怪しい電話に出てみたら…楽天モバイルや警察を装う人物が 通話すること50分 温厚な態度から一変「なにお前、クソガキが気持ち悪い」 住所・家族構成・習い事など聞き出す詐欺の最新手口
番組スタッフのもとに先日、怪しい電話がかかってきました。 特殊詐欺の被害総額は2024年に720億円にのぼり過去最悪となる中、「特殊詐欺ではないか?」と疑いつつ会話を続けると、巧みに個人情報を聞き出す、最新手口が分かってきました。 【写真を見る】怪しい電話に出てみたら…楽天モバイルや警察を装う人物が 通話すること50分 温厚な態度から一変「なにお前、クソガキが気持ち悪い」 住所・家族構成・習い事など聞き出す詐欺の最新手口 ■「+」から始まる見慣れない番号から着信 11月上旬、番組スタッフのスマートフォンに「+」から始まる、見慣れない番号からの着信が。出てみると、自動音声で「使用している携帯電話に異常が見つかったため、電話が利用できなくなる」とのこと。そして、すぐにオペレーターに繋がりました。 (楽天モバイルカスタマーセンター・ミウラを名乗る男) 「楽天モバイルカスタマーセンター・ミウラが担当いたします。本日はどのようなご用件でしょうか?」 (スタッフ) 「携帯が使えないみたいな連絡があったんですけど」 (ミウラを名乗る男) 「電話口のお客さまのお名前・生年月日の2点のみ、お伺いしてもよろしいでしょうか」 ミウラと名乗る人物は確認と称して、名前と生年月日を尋ねてきました。怪しいと直感したスタッフは偽名を伝えると… (スタッフ)「キムラタカシ」 (ミウラを名乗る男)「偽名ではなく、本人さまの名前でお願いします」 (スタッフ)「いや、キムラタカシですけど…」 番号と名前が一致しないと言いつつも、話を本題へと進める“ミウラ”。 (ミウラを名乗る男)「キムラさま名義の携帯から迷惑メールが大量に送られているんですけど、その送られている先が長野県長野市で大量に送られていて」 話によると、群馬県内でスタッフ名義で不正にスマートフォンが契約され、そこから大量の迷惑メールが長野県内に送信されているというのです。 ■聞きなれない書類…“名義冒用証明書” このまま放置すれば、2時間以内にスタッフ自身のスマホも電波を止められてしまうと迫ります。 (スタッフ)「どうすればいいですか?2時間で使えなくなると困るんで…」 (ミウラを名乗る男)「弊社の方で解除の手続きを説明させていただきます。長野県の警察署の方で発行してもらう書類が2点あります。1点目が被害届、もう1点目が難しいんですけど名義冒用証明書。こちらの2点を発行してもらえれば、2時間以内のご利用停止は解除できるんです」 ミウラによると、スマートフォンを使い続けるためには長野県警に行き、被害届と名義冒用証明書という聞き慣れない書類を提出する必要があるといいます。