米失業保険の継続受給者数、予想上回る-2021年終盤以来の高水準
Matthew Boesler
- 再就職が困難なことを示唆、ただ当該週は祝日や夏休みが含まれる
- 新規申請の4週移動平均は24万250件、23年8月以来の高水準
米国の失業保険継続受給者数が2021年終盤以来の高水準に達し、失業者が新たな就職先を見つけるのに時間がかかっていることをあらためて示した。
キーポイント- 新規失業保険申請件数(6月7日終了週)は前週比変わらずの24万8000件
- 失業保険の継続受給者数(5月31日終了週)は195万6000人に増加
- ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の全てを上回る
- 前週は190万2000人(速報値190万4000人)に修正
週ごとの変動をならした新規申請件数の4週移動平均は24万250件と、23年8月以来の高水準となった。季節調整前の新規申請件数も増加し、中でもカリフォルニア州やミネソタ州、ペンシルベニア州などで増加が目立った。
継続受給者の急増は採用の鈍化と時期を同じくしており、失業者が再就職に苦慮していることを示唆している。ただ、今回の統計はメモリアルデー(戦没者追悼記念日)の祝日を含み、一部の州では学校の夏休みが始まっており、データが変動しやすい傾向がある。
ブルームバーグ・エコノミクスのイライザ・ウィンガー氏は「雇用主は成長見通しに慎重な姿勢を示しており、これが比較的低い採用率につながり、再就職先を見つけることを困難にしている」と分析した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Recurring Jobless Claims Jump to Highest Since End of 2021(抜粋)
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