温泉シーンに癒やされる!「ウマ娘」新育成シナリオ「ごくらく♪ゆこま温泉郷」先行体験レポート
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Cygamesが展開する育成シミュレーションゲーム「ウマ娘プリティーダービー(以下、ウマ娘)」では、10月29日より新たな育成シナリオ「ごくらく♪ゆこま温泉郷」が実装される。オグリキャップが主人公のアニメ「ウマ娘シンデレラグレイ」の第2クールの放送も始まったことも相まって、新たな育成シナリオの実装はテンションが爆上がりだ。
前回の育成シナリオ「無人島編」では、「おまかせ育成」の設定項目を工夫することで、いかに強いウマ娘を育成するかというカスタマイズ性が盛り上がりを見せ、筆者のウマ娘たちも順当にパラメータを伸ばすことができた。一方で本当に強いウマ娘を育成するには、ウマ娘の性質に合わせてスキルの取捨選択などの工夫も必要になるので、まだまだウマ娘育成の真髄を極めるには時間がかかりそうだ。
そんな中、待望の新育成シナリオ「ごくらく♪ゆこま温泉郷」(以下、温泉郷編)が実装される。今回はメディア向けの先行体験会が実施されたので、体験会で実際に触れて遊んだ先行プレイ時のレポートをお届けしたい。
なお、本稿で紹介する体験バージョンは最終調整前のバージョンのため、パラメータの伸び具合などについてはリリース時と異なる可能性もある点については予めご了承頂きたい。
新育成シナリオ「ごくらく♪ゆこま温泉郷」は、結論から言うと、「温泉郷編」は特定の距離ではなく、全ての距離適性に対応できる育成シナリオとして仕上がっている。「無人島編」はどちらかというと中距離/長距離向けの育成シナリオだった事もあり、短距離/マイル育成のシナリオを求めていた人たちにとっては待望と言える。育成の途中に登場する源泉の「掘削」の順番など、試行錯誤の必要はあるが、何度か繰り返しプレイすれば、かなりスムーズにテンポよく育成が繰り返せるのもうれしいポイントだ。
ストーリーは、URAの保養施設「ゆこま温泉郷」を立て直すためにウマ娘たちが立ち上がり、新たな温泉を自らの手で掘削して再び温泉郷を盛り上げていこうというもの。源泉の掘削を自分たちの手で掘り進めるというのはなかなか豪快な設定だし、人並外れたパワーを持つウマ娘らしさも感じられる展開と言える。
今回のキーキャラクターとしては、「ゆこま温泉郷」の女将、保科健子(ほしなきよこ、声優は高垣彩陽さん)と、その後継者として修行中のトレセン学園出身ウマ娘のユノハナブルーム(声優は豊崎愛生さん)の2人が新たに登場する。2人は元トレーナーとその担当ウマ娘だったということもあり、2人の保養についての豊富な知識からトレーナーが極意を学ぶといった展開もある。2人の関係性や「ゆこま温泉郷」への想いなどもふくめ、ぜひストーリーをチェックしてみてほしい。
そんな「温泉郷編」だが、新たなシステムのアップデートとして、体力ゲージ上に具体的な数値も合わせて表示されるようになった。これにより体力管理が細かな数値単位で行なえるようになり、育成がより捗るだろう。この体力の数値表示については、他の育成シナリオでも「温泉郷編」のアップデートのタイミングで利用できるようになる。
そして「温泉郷編」で新たに追加されたシステムであり、シナリオの重要な要素になるのが、源泉の「掘削」だ。プレイ画面にはマップが表示され、シナリオ開始後、3ターン目の段階で最初の掘削する源泉が選択できるようになる。その後は掘削が終わったタイミングと年末に1度行なわれる「湯浴み会」後に再度掘削する場所を選択できる。
掘削といっても、作業自体には特別な操作は必要ない。いつものようにトレーニングを実行したり、レースを行なうタイミングで同時に掘削が進められていく。掘削地域を選んだり、シナリオ固有のイベント発生以外はいつも通りの育成を行なうだけとシンプルな仕組みとなっている。
掘削対象の源泉には砂、土、岩の3種類の地層があるほか、作業するための装備として砂用の「ホールディガー」、土用の「アースドリル」、岩用の「メタルクラウン」が用意される。源泉選択後は装備のひとつをレベルアップ可能で、地層に適した装備をレベルアップすることで効率的な掘削ができるようになる。
なお、装備レベル以外にも各種パラメータがそれぞれの装備の掘削効率に影響を与える。「ホールディガー」(砂)はスピード、賢さ、スタミナ、「アースドリル」(土)は根性、スピード、パワー。「メタルクラウン」(岩)はパワー、賢さ、スタミナの影響を受けるので、ウマ娘の育成方法などによっても、掘削しやすさが変化しそうだ。
3ターン目開始時以降(掘削が開始するタイミングと同じくして)プレイ中に入手できる「入浴券」を使ってターンを使用せずに温泉に入れるようになる。温泉に入る事で体力の回復やトレーニング強化など、様々な効能が発揮されるようになる。
温泉への入浴は「温泉郷編」における最重要コンテンツと言っても過言ではない。何と言ってもこれまでは、1回の育成に1度のお楽しみとして、商店街の福引の温泉旅行チケットを当てなければならなかった場所。その温泉に、簡単に行けるようになった。
さらにうれしいことに、育成シナリオ内での温泉カットシーンは全て新規描き下ろし。さらに育成が進むとカットシーンもアップデートされていく。これまでの温泉シーンでは1人のウマ娘しか入浴シーンが見られなかったが、今回は複数のウマ娘たちが同時に入浴するシーンが堪能できるようになっており、テンションが上がる。
ちなみに従来の福引による温泉旅行チケットのイベントについては、今回のシナリオとは別枠となっているため、もし福引で当選すれば育成シナリオの温泉ビジュアルに加えて、いつもの温泉ビジュアルの両方が楽しめるそうだ。
ビジュアル以外にも温泉の効果は抜群だ。そもそも温泉に入る際はターンを消費しない。また、体力回復以外に、調子が悪くてもやる気を1段階回復できるし、トレーニングの効率アップ、スキルヒント獲得、スキルPtの獲得など、幅広く強化される。そのため、重要なトレーニング前などには温泉に入ってから、各種恩恵を活用してトレーニングに挑みたい。
加えて、抽選で発生する「超回復」が発動できると、一時的に最大体力が150まで上限が引き上げられるという驚きの追加効果が発生する。さらにスキルPtの獲得やスキルヒントもゲットできるなど、かなり強力な効果となっている。「超回復」は抽選ではあるものの、後半になるにつれ発動しやすくなっているほか、確定で発動させる方法もあるのだが、その辺りは後ほど説明したい。
今回の育成シナリオでは、育成するウマ娘固有の育成目標が使用されるので、シナリオ専用の育成目標はなく、URAファイナルズも実施される。URAファイナルズ時のトレーニング期間には、温泉に入ることが可能になっているので、温泉を活用して最後のトレーニングに挑むことができる。
なお、温泉に入る以外のコマンドとしては従来のトレーニング以外に「PR活動」が新たに追加される。PR活動はトレーニングを行なう代わりにPR活動を行なうことで、温泉に入るのに使用する「入浴券」が獲得できる。ただし、PR活動を行なったターンはトレーニングをスキップする事になる上に、体力も減少してしまうため、タイミングは見計らいたい。
一方でPR活動中のカットシーンについては、今回新規に描き下ろされている上、かなりいい感じの激カワビジュアルが楽しめるようになっている。ビジュアルを楽しみたい勢は、育成中に積極的に確認してみるのをオススメしたい。
なお、入浴券は掘削完了時や夏合宿直前などのタイミングでも入手できるのでPR活動がなくても一定の枚数はキープできる。また、入浴券は最大3枚までしかキープできないので、使いどころを間違えないようにしたいところだ。ちなみに夏合宿中は、PR活動は行うことができず、掘削も進まない。
ここで重要となるのが「温泉郷編」実装時に新規追加予定となっている友人サポートカードSSR「[ゆるり、ゆこま旅館]保科健子」だ。このサポートカードをセットする事で、掘削完了時や夏合宿直前で獲得できる入浴券の枚数を最大の2枚まで増やす事ができる。体力回復やトレーニング効果の強化など、温泉に入るチャンスは1度でも多い方がありがたいので、かなり必須級のサポートカードになりそうだ。
なお、サポートカードR「保科健子」編成時でも入浴券を1枚獲得することができるが、「保科健子」のサポートカードを編成していない場合、このタイミングでの入浴券は獲得できない。
また、保科健子とのお出かけを行なうかどうかについても重要で、お出かけすることでその後の温泉利用時に「超回復」が確定で発動させられる特殊効果もある。一方でお出かけでトレーニングの枠を消費することにもなるため、どのタイミングで出掛けるかの見極めは難しい。
「温泉郷編」では年末に1度の「湯浴み会」があり、1年の間に掘削した源泉の数などで評価が上がっていき、「旅館ランク」がさらに上がっていく。旅館ランクを上げることで、各種パラメータやスキルPtが獲得できるので最高評価を狙っていきたい。
余談だが、掘削用の装備である「ホールティガー」、「アースドリル」、「メタルクラウン」はいずれも実際に掘削で使用する工具であり、こうした細かいこだわりに、開発陣の温泉にかける熱意が感じられる。
今回の「温泉郷編」体験会において、筆者の選んだ育成ウマ娘は、トランセンドだ。シナリオリンクキャラに追加されていた事と、何よりパソコンに詳しい系女子に弱い筆者としてはトランセンドを外すわけにはいかないのだ。あと、そのビジュアルもサイバーパンクなテイストで好みだ。
今回のシナリオでは、シナリオリンクキャラとして、トランセンド以外にも、トウカイテイオー、ミホノブルボン、ホッコータルマエ、ワンダーアキュート、保科健子が設定されている。いずれも特定の地層に対する掘削力が強化されたり、スキル獲得イベントで獲得できるスキルがノーマルからレアに強化されるなど、かなり強力な効果となっている。
これらのウマ娘たちはシナリオ内のイベントでも登場し、温泉への入浴カットシーンでも一緒に入ってくれる。なお、温泉に入る他のウマ娘については、予め設定されたウマ娘のみで、こちらでカスタマイズは行なえない。もしライブの設定のように位置に合わせて選べると、さらに幸せだった。
実際にトランセンドで何周か育成を試みたが、やはりポイントになるのは掘削する源泉の順番だ。掘削できる源泉は源泉を掘り進めるごとに増えていく。最初のうちに掘削できる源泉は地層が1層なので気楽に選択できるが、後半になってくると地層が最大3層に増えるため、掘削で使う装備の強化も重要になる。
基本的に特定の装備のみを強化したり、特定の地層ばかり掘削するのではなく、バランスよく装備を強化したり、色々な地層を順序立てて掘削する方が最終的な掘削効率はよくなる。体験会での数回の育成ではどの順序で掘削していくのがベストかについては答えが出なかったので、この辺りの試行錯誤を最初のうちに行なって、最適な掘削順序さえ掴めれば、以降はかなりスムーズな育成ができるようになりそうだ。
おまかせ育成では掘削する源泉の順番が設定できる。前述の通り掘削する地層は最初のうちはシンプルだが、最終的には3層構造となり、途中で装備を変えて掘削することになる。そのため、どの順番で温泉を掘削していくのかが重要な攻略のポイントになりそうだ。なお、年末の「湯浴み会」の評価は2段階だが、シニア級の3年目のみ、さらにいい物が用意されているそう。これがなかなか到達が難しいように感じたので、実装後はこの3年目の最高評価をどのように出していくかもコツを掴んでおきたい。
今回の「温泉郷編」のプレイ時間は、おまかせ育成の最速スキップ設定利用時で大体30分程度。パラメータ上限はスピードが1900、スタミナが1800、パワーが1700、根性が1700、賢さが1400となっており、トータルの上限が増加している。今回もスピードをなるべく稼ぎつつ、賢さ以外のパラメータをどれだけ盛れるかが育成のポイントになるだろう。
「ごくらく♪ゆこま温泉郷」は、「掘削」する源泉の順番や入浴券の使用タイミングなど、コツがつかめればかなりスムーズに育成が楽しめるシナリオとなっており、楽をしつつ強力なウマ娘を育成できるのんびりしたシナリオに仕上がっている印象だ。なお、本文内でも触れたが、保科健子の新たな友人サポートカードが追加される。今回も友人サポカがかなり育成に重要な要素の1つになるので、手元に加えておいて間違いはないだろう。
今回は特に温泉ビジュアルが堪能できるという、ウマ娘のビジュアルやかわいらしさが好きな人にとってはかなり眼福な育成シナリオだ。もちろん強力なウマ娘の育成も楽しいが、ガチで育成を厳選したい人だけでなく、こういったビジュアルを中心に楽しむカジュアル勢にとってもありがたい育成シナリオなので、普段はおまかせ育成中心で遊んでいるトレーナーたちも、今回はのんびりと手動育成で温泉ビジュアルを楽しんでみるのも面白そうだ。
アニメの「ウマ娘シンデレラグレイ」やライブだけでなく、育成シナリオも順調にアップデートされており、今年の冬も「ウマ娘」から目が離せない。