パリ航空ショー、一部イスラエル企業に閉鎖命令 イスラエル反発
6月16日、フランス当局は航空見本市「パリ国際航空ショー」に出展していたイスラエル企業4社のブースを閉鎖した。爆弾などの攻撃兵器の展示が理由とみられるが、イスラエルは猛反発している。写真は、閉鎖されたブースのうちの1つ(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[ルブルジェ(フランス)/エルサレム 16日 ロイター] - フランス当局は航空見本市「パリ国際航空ショー」に出展していたイスラエル企業4社のブースを閉鎖した。爆弾などの攻撃兵器の展示が理由とみられるが、イスラエルは猛反発している。
関係筋が16日、ロイターに明らかにしたところによると、イスラエル企業が治安当局の指示に従わず、攻撃兵器などを撤去に応じなかったため閉鎖命令が出された。
こうした兵器を展示していなかった小規模なイスラエル企業3社と、イスラエル国防省のブースは引き続き開いている。
フランスはパレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルの行動や海外での軍事介入を巡り、ネタニヤフ政権に対する姿勢を徐々に強硬にしている。マクロン大統領は先週、イスラエルの自衛権とイランへの攻撃を区別すると明言した。
イスラエル国防省は声明で、一部の兵器システムの撤去命令を断固として拒否したと述べた。これに対し、展示会の主催者はイスラエル企業のパビリオンと他の展示区画をさえぎる黒い壁を設置することで対応したという。
同省はフランスの措置は政治的・商業的動機によるものとの見解を示した。「仏産業と競合するイスラエルの攻撃兵器を国際展示会から排除するために、政治的な配慮を隠れみのにしている」と非難した。
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