ノルウェー王太子妃の息子が4度目の逮捕、レイプ裁判の前日に(BBC News)

ポール・カービー欧州デジタル編集長 ノルウェー王室のメッテ=マリット王太子妃の息子マリウス・ボルグ・ホイビー氏(29)が今月1日、暴行容疑で警察に逮捕され、2日には4週間の勾留を命じられた。3日から、4人の女性へのレイプを含む38件の罪で裁判を受ける予定だったが、その直前の逮捕だった。 警察によると、ホイビー被告の最新容疑にはナイフを振りかざす行為や接近禁止命令への違反が含まれ、再犯の恐れがあるという。 ホイビー被告が警察に拘束されるのはこれで4回目。最初の逮捕は2024年8月で、交際していたとされる人物への暴行容疑だった。 ホイビー被告は最も重大な罪状については否認しているものの、比較的軽微な罪状の一部は認めている。 ノルウェー王室はこのところ、スキャンダルが続いている。 先には、メッテ=マリット王太子妃が、性犯罪で有罪とされた富豪ジェフリー・エプスティーン元被告(故人)と2011〜2014年にメールの交わしていたことが明らかになった。 王太子妃は、エプスティーン元被告との広範な接触が明らかになる中で「判断が不適切だった」と認めた。王太子妃は、エプスティーン元被告が行った虐待の被害者に対する「深い同情と連帯」を示し、元被告との接触について「ただひたすら恥ずかしいものだ」と述べた。 王太子妃については、元被告は不在だったものの、米フロリダ州の自宅に4泊滞在していたこと、15歳の息子にサーフボードを運ぶ裸の女性2人の壁紙を勧めるのは「不適切」なのかを元被告に尋ねていたことが明らかになっている。 ノルウェーのヨナス・ガール・ストーレ首相は、王太子妃が認めた「判断が不適切だった」という点に同意すると述べた。これ以上の踏み込みは避けたものの、王太子妃の行為を暗に批判したことは極めて異例だ。 ■王太子妃や側近への疑問 ノルウェーでは現在、王太子妃がエプスティーン元被告と連絡をとり続けることの危険性に気付かなかった理由や、王太子妃が王室の公的メールアカウントを使って元被告と連絡を取っていた際、側近がどのような役割を果たしていたのかについて、疑問の声が上がっている。 歴史学者で、ノルウェーのテレビ局「TV2」の王室担当記者を務めるオーレ=ヨルゲン・シュルスルド=ハンセン氏は、「誰も何も考えていなかったように見える。側近はどこにいたのか、王室はどこにいたのか、外務省はどこにいたのか」と話した。 同氏はまた、ホイビー被告が私人だという理由から、王室は直前に迫った裁判から距離を置くことには成功しているとみているが、メッテ=マリット王太子妃については事情が違うと指摘した。 「王太子妃は決して私人ではない。常に王太子妃であり、私的な行動であれ公的な行動であれ、それは常にノルウェーに跳ね返ってくる、あるいは影響する」 メッテ=マリット王太子妃は将来のノルウェー王妃であり、赤十字を含む複数の団体の名誉総裁として社会で大きな役割を担っている。 一方で、王太子妃は肺線維症を患っており、医師団は肺移植の候補リストに載せる準備を進めている。 一般人だったメッテ=マリット王太子妃がホーコン王太子と結婚した時点で、息子のホイビー被告はすでに4歳だった。 ホイビー被告は王室の一員ではないものの、ホーコン王太子の継子であることに変わりはない。 ホイビー被告のこれまでの罪状は、レイプや虐待、接近禁止命令違反、3.5キロの大麻を運搬した疑い、スピード違反にまで及ぶ。 2024年に最初に逮捕された際には、自分には複数の精神疾患があることや、薬物依存に苦しんでいることを語っていた。それ以降の拘束期間はわずか1週間だったが、警察が今回、レイプ裁判の開始に重なる形で長期の勾留を求めたのは、方針転換だとみられている。 ロイター通信が引用した声明によると、オスロ地裁は再犯を防ぐため、警察の要請を認めた。 王室はホイビー被告の裁判から距離を置こうとしている。ホーコン王太子は先週発表した声明の中で、事件に巻き込まれた女性たちとその家族に寄り添い、「多くの方にとって困難な時期だが、私たちは心を寄せている」と述べた。 (英語記事 Crown Princess's son arrested for alleged assault before rape trial in Norway)

(c) BBC News

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