イスラエルがガザの病院攻撃、20人死亡 ロイター契約カメラマンも
アイテム 1 の 2 パレスチナ保健当局によると、イスラエルがパレスチナ自治区ガザのナセル病院を25日に攻撃し、ジャーナリスト4人を含む少なくとも15人が死亡した。死亡したカメラマンのフッサム・マスリ氏、7日撮影(2025年 ロイター)
[1/2]パレスチナ保健当局によると、イスラエルがパレスチナ自治区ガザのナセル病院を25日に攻撃し、ジャーナリスト4人を含む少なくとも15人が死亡した。死亡したカメラマンのフッサム・マスリ氏、7日撮影(2025年 ロイター)
[25日 ロイター] - イスラエル軍は25日、パレスチナ自治区ガザのハンユニスのナセル病院がある地区を攻撃したと発表した。パレスチナ保健当局によると、この攻撃でジャーナリスト5人を含む少なくとも20人が死亡した。
ジャーナリストの1人はロイターと契約するカメラマンのフッサム・マスリ氏で、1回目の攻撃で死亡したという。当局によると、2回目の攻撃もあり、同じくロイターと契約する写真家ハテム・ハレド氏も負傷した。
イスラエル軍は声明で、参謀総長が調査を命じたとし、「無関係の人物を巻き込んだことは遺憾でジャーナリストを標的にすることは決してない」と述べた。
ロイターの広報担当者は「本日、ガザのナセル病院に対するイスラエル軍の攻撃で、ロイターの契約者フッサム・マスリ氏が死亡し、もう1人の契約者ハテム・ハレド氏が負傷したことを知り、打ちひしがれている」との声明を発表。「詳細な情報を求めており、ハレド氏への緊急医療支援を確保するため、ガザとイスラエルの当局に協力を求めた」と述べた。
目撃者によると、2回目の攻撃は救助隊員、ジャーナリスト、その他の人々が最初の攻撃の現場に駆けつけた後に行われた。マスリ氏が撮影していた病院からのロイターのライブ映像は最初の攻撃の瞬間に突然停止した。
殺害されたジャーナリストの中には、AP通信などと契約するフリーランス記者のマリアム・アブ・ダッガ氏、中東の衛星テレビ局アルジャジーラのモハメド・サラマ氏、ロイターなど複数の報道機関と契約するフリーランス記者のモアズ・アブ・タハ氏、アハメド・アブ・アジズ氏がいた。死亡者には救助隊員1人も含まれているという。
パレスチナ・ジャーナリスト・シンジケートによると、2023年10月7日に戦争が始まって以来、ガザでは240人以上のパレスチナ人ジャーナリストがイスラエルの攻撃で死亡している。
ジャーナリスト保護委員会によると、戦争開始以来、殺害されたジャーナリストとメディア関係者の数は、ガザ地区のパレスチナ人189人を含む197人。「国際社会はイスラエルに対し、報道機関に対する違法な攻撃を続けている責任を問うべきだ」とした。
これに対するコメントを求められたトランプ米大統領は、攻撃を承知していないとした上で不満を表明。ホワイトハウスで記者団に対し「知らなかった。正直言って嬉しくない。こんなことは見たくもない。この悪夢を終わらせなければならない」と述べた。
米国務省は攻撃に関する質問をイスラエル政府に委ねた。
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