「米中は解決策見いだせる」、中国商務相が楽観姿勢-通商協議控え

Bloomberg News

  • 王商務相、デカップリングや供給網分断への反対姿勢も改めて強調
  • 中国の何立峰副首相、24-27日にベッセント米財務長官らと会談

中国の王文涛商務相は、米国との通商協議を前に、双方が懸念に対する解決策を見いだすことができるとの楽観的な見方を示した。

  次期5カ年計画に関する記者会見で「中国と米国の経済・貿易協議は、相互尊重と平等な協議に基づけば双方の懸念に対する解決策を見いだすことができることを十分に示している」と述べた。また、中国はデカップリング(切り離し)やサプライチェーン(供給網)の分断に反対する立場を改めて強調した。

  中国を代表して対米貿易交渉に臨む何立峰副首相は、10月24-27日にマレーシアの首都クアラルンプールを訪れ、ベッセント財務長官ら米政府高官と会談する予定だ。今回の協議は、韓国で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて30日に予定されている米中首脳会談に向けた布石となる。

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  何、ベッセント両氏は、マドリードでの前回協議以降に双方が相互に課した新たな措置の緩和に向けて交渉に臨む見通しだ。米国は、中国が新たに導入したレアアース(希土類)輸出規制への共同対応を他国に呼びかけている一方、中国側はこれを米国の制裁やその他の制限措置に対する防衛的な措置だと主張している。

原題:China Commerce Minister Says US and China Can Find Solutions(抜粋)

— 取材協力 Lucille Liu

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