吉沢亮主演『国宝』が逆転首位!新作は2本ランクイン:映画週末興行成績|シネマトゥデイ

1位に輝いた『国宝』。 - (C)吉田修一/朝日新聞出版(C)2025映画「国宝」製作委員会

 6月20日から6月22日までの週末映画動員ランキングが23日に興行通信社より発表され、吉沢亮が主演を務める映画『国宝』が公開3週目にして、同じく3週目で2週連続1位だった『リロ&スティッチ』を抜いて首位となった。

【画像】吉沢亮の圧倒的美!撮りおろし

 『国宝』は公開より続けて前週を上回る成績を記録し、累計成績は動員152万人、興収21億円を突破した。『リロ&スティッチ』の累計成績は動員126万人、興収18億円となった。

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 新作は、6位に幸田もも子による同名漫画を畑芽育大橋和也なにわ男子)がダブル主演で実写映画化した『君がトクベツ』。10位にダニー・ボイル監督のサバイバル・スリラー『28年後…』という結果になった。新作ではないが、6月20日から再上映が開始された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が、公開23週で9位にランクインした。

 今週末はブラッド・ピット主演の『F1(R)/エフワン』、三池崇史監督と綾野剛がタッグを組んだ『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』、映画『ルパン三世』シリーズの2Dアニメーション約30年ぶりの完全新作となる劇場版『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』、劇場版第36作となる『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』などが公開される。(今井優)

2025年6月20日~6月22日の全国映画動員ランキングトップ10

1(2)『国宝』 2(1)『リロ&スティッチ』

3(3)『フロントライン

4(5)『ドールハウス』 5(4)『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』 6(NEW)『君がトクベツ』

7(7)『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX(キスィズ)

8(6)『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』 9(-)『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』

10(NEW)『28年後…』

※()内は先週の順位/興行通信社調べ

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「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」星野源演じるミュージシャン - (c)2025 KOJIMA PRODUCTIONS Co., Ltd. / HIDEO KOJIMA. Produced by Sony Interactive Entertainment Inc.

 ミュージシャン&俳優の星野源が、ゲームクリエイター・小島秀夫監督が手がける最新ゲーム「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」に出演していることが23日、発表された。あわせて、本作をイメージした楽曲「Sayonara」をゲーム内音楽として提供していることも明らかになった。

【動画】「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」プレオーダートレイラー

 本作は、小島監督が2019年に発表した大ヒットゲーム「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」の続編。物資を届けながら、分断されたアメリカ大陸をつないだ伝説の配達人サム・ポーター・ブリッジズ(ノーマン・リーダス)が、人類を絶滅から救うため、仲間とともに新たな旅へと繰り出す。

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 「DEATH STRANDING」といえば、さまざまな著名人が“プレッパーズ”(=サムの配送先として、各所に点在し独立したシェルターに住んでいる人々)でカメオ出演していることでも注目されている。最新作では、星野がプレッパーズのひとり「ミュージシャン役」として登場。親密度を上げることで入手できるさまざまなアイテムにも、特別な仕掛けが用意されている。

星野源ふんするミュージシャンのビジュアル - (c)2025 KOJIMA PRODUCTIONS Co., Ltd. / HIDEO KOJIMA. Produced by Sony Interactive Entertainment Inc.

 またゲーム内で流れる楽曲「Sayonara」は、星野の約6年半ぶりとなるニューアルバム「Gen」の収録曲。歩む足取りを豊かに励まし、勇気を与えてくれる。新たな旅に出るサムやプレイヤーにそっと寄り添う楽曲となっている。

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 さらに、発売日の6月26日に開催されるイベント「DEATH STRANDING WORLD STRAND TOUR 2」東京会場に、星野がゲスト出演することも決定。当日は小島監督をはじめ、サムの日本版声優を務める津田健次郎、映画監督の押井守 ・バーチャルYouTuberの兎田ぺこらも登壇予定。イベントの模様は、YouTube Liveストリーミングで視聴できる。(編集部・倉本拓弥)

「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」は6月26日(木)発売 プラットフォーム: PlayStation(R)5

DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH | プレオーダートレイラー » 動画の詳細

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『木の上の軍隊』平一紘監督、堤真一、山田裕貴

 堤真一山田裕貴が23日、新宿ピカデリーで行われた映画『木の上の軍隊』(7月25日公開)東京完成披露上映会に、平一紘監督とともに出席し、沖縄で起きた実話をもとにした本作について「僕がこういう仕事をやっている意味ってこういうことにある」と力強く語った。

【動画】堤真一&山田裕貴が思いを語る『木の上の軍隊』完成披露【トークノーカット】

 ある2人の日本兵の実話を基にした、井上ひさし原案の舞台を実写化した本作は、太平洋戦争末期の沖縄でアメリカ軍から逃れて木の上に身を潜めた日本兵が、終戦を知らないまま2年間にわたって潜伏生活を送る姿を追ったドラマ。この日の上映会は、沖縄県が制定している、沖縄戦等の戦没者を追悼する「慰霊の日」にあたる6月23日に開催。映画上映後の会場で、観客に向かって「いかがでしたか?」と堤が問いかけると、会場からは大きな拍手が。それには登壇者たちもホッとしたような安どの表情を見せた。

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 本作は6月13日から沖縄で先行公開されており、初日から3日間の動員が沖縄でナンバーワンの出足を記録した。そのことに山田は「めちゃくちゃうれしいですよ。観てもらえるのが一番なので」と笑顔を見せ、「沖縄で公開された時、監督から電話がかかってきて。『(山田)裕貴さんすごいですよ。劇場に行列があって。全部『リロ&スティッチ』(目当ての観客)だと思ったら、『木の上の軍隊』でした』と驚いていたくらい。もちろん『リロ&スティッチ』もすばらしい作品ですが、目を向けてくれる人たちがこんなにいるんだということが、本当にうれしいなと思いました」

山田裕貴

 戦争をテーマとした作品に出演することについて「僕は広島に住んでいたことがあり、小さい頃に原爆ドームに足を運んで衝撃を受けました。その後(アニメ映画)『火垂るの墓』を観て、こんな思いをするのは嫌だなというくらいに心の片隅にそういう記憶は残っているんですけど、日常を過ごしていると忘れてしまいがち」だと語る山田。そのうえで、『木の上の軍隊』について「この映画は戦争の映画というよりも、家があること、食べられること、水があることがどれだけありがたいかということを感じるんだと思います」と思いをはせた。

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 本作の舞台となるガジュマルの木は、伊江島ミースィ公園にもともと移植されていたガジュマルに、もうひとつのガジュマルを移植して2本の木を根付かせ、樹上に大きなスペースのあるガジュマルをつくりあげたもの。堤が「木の上からの景色ってすてきなんですよ。ここに守られているという感覚はあの木じゃないとできなかったし、木の上にいるのが苦じゃない。撮影のために時々どくことはありましたけど、ほぼ2人で木の上にいましたね」と振り返ると、山田も「人間って順応していくんですよ。最初、堤さんも『いてて!』と言いながら木に登っていたんですけど、3、4日たてば二人ともスルスルと登って、座れる場所、寝転がれる場所を自然に探していて。実際の二人もあの木に対して、そういう家のような感覚を持っていたのかなと思いました」と続けると、「僕がこういう仕事をやっている意味ってこういうことにあるんだなと。こういった歴史を伝えられるのは重要な意味があるなと思いました」と付け加えた。

堤真一

 そんな本作について平監督は「この映画はあまりうそがないというか、本当の物語。ほとんどのロケを伊江島で行い、外の海も一部ありましたが、海も伊江島で撮影ができた。そして僕らが撮影のためにガジュマルを移植したんですが、その前にちょっとした場所で保管していたんですけど、そこから戦時中の20人の遺骨が出てきた。あらためて僕たちが撮っている現場は戦争の現場だったんだなということを思いましたし、そこから得られる力もあった」と振り返った。

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 山田と堤は本作が初共演。堤が「(山田は)うそのない人だし、まっすぐだし。スタッフからも愛されていましたね」と称賛すると、対する山田も「共演はなかったけど、実は10年くらい前にあるご縁でお家にお邪魔させてもらうことがあって。第一線で活躍されているのに、すごくフラットに話してくれて。それは撮影現場でも変わらなかったです」と振り返っていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『木の上の軍隊』は7月25日より全国公開

【トークノーカット】堤真一、山田裕貴、平一紘監督が登壇!映画『木の上の軍隊』完成披露上映会 » 動画の詳細

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【トークノーカット】吉沢亮、李相日監督が登壇『国宝』大ヒット御礼舞台あいさつ » 動画の詳細

 俳優の吉沢亮が23日、TOHOシネマズ新宿で行われた主演映画『国宝』の大ヒット御礼舞台あいさつに李相日監督と共に登壇。6月6日に公開された本作は、映画動員ランキングで、通常下がると言われる2週目に、前週比143.4%という数字を叩き出し、公開3週目で週末映画動員ランキングの首位にランクアップ。公開から昨日までの17日間で動員152万人、興行収入21.4億円を記録しており、吉沢は「すごい熱量のこもったメッセージをたくさんいただいています」と感無量な表情を浮かべた。

【動画・一部ネタバレ】『国宝』“屋上の舞”裏話!吉沢亮&李相日監督が解説

 本作は、芥川賞受賞作家・吉田修一の最高傑作と呼び名の高い同名小説を、映画『フラガール』などの李監督が映画化。任侠一家に生まれた喜久雄(吉沢)と、歌舞伎界のプリンスである俊介(横浜流星)というまったく立場の違う二人の青年が、互いに複雑な思いを抱きながらも、歌舞伎の女形として表現を戦わせていく芸道を描く。

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 そのクオリティーの高さが口コミで広がり、異例の高評価を獲得している本作。吉沢は「今までにないぐらい知り合いから連絡をもらっています」と状況を明かすと、「すごい熱量のこもったメッセージをたくさんいただいています。そのなかでも同い年で俳優をやっている人から『やっぱり役者って格好いい仕事なんだな』っていうメッセージをいただき、グッときました」と心に熱い思いが去来する感想を数多くもらっているという。

 3時間近い上映時間の作品であるにも関わらず、すでに何度もリピートしているファンも数多く詰めかけた本舞台あいさつ。配給の東宝からは「60億を目指せる数字」と発表があると、李監督は「数字はピンとこない」と言いつつ、「週を重ねるごとに数字が伸びるというのは、かなりまれなケースなので、その状況が嬉しいです」と笑顔を見せた。

 この日は、SNSで募ったファンからの質問に答えるコーナーも。吉沢演じる喜久雄がビルの屋上で舞うシーンに「ほぼアドリブだと聞いたのですが」という質問が。吉沢は「台本はあったのですが、途中からあまり関係なくなり、頭からお尻までワンカットの長回しで撮ることになったんです」と急遽予定が変更されたことを明かす。

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 吉沢の話を受けた李監督は、変更になったいきさつや、吉沢やそのシーンを共にした森七菜へのディレクションなどを詳細に説明し、演出意図を語るなど、丁寧にファンからの質問に答える場面も。

 また「喜久雄と吉沢さんの共通点は?」という質問に吉沢は「特に似ている部分はないのですが……」と切り出しつつも「喜久雄のお芝居しかない感じが、喜久雄ほどではないですが、自分もお芝居をしているときに“生きているな”と実感するので、理解ができるかもしれません」と語っていた。(磯部正和)

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