実写映画版「ゼルダの伝説」、ゼルダとリンクを演じるキャストがついに発表
任天堂が、実写映画版「ゼルダの伝説」に主演する2人のキャストを発表した。ゼルダ役をボー・ブラガソン、リンク役をベンジャミン・エヴァン・エインズワースがそれぞれ演じる。
ゼルダ役のボー・ブラガソン(上)とリンク役のベンジャミン・エヴァン・エインズワース。 画像:任天堂宮本のコメントは以下のとおり。
「ゼルダの伝説」の実写映画は、ゼルダ役をBo Bragasonさん、リンク役をBenjamin Evan Ainsworthさんに演じていただくことになりました。おふたりの出演が今から楽しみです。「ゼルダの伝説」実写映画は2027年5⽉7⽇に劇場公開予定です。もうしばらくお待ちください。
2004年生まれのボー・ブラガソンは、Disney+で配信されているファンタジードラマシリーズ『反逆のネル』や、BBCの犯罪ドラマ『The Jetty(原題)』などに出演している。
2008年生まれのベンジャミン・エヴァン・エインズワースは、まだそれほど出演作が多くないものの、Netflixのホラーシリーズ『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』に出演したことで知られている。
本日公開された2人の写真は、それぞれの役柄に合わせた衣装を着た姿を捉えたもののようだ。ブラガソンは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』でゼルダが着ていたものを思わせる青いドレスを、エインズワースはダークグリーンのチュニックを身にまとっているように見える。
実写映画版「ゼルダの伝説」は2023年11月に正式発表され、任天堂の宮本茂と元マーベル・スタジオCEOのアヴィ・アラッドがプロデューサーを務めている。配給はSony Pictures Entertainmentが担当し、任天堂は同社と共同出資も行う。脚本は「ジュラシック・ワールド」シリーズのデレク・コノリーが手がけ、監督は『猿の惑星/キングダム』のウェス・ボールが務める。
任天堂は先月、本作の公開日を2027年3月26日から5月7日へと延期した。この新たな公開日は、もともとマーベルが『Avengers: Secret Wars(原題)』の公開を予定していた日だったが、同作も延期し、現在は2027年12月17日に米国公開予定となっている。
「ゼルダの伝説」の公開延期を発表する声明の中で、宮本は「これまでお伝えしていたタイミングよりも、少し遅くなってしまいますが、十分な時間をとって、良いものに仕上げたいと思います。もう少しだけ時間をください」と述べていた。
任天堂は延期の理由について詳細を明かしていないが、業界関係者の間では、「ゴジラxコング」の続編や、映画「ソニック」シリーズ第4弾など、2027年春の大作映画から距離を取るための判断ではないかとの見方もある。
劇場公開まで2年を切った今もなお、任天堂は実写映画版「ゼルダの伝説」のストーリーや舞台設定について一切明かしていない。今回のキャスティング発表は、製作の発表以来、本作に関する最大の新情報となる。
監督のウェス・ボールは2024年5月、本作でモーションキャプチャーを全面的に使用することは考えていないと明かしていた。『猿の惑星/キングダム』にはCGがふんだんに使われていたものの、「ゼルダの伝説」に関しては「本物」だと感じられる「シリアスな」脚色を目指すと強調している。
「人々の最大の望みを叶えたいのです」とボールは当時、別のインタビューの中で語っていた。「このフランチャイズがファンにとって重要なことは理解していますから、シリアスな映画にしたいと思っています。人々に気晴らしを提供できるような、本物の映画です」
なお、「ゼルダの伝説」の前には「スーパーマリオ」映画の新作が2026年に公開を予定している。さらに、任天堂はドンキーコングが主役の映画プロジェクトも進行中ではないかと見られている。