静岡の元人気アナウンサー人生初の骨折 深夜に気絶の危機 大ピンチ救った長男の成長

“緊急事態”でも、長男の成長を感じた。静岡朝日テレビの元アナウンサー広瀬麻知子さんのコラム「広瀬奮闘中」。今回のテーマは、広瀬さんが今年1年間の苦い記憶に挙げる人生初の骨折。気を失ってしまうピンチを救ったのは、年長の長男だった。

【動画で見る】広瀬麻知子さんオススメのおもちゃ 年長の長男もお気に入り

■深夜に自宅2階から1階へ 階段を踏み外して転倒

2025年も気付けば残り2週間ほどとなりました。幼稚園への入園がついこの前のように感じる長男は、あと3カ月で卒園して小学生になります。今年で3歳になった長女は6月から週1回、幼稚園に通っています。子どもたちと過ごしていると、1年があっという間に過ぎていきますね。

今年1年を振り返ると、様々な出来事がありました。その中で、個人的に苦い記憶となったのが、人生初の骨折です。10月に階段から落ちて、尾てい骨(びていこつ)を折ってしまいました。

夜中に長女から「喉が渇いた」と言われ、寝ぼけながら階段を下りて台所へ向かいました。その際、階段を踏み外してしまい、尾てい骨を強打しました。

痛みを我慢しながらコップに水を入れて階段を上り、長女に水を渡しました。あまりの痛みに、このままでは眠れないと思ったので保冷剤を取りに再び1階へ下りました。ところが、階段を下りたところで気を失ってしまったようです。

長男を抱っこする広瀬さん(本人提供)

■“骨密度120%”に自信 まさかの人生初骨折

目を覚ましたのは、「ママ、ママ」と耳元で呼びかける長男の声でした。私がいないことに気付いた長男が2階から1階に下りてきたんです。全身に痛みが走り、自分の体を見てみると、足は血だらけで頭にはいくつもあざができていました。どうやって落ちたのだろうと思うくらいでした。長男が起きてこなかったら、倒れたまま朝を迎えていたかもしれません。

今までに階段を踏み外したことはありましたが、こんなにひどいけがをしたのは初めてです。翌日も体のあちこちに痛みがあり、特に尾てい骨は激しく痛みました。それでも、骨折しているとは思わず、普段通りに生活しました。ただ、その日の夜は痛みで眠れず、翌日も全く改善しなかったので病院へ。診察を受けたら、お医者さんから「折れていますね」と言われました。

自然治癒を待つしかないとのことで、痛み止めに頼る日々が続きました。座っていても、横になっても痛くて、十分に眠れません。1カ月ほど経って、ようやく治りました。

私は今まで、大きなけがをした経験がありませんでした。高校まで続けていた剣道であざができたくらいです。大学生の時に骨密度を測定したら120%と計測され、「この骨の強さなら骨折しませんよ」と言われて自信を持っていたのですが、尾てい骨が折れてしまいました。年齢を重ねて、反射神経が鈍っているようです。

週に1回、幼稚園に通い始めた広瀬さんの長女(右)(本人提供)

■年齢と運動不足を実感 2026年は体力強化の1年に

最近は年齢を感じる場面が増えています。夫の試合を観戦するためにスタジアムに行った時も、少し階段を上っただけで息が切れて、足も上がらなくなります。元気に駆け上がっていく子どもたちとは対照的です。

公園で遊んでいても、数年前より確実に動けなくなっています。筋肉痛が表れるのも遅くなってきて、何の痛みだったのか思い出すのに苦労します。車を運転するようになって歩く時間が減ったのも、体力や筋力が落ちた原因かもしれません。意識的に運動しないといけませんね。来年は体を動かして筋力アップし、カルシウムを摂って骨を強くしたいと思います。

<プロフィール>

広瀬麻知子(ひろせ・まちこ)。千葉県我孫子市出身。2010年に静岡朝日テレビにアナウンサーとして入社し、1年目から「ピエール瀧のしょんないTV」を担当。その後、情報番組のMCや県内ニュースのキャスターを務め、2020年3月付で退社した。2018年に当時清水エスパルスでプレーしていた河井陽介選手(現在はカターレ富山所属)と結婚。現在2児の母。

関連記事: