北朝鮮、韓国が軍事境界線付近で警告射撃を行ったと批判
7月23日、北朝鮮は韓国軍が19日に南北軍事境界線地帯で警告射撃を行ったと発表し、意図的な挑発行為だと主張した。写真は2023年2月、韓国側から北朝鮮領内を撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 23日 ロイター] - 北朝鮮は23日、韓国軍が19日に南北軍事境界線地帯で警告射撃を行ったと発表し、意図的な挑発行為だと主張した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。
北朝鮮はまた、境界線地帯の韓国軍からの警告放送が増加していると述べた。
北朝鮮は昨年以降、南北間の境界線に壁を建設し、南北間の道路や鉄道を爆破している。KCNAは、北朝鮮軍総参謀幹部の発言を引用し、北朝鮮は壁建設事業に対するいかなる妨害に対しても「相応の対抗措置を取る」とし、今後、境界線地帯での事前警告が無視された場合の「重大な結果については責任を負わない」と伝えた。
韓国合同参謀本部は声明で、19日午後3時頃、軍事境界線付近で活動していた北朝鮮兵士の一部が境界線を越え、韓国軍が警告射撃を行い、その後北朝鮮軍が境界線の北側に後退したと発表した。
韓国の李在明政権は北朝鮮との関係改善を図っており、李大統領は先週、北朝鮮との境界線沿いの軍事活動の一部を停止すると述べていた。
北朝鮮はまた、現在行われている米韓合同軍事演習を「極めて挑発的で、実際の戦争に向けた訓練だ」と改めて批判した。KCNAが23日、別の記事で伝えた。
米国と韓国は、この演習は防衛目的だと主張している。
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