県議会“金銭授受”疑惑 副議長 音声データ「信ぴょう性乏しい」から一転 「AI生成ではない」と記者から指摘 「私の声紋なんでしょう」と認める 【福岡発】
「その声紋が、私のものであっても、お金を受け取った事実がないので、繰り返しになりますが、会話も含めて信憑性に乏しいと思っています」 7月14日、福岡県議会で行われた中尾正幸・県議会副議長(61・北九州市若松区選出 当選6回)の記者会見。FNNが実施した声紋鑑定について問われると、改めて「信憑性に乏しい」とし、金銭の授受については否定した。 焦点となっているのは、2019年に録音された音声データだ。 スマホには生々しい音声が残されている。 「『蔵内会』をやって『マスターズ』。『マスターズ』というのは、他会派も含めてやる(ゴルフ)」(中尾県議?)。 「私は『蔵内会』だけ、今回、参加させてもらう?」(吉松県議)。 「あした、松本会長が『荷物』は預かります」(中尾県議?)。 「そうなんですか」(吉松県議)。 「預かります、責任持ってちゃんと立ち会いますから」(中尾県議?)。 「お願いします」(吉松県議)。 「ちょっとね、大金やけんね、管理しとかんと」(中尾県議?)。 県議会正・副議長を巡る金銭授受問題を告発した吉松源昭・県議(58・糟屋郡選出 当選7回)が保管していた音声データだ。 吉松県議は中尾県議とのやりとりと説明したが、7月6日の会見で中尾県議は「記憶がない」などと否定した。
双方の主張が食い違うなか、FNNが依頼した音響分析の専門機関である『日本音響研究所』による鑑定の結果が出た。 「これだけ声紋の特徴点が一致するということは、同一人物以外に考えられません。まぁ99.99%以上というような言い方にはなるかと思います」(『日本音響研究所』鈴木創・所長)。 中尾県議のものとほぼ一致した音声データ。 福岡県の服部誠太郎・知事も会見で「私も含め抱く疑念というのは一層深まったと言わざるを得ません。1人1人の議員が県民の皆さまに対して誠実に説明責任を果たしていくべきだと思います」と県民にしっかりを説明するよう求めた。 そうしたなか、どういった説明をするのか、注目された中尾県議の会見だった。
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「大金だとか荷物だとかいう言葉については、私は多分、私の言葉でないと思っている。『今どきはAIで何とでもなるからね』といろんな方からそう言われましたので、その意見も踏まえたら、やっぱり信憑性に乏しいと私は思っています」 音声データは信憑性が乏しいとの主張を繰り返し述べた中尾県議。 しかし科学的な鑑定の結果、改竄や偽造の可能性は極めて低いと記者から指摘されると発言が一転した。 ▼記者) 日本音響研究所の鑑定結果を専門的に否定される材料を教えて下さい。また技術的専門的にお答え下さい。 ▼中尾県議) 私、専門家ではありませんので、私の感覚は「信じられません」と。 ▼記者) 科学的に証明されたものを感覚的に否定する? ▼中尾県議) はい、はい. ▼記者) これで県民が納得すると思いますか? ▼中尾県議) 納得しないでしょうね。 更に記者から追及を受けると…。 ▼中尾県議) 音声データは、私の声紋なんでしょう。その会話もしたんでしょう。でもお金の授受はありません。 ▼記者) 大金という言葉は何を指すのかお答え下さい。 ▼中尾県議) 分りません。大金というのは、お金という感覚です!なんかのお金やったんでしょう。 ▼記者) 県民の皆さんは、この回答に納得できないのでは? ▼中尾県議) いいです。いいです。 最後は、県民から負託を受けた県議として信じられない発言を口にした中尾県議。 音声データについては、最終的には自身のものと認めた一方、金銭授受は、これまで通りないと否定した。
中尾県議の会見の様子を見守った吉松県議は「とにかく全部、嘘ですから。記憶がないわけない。1000万円だったことも覚えているはずですし、次の日に自分が立ち会って松本会長に渡したことも覚えているはずなんで…」 「全て嘘ですよね。その記憶があるなかで、改竄とか平気で言うわけですから、往生際が悪いと思いますね」と述べた。 一方、音声データで“荷物を預けられた”とされ、名前が上がっていた松本國寛・県議(69・遠賀郡選出 当選7回)が、テレビ西日本の取材に応じた。 松本県議は「中尾さんから聞いたこともありませんし、従って翌日に手渡されたこともありません。少なくとも2人が私に部屋に面会に来た事実もありません」と述べ、金銭授受への関与を完全に否定した。 吉松県議と県連幹部との間で食い違う証言。一連の金銭授受疑惑の解明に向け、福岡県議会では今後、各議員への調査を行うとしている。 (テレビ西日本)
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