皇居財布、ネット抽選で販売再開へ 500人超の行列と定価24倍転売の波乱を乗り越え再び注目

皇居東御苑の売店で長年親しまれてきた菊の御紋章入り「皇居財布」が、2025年末の販売中止を経て2026年6月、ネット抽選方式による試験販売で復活する見通しとなった。 定価1000円から5000円程度の本革製財布がSNSで爆発的人気を博し、早朝からの長蛇の列や高額転売を招いた背景に何があったのか。

皇居財布は公益財団法人菊葉文化協会が皇居東御苑内の2カ所の売店で販売する菊の御紋章をさりげなくあしらった革製品の総称だ。長財布、二つ折りがま口財布、小銭入れ(馬蹄形など)など種類は多彩で、いずれも日本製の牛本革を使用した職人手作りの上質品である。価格帯は小銭入れ1200円前後、長財布2000円前後、二つ折りがま口財布4500〜5000円程度と手頃に抑えられている。もともと昭和時代後半から皇室関連の頒布品として存在していたが、広く一般に知られるようになったのは2025年秋以降だ。SNS上で「皇居パワースポットで買うと金運アップ」「上質本革なのにこの価格はコスパ最強」との投稿が相次ぎ、若い世代を中心に急速に認知が拡大。テレビ情報番組での特集も追い風となり、11月頃から爆発的なブームとなった。

以前は静かに販売されていた商品が、一夜にして行列の的となった背景には、SNS時代の拡散力と「格式あるのに親しみやすい」という独特の魅力があった。

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