夜の遊園地で大規模合コン 男女4000人が参加、アトラクションは「異性と一緒に」

西武園ゆうえんちで開催された、合コンイベント「西武園ナイト」=5月9日午後、埼玉県所沢市(鴨志田拓海撮影)

昭和の街並みを模した「夕日の丘商店街」が人気の西武園ゆうえんち(埼玉県所沢市)で5月、園を貸し切りで使用して独身男女向けの合コンイベント「西武園ナイト」が行われ、20歳以上の男女約4000人が参加した。マッチングアプリの利用が増える恋愛市場だが、これだけの人数が集まる大規模な合コンは珍しいという。夜の遊園地に、パートナーを求める若者たちの歓声が響き渡った。

昭和の街並みを模した「夕日の丘商店街」の散策する参加者ら

奇跡のトランプゲーム

夕刻、家族連れなどの来園者らが退園するなか、ゲート付近に大勢の若い男女が集まり、普段の閉園間際とは違う様相を見せた。イベントは18時半にスタート。参加者は飲み放題のお酒やソフトドリンクを片手に乾杯したり、談笑したりして、場の雰囲気になじんでいった。

参加費は男性7000円、女性4000円。ただ、男性同士、女性同士のグループで参加すれば、人数に応じて割り引きになる。

お茶やお酒で乾杯する参加者ら

参加者には半分にカットされたトランプが男女それぞれに配布され、同じ絵柄を完成させる「奇跡のトランプゲーム」が行われた。カードのマッチングに成功した先着30組には賞品が贈られた。

賞品を獲得した男女は「初対面の人に声をかけるのはハードルが高いが、きっかけがあると話しやすいので嬉しい」と笑顔を見せた。

「奇跡のトランプゲーム」でマッチングした男女

会話が弾むとLINEを交換

園内のアトラクションは乗り放題だが、異性と一緒でなければ乗れないルールのため、男性は女性に積極的に声をかけていた。

会話が弾んでくると、お互いにLINEなどの連絡先を交換する姿が見られた。大勢が参加する大規模イベントではゆっくり話すことが難しいため、後日、連絡を取り合って再会するケースも多いという。

県内から友人らと参加した女性(25)は「夜の遊園地という非日常の体験ができて楽しかった。少人数の合コンイベントと比べて、緊張感もあまりなく参加しやすい」と話した。

アトラクションを楽しむ参加者ら

結婚し、子供と再び遊園地へ

西武園ナイトは、イベント企画・運営会社「バームクーヘン」(本社・富山県富山市)が主催した。同社は平成24年に富山県の遊園地で「夜の遊園地貸し切り大合コン」をスタート。令和6年からは全国各地のテーマパークに展開してきた。西武園ゆうえんちでの開催は2回目で、東京都心からのアクセスの良さもあって人気の開催地の1つだという。

バームクーヘンの深川格プロデューサーは、「遊園地という場所柄、既存の街コンなどに比べて堅苦しくなく、楽しみながらコミュニケーションがとれることが特徴」と説明。「合コンイベントは参加のハードルが高いイメージがあるが、夜の遊園地を貸し切りで遊べるだけでも価値があり、女性の方も参加しやすい」とアピールした。

イベントをきっかけに結婚し、子供が生まれ、家族で再び遊園地を訪れた参加者もいるという。(文・写真 鴨志田拓海)

会話を楽しむ男女たち花火も有料で用意されていた

鴨志田拓海

東京写真報道局記者。東京都生まれ、茨城県出身。令和3年入社、ニュース担当。ローカル鉄道の取り組みなどを追った写真で2024年東京写真記者協会企画部門賞を受賞。趣味はドライブ。 

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