【地味だけど】海外の空港で見つけた「買い物カゴ」が想像以上に便利だった

海外の空港を歩いていると、巨大オブジェやキラキラした免税店に目を奪われがちだ。だが今回、私がドーハ国際空港で「おっ」と足を止めたのは、もっとずっと地味なアイテムだった。

正直、わざわざ記事にするほどのネタではないかもしれない。しかし、せっかく写真まで撮ってきたので共有しておきたい。一体何にそこまで心を動かされたのかというと……

買い物カゴである。

どこにでもありそうな黒いプラスチック製のバスケットだが、底面にキャスター(タイヤ)が付いていて、そのままコロコロと転がせる仕様になっていたのだ。

・カゴとカートの中間

観光客がカゴにお土産をガンガン放り込んで、そのままコロコロ転がしている。カゴとカートの中間のような存在で、これが見た目どおり便利だった。重たくならないし、スーパーのカートほど大きくないから邪魔にならない。

見つけたらきっと、お土産を買うつもりがなくても1度転がしてみたくなるだろう。日本のコンビニやドラッグストアで使うカゴは持つ前提で作られている。両手で抱えるか、片手でぶら下げるか……少量なら問題ないが、量が増えるとほぼ筋トレになってしまう。

一方で、今回見つけたカゴは持ち手を引き上げてナナメに傾けると、そのままスーツケースのように転がせるから楽チン。実際に使っている人を見てみると、チョコレートや香水の箱を次々と放り込みながら片手で軽やかに移動していた。

地味だけどこういう便利アイテムって珍しいかも。海外では主流なのだろうか。

調べてみたところ、キャスター付きショッピングバスケットはヨーロッパや中東の空港、スーパーなどでは比較的よくあるスタイルらしい。大きなショッピングカートを使うほどではないけど普通のカゴでは重いかも……そんなニーズに応えた設計だ。

・日本ではどうなのか

日本ではどうだろうか。ネットショップでは「手下げ」と「カート」の二刀流スタイルの「買い物カゴキャスター付き」なんて商品が売られていた。

また、ホームセンターでは洗濯物を入れるカゴにタイヤを付けた「キャスター付きランドリーバスケット」も発見。たしかに洗濯カゴにキャスターが付いていても便利だと思う。

んで、どうやら一部の大型スーパーでは、似たようなキャスター付きタイプの導入例もあるらしい。とは言っても、コンビニや空港の売店ではまだ少数派。言うまでもなく、主流はおなじみの手持ちカゴだ。

ちなみに日本と海外のスーパーの違いについて調べると「通路幅」に差があるようだ。日本の都市部では土地が狭く、新鮮なものを頻繁に購入する買い物スタイルのため少量のアイテムを細かく陳列している。

土地が広く、まとめ買いが主流の海外スーパーは、カートが通ることを前提とした通路幅になっている。

そういった背景もあって、海外では「カゴにタイヤが付いているのが普通」なのかもしれない。事実、空港のお土産屋はそこまで広くなかったけどタイヤが付いていたのは、そのスタイルが普通だからなのだろう。ただのカゴにも文化の違いが表れるってこと……だと思う。

──こういう地味な発見に出会えるのも海外旅行の面白さの1つではなかろうか。

日本のやり方が間違っているわけではなく「当たり前に思っていることが必ずしもベストなスタイルとは限らない」ということを、ただのタイヤ付きのカゴが教えてくれました。それではまた!

執筆:砂子間正貫 Photo:RocketNews24.

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