球状星団の中心に潜む複数のブラックホールを可視化した再現動画

【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

こちらは「さいだん座」の方向、約7800光年先に位置する球状星団「NGC 6397」の中心部に存在すると考えられる複数の恒星質量ブラックホールを再現した動画です。

  • Image Credit: ESA/Hubble, N. Bartmann, NASA, ESA, and G. Bacon (STScI), ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA, image processing by J.-C. Cuillandre (CEA Paris-Saclay), G. Anselmi
  • ESA/Hubble - Artist’s Impression of the Black Hole Concentration in NGC 6397

これらのブラックホールは質量が非常に小さいため、現在稼働中の宇宙望遠鏡や将来計画されている次世代望遠鏡でも直接撮像することは極めて困難とされています。

近年の研究により、複数の球状星団の中心部にブラックホールが潜んでいる可能性が指摘されています。soraeでは2021年7月6日の記事で、球状星団「パロマー 5(Palomar 5)」の中心部に、予想を上回る数のブラックホールが存在する可能性を示した研究成果を紹介しました。パロマー 5には、太陽質量の約20倍の恒星質量ブラックホールが100個以上存在しているかもしれません。

【▲「NGC 6397」の中心に存在すると考えられるブラックホールの図解】

文・編集/sorae編集部

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