「カエルの細胞でがんをなくす」「日大で進む宇宙開発」世界が羨む「ニッポンのすごい技術」(ピンズバNEWS)
世界屈指の技術大国としてかつては知られた日本。そんな日本で現在、進む身近な科学技術の変化を紹介する。 ■【画像】「カエルの細胞でがんをなくす」治療に使われるカエルの種類とは まずは、『JR東海』が2035年の開業を目標に掲げる、リニアモーターカー。 「1982年、旧国鉄が宮崎県日向市の実験線でリニアモーターカーの世界初の有人走行に成功。以降、研究が続き、2015年には、世界最高速の時速603キロを記録。 実用化すれば東京-大阪間を片道約1時間で結ぶといわれています」(鉄道ジャーナリスト) 宇宙開発の分野もトップレベル。「早ければ2029年までに人類を火星に送る」と、豪語した米実業家のイーロン・マスク氏。SF映画のような話である。 元参院議員で国際政治経済学者の浜田和幸氏が、その現実味と、日本が持つ技術力を話す。 「アメリカはすでに、300個ほどの惑星を、“人類が住めそうな移住先”としてピックアップしています。こういった流れの中で、日本大学などが、宇宙空間の拠点と地球をワイヤーで結ぶ“宇宙エレベーター”の研究を進めています。日本は宇宙分野にも強いので、今後、大いに注目です」
サイエンスライターの川口友万氏は、医療の分野で不老不死の研究を挙げた。 「がん治療の分野では、北陸先端科学技術大学院大学の都英次郎教授らが、ニホンアマガエルの腸内から採取した細菌を利用し、悪性腫瘍を消し去る研究を進めています。 すでにマウス実験も終えていて、実用化されれば、死の病・がんを人類が克服できる可能性があります」 また、京都大学の近藤祥司氏らは、“老化細胞除去(セノリシス)”という分野でも大発見をした。 「老化細胞を除去することで体の老化そのものを食い止める試みですが、こういった老化研究の分野は世界中が取り組んでいて、日本は、その最前線を走っています」(前同) さらに身近なものでは、日本食材も忘れてはいけないという。近年の大ヒットは、日本人が古くから親しんできた、“抹茶”。 「財務省の貿易統計によると、2025年1〜10月で、抹茶を含む緑茶の輸出額が、過去最高の539億円を記録。 抹茶をはじめとする日本食が世界的に評価される背景には、日本人の長寿を支えてきた食文化があります。旬の食材や発酵食品など、健康的な食品を日常に上手に取り入れる習慣は、世界の医学にも評価されている。日本食は、今や世界に誇るべき立派な“技術”なんです」(浜田氏) 最後は、世界を熱狂させるクールジャパン、アニメ市場とゲーム市場。 「日本のコンテンツ産業の輸出額は、2022年に約4.7兆円に到達。そのうちアニメとゲームが9割を占めます。 これは、小国の国家予算に匹敵する経済規模。アニメやゲームで日本に憧れた外国人が増えれば観光消費の後押しにもなる。アニメとゲームは文化であると同時に、日本を支える最強の輸出技術です」(前出の経済ジャーナリスト) 技術立国・日本の夜明けは近い。その瞬間はもう目の前に来ている—。 【前編】「中国によるレアアース輸出規制も問題ない」世界が羨む「ニッポンのすごい技術」では中国によるレアアースの輸出規制が進んでも、日本のものつくり産業に大きな影響が出ない理由や小笠原諸島・南鳥島沖の海底6000メートルにあるレアアース泥の存在を伝えている。