Z世代に広がる“スマホ疲れ” SNSと完全に切れてしまうのも不安だが… いい距離感でリフレッシュする「アテンション・デトックス」とは?
Z世代といえば、片時もスマホを離さず、楽しくSNSでコミュニケーションする。そんな姿が思い浮かぶ人も多いだろう。しかしいま、彼ら・彼女らはスマホやSNSに「疲れ始めている」──驚きの調査結果が出た。SNSを使うなかで生じる「アテンション(注目すること/されること)」から距離を置くため、「アテンション・デトックス」を試みる若者たちも。いったい何が起きているのか。 【写真多数】エモい? Z世代がハマる“古いiPhoneで撮影した”ポートレートがこちら * * * 「Z世代が、デジタル環境におけるコミュニケーションや情報量の多さに疲れている。兆しは数年前からありましたが、あらためてそれが可視化された調査結果だと思います」 こう話すのは、若者のマーケティングを研究する「SHIBUYA109 lab.」所長の長田麻衣さん。同機関が15~24歳の男女574人を対象に行った調査(3月12日発表)で明らかになったのは、若者の半数以上が「スマホ疲れ」を感じている現状だった。 「全体の62.2%が『スマホ疲れを感じている』と回答し、疲れを自認している人のなかで『自身のスマホ疲れの一番の要因はSNSだと思う』と回答した人が79.3%。SNSが『スマホ疲れ』に大きく影響していることが見えてきたんです」(長田さん) 驚く人も多いのではないか。 ■三つのアテンション シニア世代の筆者は、若者たちはスマホを手にSNSを駆使し、ご機嫌な毎日を送っているとばかり思っていた。なぜそんなに、「スマホやSNSに疲れて」いるのか。長田さんはその要因をひもとくカギは「三つのアテンション(注目すること/されること)」にあるとして、こう話す。 「一つ目は『自分に対するアテンション』。注目を浴びたいという思いとともにSNSをやるなかで『気づいたら時間が消えている』など、投稿や閲覧など自分の行動が起点で生じるアテンションで疲れてしまう。二つ目は『人に対するアテンション』。コメントや返信にストレスを感じたり、自分の投稿を他人のものとつい比べてしまったりするなど、SNSを起点に生まれる周囲とのコミュニケーションで生じるアテンションが原因で疲れてしまうというものです」 そして三つ目が、「情報に対するアテンション」だ。スクロールするたびに新しい情報が次々と更新される。炎上や誹謗中傷、AIで作られたフェイク情報など、自身が求めていなくても自動的に入ってくる情報から生まれるアテンションにも疲れてしまうのだと話す長田さん。調査するなかで印象的だった若者の声を教えてくれた。