山形新幹線「米沢トンネル」最速2051年頃に開業か。調査を前倒しへ

山形新幹線「米沢トンネル」の整備計画について、着工前に必要な調査や測量を前倒しして実施する方向になりました。順調に事業が進めば、最速で2051年頃に開業できるかもしれません。

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庭坂~米沢間の新トンネル

米沢トンネルは、奥羽本線(山形新幹線)の庭坂~米沢間で計画している、全長23kmの新トンネルです。山形新幹線の安全性の向上や高速化を目的としており、事業費は約2,300億円、工期は着工から19年ほどと見込まれています。

その実現に向けて話し合う「山形新幹線米沢トンネル(仮称)整備スキーム検討会議」の第2回会合が1月7日に開催されました。

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調査の先行実施へ

スキーム会議は、文字通り、トンネル整備事業の負担割合などスキームを検討するものです。

今回の会合では、JR東日本が、工期や工事費の内訳、現制度上で想定される同社の負担額、工事着手までのプロセスなどについて説明しました。

一方、山形県は、環境アセスの手続きに早期着手するため、概略設計の一部として、地質調査や測量にすみやかに着手すべきという意見を伝えました。山形県によりますと、基本設計や環境アセスメントなどで、約6年を要します。この期間が長いため、着手できる部分から着手したいということです。

JRはこれを受け入れ、地質調査と測量の先行的な実施、つまり前倒しについて調整することで合意しました。

画像:山形県  

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最速で2052年春

今回の合意は、スキーム決定前に、事実上、整備着手するとも受け止められます。山形県とJRの両者が事業にきわめて前向きで、もはや「スキームで揉めることはない」ということでしょう。

検討会議は2月に3回目の会合を開く予定で、2025年度内に整備計画などについて、一定のとりまとめを目指します。とりまとめ後、スキームの正式決定にはさらなる手続きが必要になりますが、それを待たずに、2026年度から一部の調査に入るという目論見でしょう。

着工まで6年、工期19年ですので、米沢トンネルの開業は、想定通り進めば25年後となります。すなわち、2026年度(2026年春)に一部着手したとして、最速で2050年度末(2051年春)となります。

つまり、早ければ2051年春頃に開業できるかもしれない、ということです。

実際には順調にいかないことも多いでしょうから、現実的な開業目標としては、2050年代半ばくらいになるのでしょうか。(鎌倉淳)

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