる10秒14(+1.4)をマークするなど、実力は飛び抜けており優勝候補筆頭だ。

同じく2年生で、U20日本選手権を制した菅野翔唯(群馬・東農大二高2)は10秒22の自己記録を持つ。インターハイでは清水に次ぐ2位に入り、追い風参考ながら10秒06(+2.4)を叩き出した。安川飛翔(京都・洛南高3)、荒谷匠人(広島・近大東広島高2)も10秒2台をマークしており超ハイレベルな争いとなりそう。

この他少年A男子では、5000mでインターハイ32大会ぶり日本人Vの新妻遼己(兵庫・西脇工高3)がどんな走りを見せるか。インターハイ3位の栗村凌(福島・学法石川高3)や、スピードが持ち味のフェリックス・ムティアニ(山梨・山梨学院高3)、資格記録日本人トップの13分35秒14を持つ吉田星(北海道・東海大札幌高2)も含めて記録にも注目だ。5000m競歩は今季高校生史上7人目となる19分台をマークした山田大智(兵庫・西脇工高3)が連覇を狙う。

300mでは広島インターハイ400m優勝の小澤耀平(東京・城西高3)、U20日本選手権400m覇者の久保拓己(兵庫・滝川二高3)、U20日本選手権200m連覇の佐藤克樹(新潟・東京学館新潟高3)らが激突する。300mハードルは、400mハードルで49秒74の高校歴代2位の記録をマークしている家入俊太(福岡・東福岡高3)、U20日本選手権ハードル2冠の酒井大輔(香川・四学香川西高3)が軸となるだろう。

三段跳ではインターハイ優勝の磯山福太郎(兵庫・西宮東高3)を軸に、後藤大輔(北海道・北海道栄高3)、大森恵偉音(福岡・福岡第一高3)ら実力者がそろう。リストトップで臨んだインターハイでは記録なしだった小坂羚叶(香川・四学香川西高2)は、U20日本選手権を制すなど調子を上げてきた。

男子円盤投は東琉空(三重・稲生高3)、ハンマー投は大川巧(三重・久居高3)がインターハイに続きタイトル獲得に挑戦。やり投では今季ランキングトップの大塚元稀(茨城・水戸工高3)がインターハイ予選落ちの雪辱を期す。

少年男子共通110mハードル(U20規格)には日本選手権5位、高校記録保持者(13秒45)の古賀ジェレミー(東京・東京高3)がエントリー。インターハイでは連覇を果たし、追い風参考ながら13秒18(+2.2)と驚異的なタイムを叩き出すなど、シニアクラスの力を持つ。前回のインターハイでは古賀に続く2位だった髙城昊紀(宮崎・宮崎西高2)は、今季はケガに悩まされたものの、9月にU20規格の110mハードルで高校最高記録、U18日本新をを打ち立てるなど、上り調子だ。

走高跳ではインターハイ優勝の中村佳吾(大阪・関大北陽高3)、2位の畝地雄大(鹿児島・鹿児島南高3)らが再対決。棒高跳では高校歴代5位タイの5m35をマークした井上直哉(徳島・阿南光高3)に注目だ。

少年男子B100mでは、インターハイ400mハードルでU18日本新記録となる49秒84で1年生優勝を果たした後藤大樹(京都・洛南1)、中学記録保持者の小寺慎之助(千葉・市柏高1)が激突。同3000mは前回大会で中学記録(8分07秒19)を打ち立てた稲垣翔馴(京都・洛南高1)ら高校生に、全中3000m優勝の出田隆之助(福岡・中京中3)らが挑む。

少年女子A800mには日本記録保持者(1分59秒52)で東京世界選手権代表の久保凛(大阪・東大阪大敬愛高3)が登場。同種目では高1の4月以降、日本人に負けなしで、日本選手権連覇、インターハイでは史上初の3連覇を成し遂げた。昨年マークした大会記録(2分02秒09)、日本記録の更新はなるか。

少年女子A100mはインターハイ同様混戦となりそう。インターハイ優勝の松本真奈(広島・広島皆実高3)を筆頭に、同2位の田中里歩(埼玉・伊奈総合高3)、6月に追い風参考ながら11秒39(+2.6)を出した前田さくら(鳥取・鳥取敬愛高3)、U20日本選手権Vの山崎心愛(北海道・旭川志峯高3)ら実力者が並ぶ。インターハイではかなわなかった直接対決で、ハイレベルな勝負が繰り広げられそう。高校記録(11秒43)更新の可能性も十分にあり得る。

300mは200m、400mでインターハイ2冠を達成し、9月に高校歴代2位の37秒87をマークしたバログン・ハル(千葉・市川高2)が最有力だ。

3000mはインターハイ日本人トップの芦田和佳(京都・立命館宇治高3)がただ一人8分台の自己記録を持つ。池野絵莉(兵庫・須磨学園高3)、男乕結衣(宮城・東北高2)らも力がある。2000m障害にはU20日本選手権3000m障害で高校生初の9分台をマークしたシュブルチェック・アンナ(茨城・牛久高2)に注目。

300mハードルはインターハイで400mハードルVのガードナ・レイチェル麻由(神奈川・法政二高3)が、同2位で資格記録トップの楠田ゆうな(鹿児島・鹿児島女高2)らが激突する。

5000m競歩では田畑晴光(京都・西城陽高3)がインターハイに続く全国タイトルを目指す。三段跳では菅野穂乃(山形・山形市商高3)、西村玲奈(京都・西城陽高3)が同記録での決着となったインターハイに続き、ハイレベルな戦いを繰り広げそうだ。

少年女子共通100mハードルではインターハイで高校記録を打ち立て優勝した石原南菜(栃木・白鴎大足利高2)、同2位の井上凪紗(兵庫・滝川二高3)が中心。初の”直接対決”でさらなる記録にも更新にも期待が懸かる。同じやり投では資格記録トップの鈴木彩夏(大阪・大体大浪商高3)が、インターハイ、U20日本選手権に続くタイトルを狙う。

少年女子Bにも有力選手が多数出場。100mには100mハードルで高1最高記録を打ち立てた福田花奏(兵庫・滝川二高1)が出場。1500mにはメリー・ムソニ(青森・青森山田高1)、昨年の全中800m優勝の石原万結(宮城・仙台育英高1)らが争う。

走幅跳には三段跳で高1最高記録(12m70)をマークした大西海優(愛媛・新居浜東高1)が登録。全中で同記録対決となった小畑千愛(和歌山・河北中3)、山田心々和(鹿児島・舞鶴中3)らも上位候補だ。

大会の様子は国スポチャンネルでライブ配信される。

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム) 第79回国民スポーツ大会の陸上競技が10月3日に開幕する。中学生からシニアまで、故郷の誇りを背負って激突。少年の部には広島インターハイやU20世界選手権で活躍した選手が出場する。 成年種目のみどころはこちら 少年は少年A(高2~3世代)、少年B(中3~高1)、少年共通(中3~高3)の区分で競技を行う。 大注目の少年A男子100mには、インターハイで10秒00の高校記録を樹立し、東京世界選手権リレー代表に選出された清水空跳(石川・星稜高2)が登場する。9月下旬のU20東アジア選手権では、セカンドベストとなる10秒14(+1.4)をマークするなど、実力は飛び抜けており優勝候補筆頭だ。 同じく2年生で、U20日本選手権を制した菅野翔唯(群馬・東農大二高2)は10秒22の自己記録を持つ。インターハイでは清水に次ぐ2位に入り、追い風参考ながら10秒06(+2.4)を叩き出した。安川飛翔(京都・洛南高3)、荒谷匠人(広島・近大東広島高2)も10秒2台をマークしており超ハイレベルな争いとなりそう。 この他少年A男子では、5000mでインターハイ32大会ぶり日本人Vの新妻遼己(兵庫・西脇工高3)がどんな走りを見せるか。インターハイ3位の栗村凌(福島・学法石川高3)や、スピードが持ち味のフェリックス・ムティアニ(山梨・山梨学院高3)、資格記録日本人トップの13分35秒14を持つ吉田星(北海道・東海大札幌高2)も含めて記録にも注目だ。5000m競歩は今季高校生史上7人目となる19分台をマークした山田大智(兵庫・西脇工高3)が連覇を狙う。 300mでは広島インターハイ400m優勝の小澤耀平(東京・城西高3)、U20日本選手権400m覇者の久保拓己(兵庫・滝川二高3)、U20日本選手権200m連覇の佐藤克樹(新潟・東京学館新潟高3)らが激突する。300mハードルは、400mハードルで49秒74の高校歴代2位の記録をマークしている家入俊太(福岡・東福岡高3)、U20日本選手権ハードル2冠の酒井大輔(香川・四学香川西高3)が軸となるだろう。 三段跳ではインターハイ優勝の磯山福太郎(兵庫・西宮東高3)を軸に、後藤大輔(北海道・北海道栄高3)、大森恵偉音(福岡・福岡第一高3)ら実力者がそろう。リストトップで臨んだインターハイでは記録なしだった小坂羚叶(香川・四学香川西高2)は、U20日本選手権を制すなど調子を上げてきた。 男子円盤投は東琉空(三重・稲生高3)、ハンマー投は大川巧(三重・久居高3)がインターハイに続きタイトル獲得に挑戦。やり投では今季ランキングトップの大塚元稀(茨城・水戸工高3)がインターハイ予選落ちの雪辱を期す。 少年男子共通110mハードル(U20規格)には日本選手権5位、高校記録保持者(13秒45)の古賀ジェレミー(東京・東京高3)がエントリー。インターハイでは連覇を果たし、追い風参考ながら13秒18(+2.2)と驚異的なタイムを叩き出すなど、シニアクラスの力を持つ。前回のインターハイでは古賀に続く2位だった髙城昊紀(宮崎・宮崎西高2)は、今季はケガに悩まされたものの、9月にU20規格の110mハードルで高校最高記録、U18日本新をを打ち立てるなど、上り調子だ。 走高跳ではインターハイ優勝の中村佳吾(大阪・関大北陽高3)、2位の畝地雄大(鹿児島・鹿児島南高3)らが再対決。棒高跳では高校歴代5位タイの5m35をマークした井上直哉(徳島・阿南光高3)に注目だ。 少年男子B100mでは、インターハイ400mハードルでU18日本新記録となる49秒84で1年生優勝を果たした後藤大樹(京都・洛南1)、中学記録保持者の小寺慎之助(千葉・市柏高1)が激突。同3000mは前回大会で中学記録(8分07秒19)を打ち立てた稲垣翔馴(京都・洛南高1)ら高校生に、全中3000m優勝の出田隆之助(福岡・中京中3)らが挑む。 少年女子A800mには日本記録保持者(1分59秒52)で東京世界選手権代表の久保凛(大阪・東大阪大敬愛高3)が登場。同種目では高1の4月以降、日本人に負けなしで、日本選手権連覇、インターハイでは史上初の3連覇を成し遂げた。昨年マークした大会記録(2分02秒09)、日本記録の更新はなるか。 少年女子A100mはインターハイ同様混戦となりそう。インターハイ優勝の松本真奈(広島・広島皆実高3)を筆頭に、同2位の田中里歩(埼玉・伊奈総合高3)、6月に追い風参考ながら11秒39(+2.6)を出した前田さくら(鳥取・鳥取敬愛高3)、U20日本選手権Vの山崎心愛(北海道・旭川志峯高3)ら実力者が並ぶ。インターハイではかなわなかった直接対決で、ハイレベルな勝負が繰り広げられそう。高校記録(11秒43)更新の可能性も十分にあり得る。 300mは200m、400mでインターハイ2冠を達成し、9月に高校歴代2位の37秒87をマークしたバログン・ハル(千葉・市川高2)が最有力だ。 3000mはインターハイ日本人トップの芦田和佳(京都・立命館宇治高3)がただ一人8分台の自己記録を持つ。池野絵莉(兵庫・須磨学園高3)、男乕結衣(宮城・東北高2)らも力がある。2000m障害にはU20日本選手権3000m障害で高校生初の9分台をマークしたシュブルチェック・アンナ(茨城・牛久高2)に注目。 300mハードルはインターハイで400mハードルVのガードナ・レイチェル麻由(神奈川・法政二高3)が、同2位で資格記録トップの楠田ゆうな(鹿児島・鹿児島女高2)らが激突する。 5000m競歩では田畑晴光(京都・西城陽高3)がインターハイに続く全国タイトルを目指す。三段跳では菅野穂乃(山形・山形市商高3)、西村玲奈(京都・西城陽高3)が同記録での決着となったインターハイに続き、ハイレベルな戦いを繰り広げそうだ。 少年女子共通100mハードルではインターハイで高校記録を打ち立て優勝した石原南菜(栃木・白鴎大足利高2)、同2位の井上凪紗(兵庫・滝川二高3)が中心。初の"直接対決"でさらなる記録にも更新にも期待が懸かる。同じやり投では資格記録トップの鈴木彩夏(大阪・大体大浪商高3)が、インターハイ、U20日本選手権に続くタイトルを狙う。 少年女子Bにも有力選手が多数出場。100mには100mハードルで高1最高記録を打ち立てた福田花奏(兵庫・滝川二高1)が出場。1500mにはメリー・ムソニ(青森・青森山田高1)、昨年の全中800m優勝の石原万結(宮城・仙台育英高1)らが争う。 走幅跳には三段跳で高1最高記録(12m70)をマークした大西海優(愛媛・新居浜東高1)が登録。全中で同記録対決となった小畑千愛(和歌山・河北中3)、山田心々和(鹿児島・舞鶴中3)らも上位候補だ。 大会の様子は国スポチャンネルでライブ配信される。

Page 3

十種競技五輪代表・右代啓祐と中村明彦氏がアンバサダー! トップ選手参加の混成特化競技会を山形で開催

混成競技に特化した公認競技会「渡辺パイプpresents 10&7Championships」が10月11日、12日の2日間、山形市のネッツえがおフィールド(あかねヶ丘陸上競技場)で山形TFC混成競技記録会と共同で初開催される。

同大会はともに十種競技で五輪代表経験がある右代啓祐(国士舘クラブ)と、現在はスズキで一般種目ヘッドコーチを務める中村明彦氏がアンバサダーを務める。混成競技の魅力について、「私たちはこの感動を、もっと多くの人に知ってほしい。そして未来のキング&クイーンへと続く、新たな挑戦の扉を開きたい」という想いを込めたという。

競技会には実行委員会が推薦する一般男子十種競技、一般高校女子の七種競技を実施。2004年から活動するクラブチームの山形TFCによる共同開催の記録会では高校男子の八種競技、一般高校女子の七種競技、中学の男女それぞれの四種競技に加え、トラック混成、フィールド混成なども実施する。

現時点で、今年の日本選手権十種競技優勝の右代啓欣(エントリー)や、同七種競技覇者・田中友梨(スズキ)、八種競技で高校記録を持つ宮下輝一(市船橋高3千葉)、七種競技でインターハイ2位の本多七(園田学園高3兵庫)など各カテゴリーのトップ選手が出場を予定している。

競技会のインスタグラムを通じ、右代は「従来の枠を破ることで、アスリートだけでなく、大会に関わるすべての人々に成長と変化をもたらすことを目指しています」。中村氏は「混成競技の真の魅力をより多くの人に伝え、より多くの日本選手が世界の舞台に羽ばたく姿を見届けたい。そんな強い思いが、人々をつなぎ、この特別な競技会を実現させました」と、ともに英語でコメントしている。

混成競技に特化した公認競技会「渡辺パイプpresents 10&7Championships」が10月11日、12日の2日間、山形市のネッツえがおフィールド(あかねヶ丘陸上競技場)で山形TFC混成競技記録会と共同で初開催される。 同大会はともに十種競技で五輪代表経験がある右代啓祐(国士舘クラブ)と、現在はスズキで一般種目ヘッドコーチを務める中村明彦氏がアンバサダーを務める。混成競技の魅力について、「私たちはこの感動を、もっと多くの人に知ってほしい。そして未来のキング&クイーンへと続く、新たな挑戦の扉を開きたい」という想いを込めたという。 競技会には実行委員会が推薦する一般男子十種競技、一般高校女子の七種競技を実施。2004年から活動するクラブチームの山形TFCによる共同開催の記録会では高校男子の八種競技、一般高校女子の七種競技、中学の男女それぞれの四種競技に加え、トラック混成、フィールド混成なども実施する。 現時点で、今年の日本選手権十種競技優勝の右代啓欣(エントリー)や、同七種競技覇者・田中友梨(スズキ)、八種競技で高校記録を持つ宮下輝一(市船橋高3千葉)、七種競技でインターハイ2位の本多七(園田学園高3兵庫)など各カテゴリーのトップ選手が出場を予定している。 競技会のインスタグラムを通じ、右代は「従来の枠を破ることで、アスリートだけでなく、大会に関わるすべての人々に成長と変化をもたらすことを目指しています」。中村氏は「混成競技の真の魅力をより多くの人に伝え、より多くの日本選手が世界の舞台に羽ばたく姿を見届けたい。そんな強い思いが、人々をつなぎ、この特別な競技会を実現させました」と、ともに英語でコメントしている。


Page 4

甲佐10マイルの招待選手発表! 世界陸上代表・近藤亮太、小山直城や前回Vの順大・玉目陸が登録

10月1日、熊本甲佐10マイルロードレースの主催者は、12月7日に開催される第50回大会の招待選手を発表した。

男子10マイルには計8名が招待。9月の東京世界選手権マラソンで11位に入った近藤亮太(三菱重工)と、同23位の小山直城(Honda)がそろってエントリー。さらに、2023年ブダペスト世界選手権マラソン代表の山下一貴(三菱重工)も名を連ねた。

さらに、前回大会で大学1年生ながら小山らを抑えて優勝を飾った玉目陸(順大)をはじめ、上位に入った町田康誠(中央発條)、牧瀬圭斗(トヨタ自動車九州)、古川達也(順大)、西研人(大阪ガス)も名を連ねた。

実行委員会は20人程度の招待を予定しており、今後追加される見込みとしている。

甲佐10マイルは、24年10月に世界陸連の認証コースの認定が行われ、ワールドランキングコンペティション(WRk対象競技会)のに位置づけられている。大会では10マイルのほか、男子一般、高校の10km、中学男子、女子の5kmも実施予定。

現在、一般参加の申し込みを受け付けており、締め切りは11月11日となっている。

10月1日、熊本甲佐10マイルロードレースの主催者は、12月7日に開催される第50回大会の招待選手を発表した。 男子10マイルには計8名が招待。9月の東京世界選手権マラソンで11位に入った近藤亮太(三菱重工)と、同23位の小山直城(Honda)がそろってエントリー。さらに、2023年ブダペスト世界選手権マラソン代表の山下一貴(三菱重工)も名を連ねた。 さらに、前回大会で大学1年生ながら小山らを抑えて優勝を飾った玉目陸(順大)をはじめ、上位に入った町田康誠(中央発條)、牧瀬圭斗(トヨタ自動車九州)、古川達也(順大)、西研人(大阪ガス)も名を連ねた。 実行委員会は20人程度の招待を予定しており、今後追加される見込みとしている。 甲佐10マイルは、24年10月に世界陸連の認証コースの認定が行われ、ワールドランキングコンペティション(WRk対象競技会)のに位置づけられている。大会では10マイルのほか、男子一般、高校の10km、中学男子、女子の5kmも実施予定。 現在、一般参加の申し込みを受け付けており、締め切りは11月11日となっている。 ※10月1日時点 男子10マイル 玉目陸(順大) 小山直城(Honda) 町田康誠(中央発條) 牧瀬圭斗(トヨタ自動車九州) 山下一貴(三菱重工) 古川達也(順大) 西研人(大阪ガス) 近藤亮太(三菱重工)

Page 5

ふるさとの誇りを胸に戦うオールスター戦!滋賀国スポの陸上競技が今日開幕!

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム:彦根総合スポーツ公園陸上競技場)

滋賀を舞台に行われる第79回国民スポーツ大会の陸上競技が今日10月3日に開幕する。ふるさとの誇りを胸に中学生から日本代表のシニア選手まで、各カテゴリーの世代トップ選手が集まる“オールスター戦”だ。

9月に東京で行われた世界選手権の日本代表も多数出場する。地元・滋賀では成年男子800mで世界選手権に出場した落合晃(駒大)が出場。また、成年少年4×100mリレーには桐生祥秀(日本生命)がエントリーしている。

中学、高校も全中やインターハイを沸かせた選手が多数出場。少年男子A100mには10秒00の高校記録保持者・清水空跳(石川・星稜2)が出場する予定だ。

滋賀国スポは5日にわたって開催される。

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム:彦根総合スポーツ公園陸上競技場) 滋賀を舞台に行われる第79回国民スポーツ大会の陸上競技が今日10月3日に開幕する。ふるさとの誇りを胸に中学生から日本代表のシニア選手まで、各カテゴリーの世代トップ選手が集まる“オールスター戦”だ。 9月に東京で行われた世界選手権の日本代表も多数出場する。地元・滋賀では成年男子800mで世界選手権に出場した落合晃(駒大)が出場。また、成年少年4×100mリレーには桐生祥秀(日本生命)がエントリーしている。 中学、高校も全中やインターハイを沸かせた選手が多数出場。少年男子A100mには10秒00の高校記録保持者・清水空跳(石川・星稜2)が出場する予定だ。 滋賀国スポは5日にわたって開催される。 https://japangamestv.japan-sports.or.jp/kyougi/athletics

Page 6

◇滋賀国民スポーツ大会2025(2025年10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム) ●男子 <成年> 100m 300m 800m 110mH 400mH 3000m障害 走高跳 走幅跳 砲丸投 渡辺豹冴(新潟・新潟医療福祉大) 17m94 円盤投 やり投 <少年A> 100m 300m 5000m 300mH 5000m競歩 三段跳 円盤投 ハンマー投 北翔太(東京・保善高) 64m60 やり投

<少年B> 100m 3000m 走幅跳 砲丸投 <少年共通> 800m 110mH 走高跳 棒高跳 <成年少年共通>

4×100mR

●女子 <成年> 100m 300m 800m 100mH 400mH 10000m競歩 走高跳 棒高跳

三段跳 髙島真織子(福岡・クラフティア) 13m64(+0.9)=大会新

砲丸投 ハンマー投 やり投

<少年A> 100m 300m 800m 3000m 300mH 2000m障害 5000m競歩 三段跳 <少年B> 100m 1500m 走幅跳 <少年共通> 100mH やり投 <成年>

4×100mR

●男女混合 <成年少年共通>

4×400mR

男女総合 女子総合

◇滋賀国民スポーツ大会2025(2025年10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム) ●男子 <成年> 100m 300m 800m 110mH 400mH 3000m障害 走高跳 走幅跳 砲丸投 渡辺豹冴(新潟・新潟医療福祉大) 17m94 円盤投 やり投 <少年A> 100m 300m 5000m 300mH 5000m競歩 三段跳 円盤投 ハンマー投 北翔太(東京・保善高) 64m60 やり投 [adinserter block="4"] <少年B> 100m 3000m 走幅跳 砲丸投 <少年共通> 800m 110mH 走高跳 棒高跳 <成年少年共通> 4×100mR ●女子 <成年> 100m 300m 800m 100mH 400mH 10000m競歩 走高跳 棒高跳 三段跳 髙島真織子(福岡・クラフティア) 13m64(+0.9)=大会新 砲丸投 ハンマー投 やり投 [adinserter block="4"] <少年A> 100m 300m 800m 3000m 300mH 2000m障害 5000m競歩 三段跳 <少年B> 100m 1500m 走幅跳 <少年共通> 100mH やり投 <成年> 4×100mR ●男女混合 <成年少年共通> 4×400mR 男女総合 女子総合


Page 7

三段跳・剱持クリアが12m81で4位 22年に三笘薫と結婚「もう一回跳べるまで」英国生活で再浮上/滋賀国スポ

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム:彦根総合スポーツ公園陸上競技場) 1日目

滋賀国スポ・陸上競技の1日目が行われ、成年女子三段跳は東京世界選手権代表の髙島真織子(福岡・クラフティア)が13m64(+0.9)の大会新で優勝した。船田茜理(兵庫・ニコニコのり)、森本麻里子(大阪・オリコ)と続き、4位に入ったのが剱持クリア(山梨・KENNY ac)だった。

「全国大会は何年ぶりだろう…」。順位と、この舞台に戻って来られた喜びが表情からもうかがえる。4回目に12m81(+0.9)まで記録を伸ばして4位に食い込んだ。22年の全日本実業団対抗選手権に出場してから、“全国”にその名はなく、入賞となれば筑波大時代の19年、日本インカレの3位以来になる。12m80オーバーもその年以来6年ぶり。高校・大学時代に取材していた頃と変わらない笑顔を見せた。

陸上ファンにとってはトップ選手の1人として知られている。姉・早紀(長谷川体育施設)とともに早くから山梨のトップジャンパーとして活躍し、中1で10m35。これは11年間も中1最高として残っていた。姉も元中学最高記録(12m03)を作っている。

山梨学大附高(当時/現山梨学院高)に進むと、12m56をジャンプ。当時はまだインターハイ種目ではなかったが、全国高校選抜や日本ユース選手権で優勝するなどトップレベルで名を馳せた。筑波大でも13mジャンパーとなり、日本インカレを制し、17年には日本選手権でも2位に入っている。

卒業後も「ずっと続けていたのですが、腰が痛くて跳べなかった。記録も伴わなくて小さい大会ばかりでした」と苦しい日々が続く。

22年にサッカー英国プレミアリーグで活躍する三笘薫(ブライトン)と結婚。筑波大の同級生だった。秋に渡英。「ちょうどケガをしていてリハビリのような時期でした。環境を変えたらまた良くなるかなって」と、英国生活に迷いはなかった。大学時代にもエストニアなどに渡った経験もあり、「海外で競技をやってみたいとずっと思っていました。夫が良いきっかけになったのかな」。

その後も地元のパーソナルコーチに時折見てもらいつつ、姉にもアドバイスをもらって1人で地元の競技場で練習を重ねた。三笘も「一緒に頑張ろう」と後押し。栄養面などは“プロ”にサポート態勢を整えているため、「そこにあやかっています」と笑う。それでも記録が伸びず「さすがに辞めようかなと思った」とも明かす。そうした状況で「海外だから良かった」とも。自らの名前が知られる国内だと、どうしても「跳べなくなったと思われる」と自己嫌悪にも陥る。英国では「変に自分にプレッシャーをかけなくなったし、小さい大会だと一番になったりしてうれしかった」とはにかんだ。

「もう一回跳べるまでやりたい。いろんな人にアドバイスをもらって、この感覚が良い、と定着していって良くなってきました。この苦しい時期を超えたところに何があるか見てみたかったんです」。乗り越えてみて「メンタルも安定してきて、勢いで跳んでいた時とは違って、自分で組み合わせて跳べている」と言い、「やっぱり楽しいのかな」。夫とはトレーニングや身体の使い方について「普段からお互いにすごく話をするんです。こういうトレーニングがいいよ、これは違う! とか(笑)」。

どこまで続けるかは決めていない。「ずるずる続けるつもりはなくて、すぐ辞めるかもしれいないし、ずっと続けているかもしれない。1年間、ちゃんとやってみてどうなるか見てみよう、と思ったら跳べちゃって……。来年の日本選手権、出られますよね…?」とニッコリ笑った顔は、やっぱりあの頃と同じだった。

文/向永拓史


Page 8

女子三段跳・髙島真織子 22年ぶりの大会新で今季締めくくり「成長はできた1年」/滋賀国スポ

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム:彦根総合スポーツ公園陸上競技場) 1日目

滋賀国スポ・陸上競技の1日目が行われ、成年女子三段跳は東京世界選手権代表の髙島真織子(福岡・クラフティア)が5回目に13m64(+0.9)を跳んで優勝。花岡麻帆(千葉)が持っていた13m53の大会記録を22年ぶりに更新した。

「大会記録を更新できたので良かったです」と安堵の表情を見せた髙島。先月の世界選手権、全日本実業団に続く連戦で、右足首の痛みもあったが、「休みも入れて、リフレッシュした状態で持ってくることができました」とコンディションを整えて今大会に臨んだ。

「助走のラストの駆け上がりができていなくて、ホップが飛び出せてなかったので、3本目以降にしっかり修正しました」と1回目の12m20(-0.7)から13m06(-1.7)、13m40(+0.3)と3回目まで徐々に記録を上げていき、5回目にこの日のベストを叩き出した。

今季はセイコーゴールデンGPや日本選手権を制して、8月には日本歴代3位の13m94をマーク。追い風参考記録ながら14m25(+2.5)も跳んだ。世界選手権でも大会日本人最高記録となる13m66(-0.3)と、フル回転の1年となった。

今季はこれで一区切りとなる予定。世界選手権出場のために、1月から海外の室内競技会も積極的に参加してきた長いシーズンを振り返り、「経験不足を感じたところもありましたが、アベレージは上がっていますし、成長はできたと思います」と充実した表情を見せた。

来年は愛知県名古屋市で行われるアジア大会での優勝と、森本麻里子(オリコ)が持つ14m16の日本記録更新を目標に掲げている。「今年は参考記録でしたが、来年は公認でしっかり記録を残したいです」と話した。

文/馬場遼

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム:彦根総合スポーツ公園陸上競技場) 1日目 滋賀国スポ・陸上競技の1日目が行われ、成年女子三段跳は東京世界選手権代表の髙島真織子(福岡・クラフティア)が5回目に13m64(+0.9)を跳んで優勝。花岡麻帆(千葉)が持っていた13m53の大会記録を22年ぶりに更新した。 「大会記録を更新できたので良かったです」と安堵の表情を見せた髙島。先月の世界選手権、全日本実業団に続く連戦で、右足首の痛みもあったが、「休みも入れて、リフレッシュした状態で持ってくることができました」とコンディションを整えて今大会に臨んだ。 「助走のラストの駆け上がりができていなくて、ホップが飛び出せてなかったので、3本目以降にしっかり修正しました」と1回目の12m20(-0.7)から13m06(-1.7)、13m40(+0.3)と3回目まで徐々に記録を上げていき、5回目にこの日のベストを叩き出した。 今季はセイコーゴールデンGPや日本選手権を制して、8月には日本歴代3位の13m94をマーク。追い風参考記録ながら14m25(+2.5)も跳んだ。世界選手権でも大会日本人最高記録となる13m66(-0.3)と、フル回転の1年となった。 今季はこれで一区切りとなる予定。世界選手権出場のために、1月から海外の室内競技会も積極的に参加してきた長いシーズンを振り返り、「経験不足を感じたところもありましたが、アベレージは上がっていますし、成長はできたと思います」と充実した表情を見せた。 来年は愛知県名古屋市で行われるアジア大会での優勝と、森本麻里子(オリコ)が持つ14m16の日本記録更新を目標に掲げている。「今年は参考記録でしたが、来年は公認でしっかり記録を残したいです」と話した。 文/馬場遼

関連記事: