世界各地で“異常気象” アジア各地で豪雨 欧州は異常熱波 台風は日本接近へ
押し寄せる濁流に為す術なく押し流されていく車。19日、中国南西部の貴州省では、前日から降り続いた雨が洪水を引き起こし、街をのみ込みました。 流されていく車の先には何台もの車が折り重なっていました。 広東省では、市街地に流れ込んだ水が激流となり、自転車に乗った男の子が流されました。 近くにいたフードデリバリーの配達員たちが駆け付けます。流された男の子は無事、助け出されました。 救助に加わった配達員 「注文の品を受け取りに来たら(男の子が)倒れるのが見えたんです。マンホールのふたが開いていたりしていたので、あの時はただ彼を救うことだけを考えていました」 中国南部では広い範囲で大雨が続き、トンネルが浸水する被害も出ました。 湖南省でも記録的な豪雨に。橋には濁流が押し寄せ各地で道路が冠水しました。 動けなくなった車が続出し、撤去作業が行われました。一面水浸しになり、逃げることができなくなった住民らはボートを使って救助されました。 中国南部の広西チワン族自治区では、斜面から大量の岩が降り注ぎ止まっていたトラックに直撃。転がり落ちてきた巨大な岩は何台もの車を押しつぶし、道路沿いの建物にも大きな被害が出ました。 現場近くの住人 「ちょうど階段を上ったところで運が良かった。少しでも遅れていたら私たちも大変だった」 通行人2人が巻き込まれ負傷しましたが、命に別状はないということです。 落石の原因と考えられているのは周辺で降り続けた大雨。洪水も発生し街は水浸しになりました。
豪雨の影響はラオスでも…。はいつくばって、やっと入り込める場所や、天井近くまで水につかってしまい、潜らなければ奥へ行けなくなった洞窟を進む捜索隊。 ラオス中部のサイソンブン県で豪雨により、洞窟の入り口で土砂崩れが発生。中にいた地元住民7人が閉じ込められました。 現地メディアなどによると、7人は金の採掘のために20日ごろに洞窟に入ったといいます。7人は100メートルほど先の空洞に取り残されてしまいました。 救出活動にはラオス政府の要請を受けたタイの救助隊も参加。2018年にタイ北部の洞窟に閉じ込められた少年らの救助を行った救助隊も駆け付けました。水の排出作業を行いながら捜索隊が洞窟内を進みます。 「人がいる場所までギリギリ体が通れるぐらいだ。ただ水量は減ってきていて、空気の通りも良くなっている」 住民が取り残されてから、およそ1週間。捜索隊は奥へと進んでいきます。すると、水につかっていない岩の上で身を寄せ合いながら座っている5人の男性を発見。 捜索隊 「痛い所はある?」 住民 「ないけど、おなかがすいて限界です」 捜索隊 「次の人は痛い所は?」 住民 「特にないけど、おなかがすいた」 住民の無事が伝えられると外にいた隊員たちは、「すごい、見つけた。良かった」と喜びました。 捜索隊は残る2人の捜索を続けています。
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“異常気象”はアジアだけではなく、ヨーロッパでも起きています。 26日、最高気温35.8℃を観測したフランス。パリのシンボル「エッフェル塔」に容赦のない日差しが照り付ける中、観光客は日傘を差したり、日陰に入るなど暑さ対策に追われていました。 5月のパリの平均気温は14.9℃。日中でも20℃前後と過ごしやすい気候ですが…。 アルゼンチンからの観光客 「驚くような気温だわ。水をたくさん飲むようにして、常に水分補給をして、なるべく日陰にいるようにしています」 この暑さの影響で、フランスでは水難事故などにより7人が亡くなりました。 イタリア・ローマでは、コロッセオの日陰に多くの人が集まり、ミラノでは広場の水飲み場に列ができていました。 ドイツでも連日30℃以上の真夏日に。西部の都市ケルンでは、涼を求めて多くの人が湖に集まっていました。
5月としては“異例の暑さ”に見舞われたヨーロッパ。イギリス・ロンドンでは、26日に35.1℃を観測。5月の観測史上最高気温が82年ぶりに更新されました。 20代女性 「直射日光が当たる所は無理。溶けるし、つらい」 イギリス南部の「ブライトンビーチ」には、砂浜をびっしり埋め尽くすほどの人の姿が見えます。 地元警察によると、イギリスでは24日から27日にかけて海や池などで水難事故が相次ぎ、9人が亡くなっています。 地元メディアは、水温が真夏ほど上がっていない中で起きる“冷水ショック”の影響を指摘しています。 熱波による“異例の暑さ”。特に厳しい環境になっているのが、ロンドンの地下鉄「セントラルライン」。狭いトンネルを通るため、車体に室外機を取り付けることが難しく、エアコンがありません。 地下鉄の利用者 「今すぐエアコンが必要です」 まさに“蒸し風呂”状態の地下鉄車内。
熱波が襲うロンドンの街。イギリスの住宅におけるエアコン普及率はわずか5%。どのように暑さ対策をしているのでしょうか。 部屋にエアコンがないというロンドンで暮らすアリさんはこう話しました。 「扇風機の利用は必須です。窓は開けてブラインドは閉めておきます。そうすれば風は通るけど、太陽光は差し込みません。この気候では、外でも中でも過ごせません」 コンピューターから発せられる熱で部屋の中でも30℃を超えています。 「きのう、この天候のせいで、暑すぎてゲーム機がオーバーヒートしてしまいました。ゲームをしていたら途中でオーバーヒートしてしまったんです。だから、きょう直さなきゃ…」 「人生の中で一番暑いロンドンの5月だよ」
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5月なのにヨーロッパやアジアなど世界各地で起きている異常気象。 「去年一昨年より早く異常な夏の異常気象が起こっていますので、もう普通になっていますよね。まあ言い換えれば、“ニューノーマル化する異常気象”と言ってもいいかなと」 こう指摘するのは、世界の異常気象に詳しい三重大学大学院の立花義裕教授です。 「地球の温暖化、特に北極の温暖化だと思いますが、それに伴う偏西風の激しい蛇行が起こった。それでイギリスやフランス辺りは偏西風の蛇行の南に入りました。そこは暑いです。この時期としては非常に珍しいですよね。そういうのが続いたので記録的な猛暑になりましたね」 さらに…。 「日本が今暑いじゃないですか、これも日本付近の偏西風が北に蛇行しているんですよ。ですから(日本も)暑いと」 日本でも5月からすでに35℃を超える猛暑日を各地で観測。週明け6月1日にかけては、関東などで35℃以上の猛暑日になる可能性も出ています。
この5月の暑さの影響とみられているのが、辺り一面が真っ赤に染まった海です。 撮影者 「色がすごく一面オレンジで。あそこまでというのはなかなか見たことがなかったので、相当濃い赤潮だったのかなと」 「においも磯の香りがかなり強い、濃縮されたような」 静岡県では先週、各地の海岸で大規模な赤潮が発生しました。 赤潮は海水温の上昇などにより赤みを帯びたプランクトンが爆発的に増え、海が赤く染まる現象です。 立花教授 「いろんな原因があると思いますが、一因はやはり猛暑ですよね。早くやってきた猛暑。海面水温が急に上がった」 夜には、プランクトンの一種である夜光虫が波などで青白く発光する幻想的な様子も。 静岡県の水産・海洋技術研究所によると、駿河湾の大規模な赤潮発生はおよそ10年ぶり。今のところ漁業への被害は確認されていないといいます。
今週、ウェザーニューズ社がこの夏の大雨警戒傾向を発表しました。 去年、国内では大雨警報が全国で477回と相次ぎましたが、今年はそれをさらに上回る大雨リスクがあるといい、線状降水帯の発生やゲリラ雷雨、台風への厳重な警戒が必要と呼び掛けています。 日本の南の海上では、27日に台風6号が発生。週明け6月1日から2日には、沖縄や奄美に接近し、大荒れの天気となる恐れがあります。 (2026年5月29日放送分より) テレ朝天気
テレビ朝日