真相は“仕方なく消した”。「OpenAI×ジョニー・アイブのAIデバイス」のページが公式から削除
Image: OpenAI
OpenAI公式サイトから「OpenAIがiPhoneをデザインした男(ジョナサン・アイブ)と作る、次世代AIデバイス」に関する発表が削除されました。The Vergeによると、OpenAIは「『io』という当該デバイスを作る会社の名称に対して商標侵害の申し立てを受け、裁判所命令で一時的に閉鎖した」そうです。
削除された記事では、ioが紹介されるとともに、大まかにどういった方向性で次世代AIデバイスを作っているのかが語られていました。
当該ページにアクセスすると、このように表示されます。翻訳すると「このページは『io』という名称の使用に関して iyO から商標権侵害の申し立てがあり、裁判所の命令により一時的に公開を停止しています。当社はこの申し立てに同意しておらず、現在対応策を検討中です。」Image: OpenAIOpenAI/ioに対して商標訴訟を起こしたのは「iyO」という「耳につけるAIデバイス」を作っているGoogleスピンオフのスタートアップ。ioとiyO、字面は似ていないと思いますが、発音は近いですね。
iyO社が作っているスクリーンレスAIデバイス「iyO One」。イヤホンではなく、補聴器をAIデバイス化したものImage: iyOそれよりも重要なのは、iyOが作っているのが要は「スクリーンレスのAIデバイス」なことかもしれません。OpenAIのデバイスがどんなものかは具体的には一切明かされていませんが、何かしらの形で競合している可能性は高そうに見えます。サム・アルトマンは削除された発表内で「ノートPCを開いてカタカタとAIを使うのは限界じゃないか」と述べています。
OpenAIは申し立てに同意できず、対応を検討しているとのことです。