フジテレビ社員逮捕…“オンカジ常習賭博”疑い 1か月半で1.7億円賭けたか 「ぽかぽか」など演出担当

オンラインカジノで常習的に賭博をしていたとして、フジテレビ社員の男が逮捕されました。1か月半の間に約1億7000万円を賭けたとみられています。   ◇フジテレビのプロデューサー、鈴木善貴容疑者(44)。警視庁は23日、逮捕に踏み切りました。

23日午前7時すぎ、鈴木容疑者が住むマンションには、軽自動車が横付けされました。

モップのようなものを持っている男性は、実は警視庁の捜査員です。約15分後、マンションからぞろぞろと出てきた、一見すると作業員の1人、キャップをかぶった男が、鈴木容疑者です。周囲に任意同行を気づかれないよう、捜査員が作業服などを用意したものとみられます。   ◇フジテレビのバラエティー番組「ぽかぽか」や「アウト×デラックス」などの演出を担当していたという鈴木容疑者。警視庁によると去年9月から先月にかけ、オンラインカジノで常習的に賭博をしていた疑いがもたれています。賭けた額は、8か月で約1億円。収支は、マイナス2400万円だったといいます。

オンラインカジノにはまったきっかけは、職場の先輩からの誘いでした。

鈴木容疑者(44)「昔から韓国のカジノに行ってギャンブルをするくらい好きで、5年前、職場の先輩に、韓国に行かなくてもオンラインカジノで賭け事ができると誘われ、何も考えずに始めた」始めた当初“オンラインカジノは大丈夫”という認識だったといいます。その後もオンラインカジノはやめられなかったのか、先月までの約1か月半で1億7000万円ほどを賭けたとも話しているということです。関係者によると、フジテレビが行った社内調査でオンラインカジノの利用をめぐり、社員が懲戒処分に。そのうちの1人が、鈴木容疑者とみられています。その際、賭博罪の時効(3年)が成立する3年前の「2022年でやめた」という趣旨の説明をしていたということですが、懲戒処分を受けた後も、先月まで賭博を繰り返していたとみられています。鈴木容疑者(44)

「正直なところ会社をなめていた。続けていてもばれないだろうという気持ちがあった。会社から処分を受けた後も、警察から話を聞かれるまで続けていた。自分はギャンブル依存症だ」

また、鈴木容疑者が担当していたバラエティー番組「ぽかぽか」をめぐっては、出演していたフジテレビ社員の山本賢太アナウンサーも過去にオンランカジノを利用していたことが今月、明らかに。山本賢太アナウンサー「言葉では尽くせぬほどの後悔と恥ずかしさを感じております」

フジテレビは「当社社員が逮捕されたことを重く受け止めております。今後も警察の捜査に全面的に協力するとともに、再発防止に向け取り組んでまいります」とコメントしています。

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