「暗殺を祝う外国人の特定は続く」米国務省、保守系活動家カーク氏嘲笑6人のビザを破棄
トランプ大統領(右)とルビオ国務長官(ロイター=共同)
米国務省は15日、保守活動家チャーリー・カーク氏の暗殺を祝ったとして査証(ビザ)を取り消した外国人のうち、6人分の事例をX(旧ツイッター)の公式アカウントで公表した。暗殺を祝う外国人の特定は続いているとし、「米国の寛容さに便乗する外国人は国外退去させられる」と宣言した。
カーク氏は、トランプ大統領の熱心な支持者で、昨年の大統領選では若年層の取り込みに寄与した。今年9月、西部ユタ州の大学での討論会中に射殺された。トランプ氏は文民最高の栄誉「大統領自由勲章」授与を決め、ホワイトハウスで15日、カーク氏の妻、エリカさんに勲章を手渡した。
国務省によると、ビザを破棄された6人の国籍は、それぞれアルゼンチン、南アフリカ、メキシコ、ブラジル、ドイツ、パラグアイ。ビザ取り消しの理由とされた6人の発言は次のとおり。
アルゼンチン人
SNSで、カーク氏が「人種差別的、外国人排斥的、女性蔑視的な言説を広めることに生涯を捧げた」と投稿。「地獄で焼かれるに値する」と語った。
南アフリカ人
カーク氏の死を悼む米国人を嘲笑し、「人種差別的な集会が未遂で終わったことに傷ついている」などと述べた。
メキシコ人
カーク氏を「人種差別主義者」「女性蔑視者」と呼び、「死ぬに値する人間がいる。死んだ方が世界のためになる人間がいる」と発言した。
ブラジル人
カーク氏を「ナチスの集会を引き起こした」と非難し、その死は「遅すぎた」と述べた。
ドイツ人
カーク氏の死を祝い、その殺害を正当化しようと「ファシスト(全体主義者)が死んでも、民主主義者は文句を言わない」と書き込んだ。
パラグアイ人
カーク氏について「クソ野郎で、自業自得で死んだ」と非難した。
国務省の投稿は、「米国人の死を望む外国人を受け入れる義務はない」と明記。大統領とルビオ国務長官は「移民法の執行を通じて米国の国境と文化、市民を守る」としている。