米株指数先物が下落、関税交渉巡るトランプ大統領の強硬姿勢を嫌気

Andre Janse Van Vuuren、Sagarika Jaisinghani

Photographer: Scott Morgan/Bloomberg

米株価指数先物が4日の取引で下落。上乗せ関税の一時停止期限となる9日を控え、トランプ米大統領が貿易相手国・地域から譲歩を引きだそうと圧力を強めており、投資家心理を圧迫した。

  S&P500種株価指数先物は0.6%下落。同指数は前日、最高値を更新していた。現物市場は独立記念日の祝日のため休場。

  トランプ氏は貿易相手国・地域に対する具体的な関税率を一方的に記した書簡について、4日から送付を開始すると発言。税率は最大70%となる可能性があるとし、8月1日から関税を徴収する考えを示した。トランプ氏が言及した70%の関税率が正式に導入されれば、「解放の日」と呼んだ4月2日の発表時に示した水準を上回ることになる。

関連記事:トランプ大統領、4日から各国に書簡送付-10~70%の関税率に言及

  サクソUKの投資ストラテジスト、ニール・ウィルソン氏は「今週大きく上げていただけに、市場にやや疑念が広がっている」と指摘。「今日はリスクをやや低減するには良いタイミングだ」としながらも、今のところ根本的な転換には至っていないと述べた。

原題:Stock Futures Slide as Tariff Deadline Draws Near: Markets Wrap(抜粋)

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