メガネやピアスに干渉しない。Shokzのイヤーカフ型、いい音鳴ります

Photo: ヤマダユウス型

小粒でもドゥンドゥンですよ。

Shokz(ショックス)は骨伝導技術を搭載したイヤホンで世界をリードしてきましたが、近年はオープンイヤー型イヤホンを多数手がけています。「耳をふさがないイヤホンといえばShokz!」といっても過言ではないですね。

そんなShokzが初めて手掛けた、イヤーカフ型ワイヤレスイヤホン。それが2025年6月に発売されたばかりの「OpenDots ONE」です。このモデル、心待ちにしてたんですよ。

Photo: ヤマダユウス型カラバリはグレーとブラックの2色。

これまでのオープンイヤーは耳掛け型やネックバンド型が主流でしたが、耳に挟み込むように装着するイヤーカフ型も盛り上がってきています。こちらをお借りすることができたので、早速試してみたいと思います。Shokz流のイヤーカフはどんな仕上がりなんじゃろな?

すんごい柔らかいよ!

Photo: ヤマダユウス型

ケースはとってもコンパクト。耳掛け型ってイヤホンが大きいからケースもそれなりのサイズになりがちですけど、イヤーカフ型だとケースも小さくできるのが利点ですね。ポケットやバッグにもしまいやすい。

Photo: ヤマダユウス型

そしてこちらがイヤホン。上部の球体っぽい部分がスピーカーで、これを耳の内側に挟み込むように装着するわけです。

Photo: ヤマダユウス型ほどよい反発感があり、挟んだときの保持力もヨシ。

挟み込む部分はチタン合金とソフトシリコンを採用した「JointArc」構造になっています。ばねのような柔軟性に富んだこのつくりは、Shokzのイヤホンではおなじみのものですね。サラサラのシリコンは肌当たりも快適。

イヤホン1つあたりの重量は約6.5g。軽量さがウリの耳掛け型「OpenFit 2」が約9.4gだったので、さらに軽くなっています。バッテリー時間はイヤホン単体で約10時間、ケース充電込で約40時間。小さいのにスタミナも充分!

軽い付け心地からは想像できないバランスの良さ

して、この小さなイヤーカフはどれほどの音を出してくれるのか。「耳掛け型より小型だし、サウンドもそれなりなのでは?」と思っていたのですが…。

Photo: ヤマダユウス型

おいおい、ガッツリ〝鳴る〟じゃあないかッ! ドラムのキックも女性ボーカルの通りの良さも、しっかり両立しています。アクセのような軽やかな見た目なのに、ベースラインがはっきり聞き取れるほど中低域が作られているのにも驚きました。

装着感もすごくラクで、うまいこと耳の出っ張り(対耳珠)に丸い部分が引っかかるようになっていて、落ちる気配はまったくなし。音漏れについては静かな部屋で音量5割、50cmの距離で「かすかに聞こえる」という程度でした。騒音が響く電車や街中ではほとんど聞こえないでしょうね。

Photo: ヤマダユウス型

イヤホンの操作はやや独特で、JointArc部分をダブルタップもしくは耳裏のバッテリー部分を「2本指で2回つまみor長押し」で操作します。2連続つまみは少しばかりコツがいりますが、どちらの操作でもイヤホンの位置はそう簡単にはズレません。

イヤーカフ型は外音が自然に聞こえるので、移動中も作業中でもずっと着けっぱなしでOK。来客などにも反応できるから自宅で使うにもうってつけです。それでいてこの迫力サウンドを実現できてるのは、さすがShokzのバランス感だなぁ。

アクセ感覚で、音楽をオン・オフ

Screenshots: ヤマダユウス型イコライザーは5バンド。タッチ操作もある程度はカスタム可能。

アプリは臨場感をちょい増しできるDolby Audioモードをはじめ、イコライザーなどを備えています。個人的にはボーカルをちょい下げてこもり感を下げるとより気持ち良いバランスになったので、お好きなバランスを探ってみてください。

IP54の防滴・防水にも対応しており、汗や小雨が気になるジョギングやワークアウトにも使えます。「Bose Ultra Open Earbuds」や「Soundcore AeroClip」、「HA-NP1T」などはIPX4なので、防水性を重視するならShokzが筆頭候補かな。

「OpenDots ONE」、この軽い装着感に比してこんなに鳴るのは予想外でした。ピアスやメガネなどと干渉しにくいのもイヤーカフ型のメリットで、イヤホンの窮屈さが苦手な人にもぜひオススメしたいですね。イヤホンはもう、ここまでラクに装着できる域に来た…!

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